てゐ魂第18話

てゐ魂 第18話「何だかんだで小指は…!」

忠告、

これは銀魂のパロディです。

でてくるゆっくりにロクな奴はいませんし、

酷い目に合うゆっくりもいます。

それでも見たいと言う方はどうぞ。




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「ガクガクブルブル…。」

てゐ達の手によって無事にネチョの海から救出されたこいしはガクガクと震えていた。
完全に脅えているようだ。

「ホラホラ、これ飲んで落ち着くんだど~。」

れみりゃが紅茶を入れてこいしに差し出す。
紅茶を受け取ったこいしは静かにそれを飲み干した。

「いや~私としたことが調子に乗っちゃったわね。」

「あたしもやりすぎたかも。」

こいしがこんな状態になった張本人である伝子と諏訪小憎は済みませんでしたと笑いながらそう言った。
妙につやつやしているのはもはやお約束である。
そして、伝子はてゐ達の方を見る。

「…で?何だかいつの間にか部屋の中にいるこのゆっくり達は誰なのかな~?おねーさんに教えなさ~い。」

伝子は何だか怪しい手つきをさせながらてゐ達にそう問いかけた。

(…何かコイツもコイツで不気味な奴だよねぇ…。)

(元に戻す方法を教えてもらったとは言え、HENTAIなのは確定的に明らか。)
ちなみにてんこはすでに伝子のお陰で尻仮面状態からもとの姿に戻っている。
てゐ達は明からに怪しい伝子にちょっとビビリながら、ここに来た経緯とそこから何かあったのかを伝子に話す。

「へぇ、成る程、あなた達はこいしちゃんに連れられて私の部屋にきちゃったわけね。」

「オマケにあいつから教えを受けなければ元の場所に戻さないなんていってるんだよ。」

(…つまり、こいしちゃんが何もしなければこの子達はずっと私の部屋にいるわけだ…。)

伝子の脳裏に、万屋3匹に囲まれて暮らす自分の姿が浮かび上がる。

「おいこら、アンタ涎を垂らして何邪悪な事企んでいるんだ。」

涎を垂らしてエヘへへへ…と言った状態になっている伝子にてゐは思わずツッコミを入れてしまった。
妄想の世界にトリップしていた伝子は正気に戻る。

「え、え~と、あなた達は元の世界に返りたいのかな~?」

「当たり前でしょ、こっちにはこっちの都合があるんだから。」

「だったら話は早いじゃ無い、とっととこいしちゃんに教えを受けて新しい能力に目覚めれば帰れるんでしょ。」

「…できればそんなめんどくさそうな事はしたくないんだけどねぇ。」

てゐは深く溜息を付いた。
しかし、このままでは元の世界に帰ることはできない。
と、言うわけでてゐたちは今だ放心気味だったこいしに呼びかけ始める。

「お~い、そんな訳だから授けてよ、新たな力。」

「元々そのためにれみりゃ達を呼んだんだど~?」

「私達は家に帰りたいから早く教えるべきそうすべき。」

そう呼びかけられて振り返ったこいしの顔は…。

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見事なまでに泣き顔だった。
「…もう、五月蝿いわよぉ~!明らかにそんな空気じゃなくなってるじゃん!
 明らかにあんた達は仕方ないから教えてもらうか…的な態度だしさ!
 もう良いわよ!あんた達もここに居ついて伝子に毎日のようにセクハラされれば良いのよ!」
こいしは大声で叫ぶだけ叫ぶとまた塞ぎこんでしまった。

