「あまあまは とってもゆっくりできるよ むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」
はっ!俺は一体何をしていたんだ?
口の中に残る羊羹の甘さと目元に浮かぶ涙に激しく不快感を覚えあたりを見渡す
馴染みの光景にひとまず安堵の息をつく、ココはいわゆるコッチの業界関係者の利用するBARだ
金次第でイロイロ便利なモノも手に入る店だが何で俺はこんなところにいるんだ?
たしか、仲魔が異形になる夢をみて・・・
恐る恐るCOMPの画面を確認した俺は現実の非常さを知る事になった。
夢じゃなかった!しかもマグネタイトバッテリーが空になってやがる!
これじゃぁスライムも維持できねぇ!頭を抱えた俺の耳に
遠巻きにしていた連中がヒソヒソと話していた内容が入ってきやがった。
とうとう悪魔に脳みそをやられちまったのさ、サマナーってのは因果な商売だぜ・・・
いい奴だったんだがな・・・俺たちの手の届かない場所に逝っちまったのさ・・・
ばかなにんげんさんは ほんとうにやくにたたない くずだね
おお、こわいこわい
・・・
あぁ、俺のハードボイルドで通してきたイメージが・・・
あれ?おかしいな?目から汗がとならねーや
[ふむ やっと此方の世界に還ってきたのか?]
そう言いながらBARのマスターは一枚の紙を俺に渡した
あぁ請求書ですかところで俺どのくらい此処にいたんですかね?
[今日で丁度一週間になるな]
そんなに成るのかと請求書の金額に眼を通した俺は絶句する。
請求書 ¥6,666,666_
今月の頭に装備を一新させた俺にそんな貯えはなかった。
マスター、ローンって利きましたっけ?
引きつった声でそう問いながら頭の中で計算を始める
交渉や支払いの為に幾らかは手元に残さなくてはいけない
この機会に肥しになっている収集品も処分するか・・・
[3回払いならな]
じゃぁ100万を3回払いで、残りは払えますんで
マスターの言葉に返済計画を立てる、返済のためにも仕事を紹介してもらうことにしよう
「マスター仕事を・・・」
[悪いが今のお前さんに紹介する仕事はないね]
マスターが言葉と共に差し出した鏡に映った俺の顔は
1週間ずっと甘いものを食いすぎたせいかずいぶん丸くなっていた
ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!
そんな俺に背後から女の声が掛かる
ロマンスの予感を期待しつつ、振り返ったそこには同じ顔が二つ、というか頭が2個!
「はやくまりささまたちのために あまあまよういするんだぜ」
「まりささまがわざわざいわないとわからないなんて ほんとうにだめなにんげんさんだぜ」
MA☆TE☆YO!マグネタイトが無いのになんでお前が実体化できる?
「まりささまの おくちにはそんな げひんなもの あわないんだぜ」
「そんなことより あまあまはまだなのぜ? ほんとうに ぐずなにんげんさんだぜ ぐずにんげんだぜ」
[ちなみに請求の中の600万はその2匹の注文した品と店に与えた損害への賠償金だ」
悪魔の癖に飲み食いするんじゃねーよ!つーかこいつ等マジで悪魔だ!外道だ!
あぁ・・・絶対こいつ等じゃどんな事をしても元がとれねぇ・・・・
- これどうすんだ?収集つくのか?
と言うかドスどこ行った、ゲス達を諫めなきゃダメだろ。 -- 名無しさん (2009-08-21 22:34:29)
- 続けるべきか自重するべきか・・・
収集つけようとするとカオスになっていく気がしないでもない
ドスはマグネタイトがなくなったので実体化出来なくなってCOMPの中です
ゲスたちは暴食の限りを尽くしてマグネタイトに変換していた模様です
これも説明文ちゃんと入れたほうがいいなか? -- 名無しさん (2009-08-21 22:57:43)
- さて…この恐ろしいまでの借金をどうするか…まずはゲスまりさ二頭と友情を深めないとどうにもならないね -- 名無しさん (2009-08-21 23:08:43)
- 収入源である依頼も入らない
金もMAGもない…立派な手詰まりじゃないか -- 名無しさん (2009-08-22 09:10:25)
最終更新:2009年08月22日 09:10