小ネタ359 アイス・⑨

小ネタ。 アイス・⑨

友人が血相を変えて私の部屋に来たものだから何があったのか問うたところ
「ちるのは恐ろしい奴だ!」
と言う。
まぁ確かに恐ろしい(なんでもかんでも冷凍食品にしたり、とか)がそこまではヤバくはないだろ、と。
「ならば証拠をみせてやる」
とおもむろに鞄からちるのをとりだした。
「あたいってばさいきょーね!」
「最強なのは分かったからこの水を凍らせてみてくれ」
「おやすいごよー!! 」 
次の瞬間にはコチンコチンの氷が出来上がっている。
「……いつものとおりじゃないか」
「違うんだよ!!この氷は46℃以上じゃないと溶けることがないんだ!!」

「………おいちょっと待て、それってアイス・ナインじゃないかよ!?」
「だからヤバイって言ってるじゃないか!!」
ちるの……恐ろしい子!! 

と驚いていてアレだが一つ疑問が残る。
アイス・ナインは他の水にも影響を及ばすがちるのの氷が他の水に伝染した、と言う話は寡聞にして聞かない。

「じゃあなんでちるのの氷は伝染しないんだろうか?」
と。
「あたいってばさいきょーね!!」

アイス・ナインはSFに出てきた架空元素です。

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最終更新:2010年01月09日 10:34