「…う~ん、こりゃ重症だね。」

「完全にやる気をなくしてるど…。」

てゐ達は参ったなという顔になる。
その後では伝子が真剣な顔で何か考え事をしている。
「…毎日セクハラし放題…それ、良いかも…。」

「オイ、お前何を考えてるんですか?」

「そのときは私も…。」

「参加しようとするんじゃないんだど~!って言うか、一体お前は何処から紛れ込んできたんだ!?」


         , -‐ 、, -─-- 、.,_
        ,.i rr=-!       `ヽ,. -、
       ./ ゝ-‐'     _____  !. r=;ァ 
     _,./__,,. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' .、`ヽ,ー:'
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  '.、  .;'   ', i ´ハ_」_/|/ ! メ! ,!ヽ,. ヽ.
    `Y    i Vレ'7      レ' 」ソノ., ',   ';
   _ノ     i ,ハ i.rr=-,   r=; ァ Y.ノi   i
   `.>'    (__   ̄       ̄ ノ!イレ'  ノ
   ∠._   ノ  | |、   'ー=-'    _)‐''"´  
     レ'´ヽ、 ! iソ>,、.,,_  _,,. イ |ヽ.
         'ァ|  !>;`ヽ、「、,ハ.|  !ヘ)
         / !  !、::ヽ、.,___ノヽ. !  |
       ,:'  `ヽ! ';::::::::ヽ::`'; 'レヘ!
       / _,,. -‐rァ-、::::::::::r‐''i7ヽ、
      ;' ァ'´   i,/ ̄`ヽ;:::`i、,| !  ';
      !     | !_____,r'::::::::|:::「i  i
      `ヽ.    「!::::::::!|--‐-ゝソ   !
        ,.ヘ   ',ゝ、ノ/:::::i:::::::'、.,__ノ
      /:::/`'';ー--‐'/::::::::!::,o-oヽ.
     く:::::::/:::::/ ,.-r'::::::::::::::;::'ニニヽ::;ゝ


「ふふふ、私はネチョのためなら時空をも超える!」
諏訪小憎は不敵な笑みでそう言い切った。

「越えんな!」

横でそんなやり取りをするれみりゃと諏訪小憎を横目にてゐは伝子にお願いする。
「あのさ、アンタあれの保護者なんでしょ?ちょーっと説得してくれないかな。」
そういわれた伝子は、う~んとうなり始める。
「え~…でもあなたたちを帰しちゃうのももったいないしなぁ…。」

「……。」

それを聞いたてゐは机の上の電話をとった。
「ちょっと、電話なんかとってどうするのよ、まさか警察に通報する気?」

「違う違う…んしょっと。」

ドスン!

てゐは本棚の中からタウンページを取り出した。
で、右耳でページをめくりながら左耳で受話器を操作する。

「あ、ゴミ回収業者さんですか?いらないものが沢山出て来たんで回収して欲しいんですけど…。
 …うん、大量の頭部だけのぬいぐるみなんですけど…。」

「待ってえ!?まさかアンタ私のゆっくりぬいぐるみをゴミとして出す気か!?」
伝子はてゐの意図を呼んで慌てて受話器を取り上げる。

「良いじゃん、あれなんか変なにおいがするし、立派な産業廃棄物だよ。」

「私の体液は変な匂いしないもん!」

「匂いの正体は自分でも理解してるんだね。」


「おぃ、もっとゴミ袋はありませんか?」
横ではてんこがゴミ袋にゆっくりぬいぐるみを詰め込んでいる。
ゴミ袋は既に四袋ほど出来上がっている。
「てんこちゃん、不透明のゴミ袋は駄目だど、ちゃんと半透明か透明でなくちゃ。」
れみりゃはそう言っててんこが詰め込んだゴミ袋の中身を半透明なものに移し変えていた。
「ゴミ袋に詰め込まないで~!解った!私がこいしちゃんを説得するから!」
伝子にとっては命より大事なゆっくりぬいぐるみ。
それを捨てられてたまるかと、伝子は慌ててこいしの説得に取り掛かった。

「こいしちゃん!お願いだからあのゆっくり達に新しい力を授けてよ!」

「イヤだ。」

「ね、本当にお願い!」

「イヤだっていってるでしょ!」

…しかし、予想通りというか伝子のお願いをこいしは拒否りまくっている。
「…完全に心閉ざしてる状態だね、あれは。
 説得は思いのほか難航しそうかな。」
体育座りで塞ぎこみ続けるこいしを見ててゐはそう呟く。

「…なんで私の頼みを聞いてくれないのかしら。」

そう言って伝子は考え始める。
そして、ハッとした様に突然顔を上げる。

「も、もしかして…。」

「…何よ?」

「ゴメンねこいしちゃん!さっきのやり取りを聞いて私がぬいぐるみの為だけに説得してると思ってるのね!」

「ハイ?」

伝子の言葉を受けてこいしの目が点になる。
「心配しないで!私はぬいぐるみの事なんかよりこいしちゃんの方がズーッとズーッと大事だから!」
伝子はこいしをぎゅっと抱きしめた。
「ちょ!?何、何よ一体!」
こいしは伝子の突然の行動に完全に動揺している。

「今からそのことを証明してあげるわ!さあ!目くるめく愛の世界へ!」

伝子はそう言ってこいしをベッドの上へ連れて行こうとする。
「ぎゃ~!やっぱりそうなっちゃうのかよ!?」
こいしは思わず絶叫する。

「…あのこ凄いね、どうやってもそっち系の展開になっちゃうあたり。」

てゐは半ば呆れた目でこいしと伝子を見つめている。
「全く、感心しませんな。」
横では諏訪小憎がそう言って服を脱いでいる。

「いや、何ナチュラルに混ざろうとしてるんだど。」

れみりゃは諏訪小憎にツッコミを入れた。
その間にも伝子とこいしの攻防は続く。
「さあ!旅立ちましょう!めくるめく愛の世界へ!」

「…ぐ、い、いい加減に…。」


ドッゴォオオオオオオオオン!

                                  .   , . . ∧_∧
                              '   .∴ '     (     )
                              ` .  ・,‘  r⌒>  _/ /  
                               , .   ’ | y'⌒  ⌒i
                            伝子   '   |  /  ノ |
                                    , ー'  /´ヾ_ノ
      ,--、.iii                        / ,  ノ
      (i  )||| ii                      / / /
      |_| .||| ||                    / / ,'
       | |‐─-rァ                 /  /|  |
      ||ニ二ニK>                !、_//   〉
      / /ノ) ノノ)ノ 〉                    |_/
     /. /〈イ ゚ ヮ゚ノ(フ
     |    ヾ ヽ
      ヽ ヽ、_,i_,!\  __,っ-、 
       彡 /"i"|ヽ 二l__i_ノ
       )_"i__| 
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   ∠__/   ノ___| 
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 /__i    L__つ

「いい加減にしろってんだロッキングマグナム!」


暴走する伝子に遂にぶちきれたこいしは伝子にアッパーカットをぶち込んだ!
伝子はそのまま真上に吹き飛び、天井に突き刺さる。

「…あ、こいしちゃん必殺技ぶっぱなっちゃったど。」

「あ~あれは確かに切れるよね、うん。」

外野からてゐ達が会話を入れる。

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…で、伝子が悪いんだからね…。」

こいしは息切れをしながら天井に突き刺さった伝子を見た。
その時。


「ちょッと~、あんた達さっきから上で何やってるの!」


部屋で騒がしくしすぎたのが悪かったのか、先ほどのおばさんが部屋に戻ってきた。
そこでおばさんは天井に頭から突き刺さってブラーンとしている伝子を目撃した。

「な…で、伝子…!」

「げ、まずい…!」

こいしはおばさんの表情を見て思わずそう呟く。
そんなこいしの前に何かがどさりと落下する。
それは、天井に突き刺さっていた伝子であった。
顔面が先ほどのこいしと負けず劣らず酷いことになっている。

「あ、あんた達…。


           ゴ   ア   ッ   !!!

      \    ヽ   ヽ       /    /       / .
         \          |      /   /
                     ,イ         
  ̄ --  = _          / |              --'''''''
           ,,,     ,r‐、λノ  ゙i、_,、ノゝ     -  ̄
               ゙l            ゙、_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  J('ー` )し  (. 
                  \c/  ,つ   /─   _     ─
                  / , 、{    ,l~
___________/  lノ ヽ,)  <~


 うちの娘に何をしたんダッフンダバスター!」

おばさんはこいしたちに向けてかめはめ波のような物を放出した!

「どわぁあああああああああ!」

慌てて避けるてゐ達!
かめはめ波はてゐ達の横を掠め、壁に直撃した!

ドガアッ!

衝撃で粉塵が巻き起こる!
そして粉塵が収まったとき、壁にはデカイ穴が開いていた。

「な、何この威力!あのおばさん何者!?」

かめはめ波モドキのあまりの威力の高さにおびえるてゐ達。
おばさんはずん、とこいしに歩み寄る。

「ヤバ、流石の温厚なおばさんも娘のあんな姿を見たらきれるわよね…。
 おばさん!これはちょっとした手違いで…。」

「…流石に娘がこんな目にあったら黙ってはいられないよ…。」

そう言っておばさんは懐から何かを取り出した。
それは、リボンが付いた黒い帽子であった。

「…!?そ、その帽子はまさか!」

「少しは反省してもらうよ!」

そう言っておばさんは帽子を被った!

『HENSIN F-E-V-E-R GO!』

カッ!

次の瞬間、おばさんはまぶしい光に包まれた。
「うわあっ!?」
思わず怯むてゐ達。
そしてひかりが収まると、そこには…。


             / ̄`ヽ.
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        └────────-┘
何故か193のロゴかプリントされたTシャツを身につけた胴付きゆっくりいくが立っていた。
「…何あれ?」
変身したおばさんを見ててゐはどうリアクションしたら良いのか解らない。
それとは逆にこいしの方は青い顔して振るえている。
「う、嘘…なんでおばさんが193システムを所有しているのよ!」

「深夜の通販番組で買ったのさ!」

「…どんな通販番組よ。」

おばさんの答えを聞いてちょっと呆れるこいし。
しかし、次の瞬間には193に変身したおばさんはこいしの懐に潜り込んでいた!

バチイッ!

「うっ!」

みぞおちに電撃付きの重いボディブローを食らい、崩れ落ちるこいし。
しかし、倒れはしなかった。

「…く、中々やるじゃ無い…でも、勝負はこれからよ!」

きっとおばさんを睨みつけ、こいしは立ち上がる。

「食らいなさい!妖怪パラグラフ!」

こいしはおばさんに向かって弾幕を放った!
「ちょ!弾がこっちにまで来るんだど~!」
てゐ達は慌てて弾幕を避ける!

「ちょ、これは避けろって言うのかい!?」

勿論、おばさんも慌てて弾幕を避ける!
しかし、例え変身して身体能力が上がっていても、おばさんはシューテイング初心者。
完全に避けきる事はできずに、何発か食らってしまう!

「やるねぇ、ならこっちも本気を出さなくちゃ!」

おばさんはそう言って諏訪小憎のほうを見つめる。

「え?何、私?」

おばさんに見つめられていることに気が付いた諏訪小憎はちょっと慌てる。

「そこの奴、ちょっと手伝いな!」

「え?う~ん…たしかに熟女も好きだけど…。」

「何訳のわからないこと言ってるのさ!ああもう!時間がないからいきなり行くよ!」

そういうと、おばさんは諏訪小憎に向けてボディプレスを行った!

「え!?ちょっと!」

慌てて諏訪小憎は逃げようとするがもう既に遅し。

ドッスーン!

諏訪小憎はおばさんに上から潰されてしまった!
いきなりのおばさんの行動に呆然とするてゐ達とこいし。
やがて、おばさんが立ち上がるとそこには衝撃的な光景が広がっていた。


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        │∠,,_ ノl .l.ヽ⊃ ヽ_ン⊂ノlレ'  │
        │  ,.ヘ). l ,>.、___,イl l   |
        └─────────---┘

「どっこい生きてるシャツの中!」

「うわ、何そのアラフォー世代ど真ん中であろうネタは!」

シャツを一体化した諏訪子増を見ててゐが思わずツッコミを入れた。

「よし!これでアンタと互角のはずだよ!」

「いきなりで何だかわからないけど、あんたと一緒にあいつを倒して手篭めにすれば良いんだね!」

「最後は違うけどそういう事だよ!」

「なら任せて!いけっ!「ミジャクシ様!」」


ズバババババン!


193のシャツの中から、大量のミジャクシ様が現れた。
ミジャクシ様はそのままこいしの方へと飛んでいく!

「クッ!」

こいしはアラぶるグリコのポーズのまま、これを全て交わしていく!

「クソっ!まさか避けられるとは!」

「まだまだ!ミジャクシ様はここからが本番だよ!」

諏訪子増の言う通り、発射されるミジャクシ様の密度が、段々と増していく。
当然、こいしもかわすのが段々と困難になっていった。

「クッ…時間をかけていたらやられる…!短期決着を付けるしかないわね!」

ミジャクシ様をかわしながらこいしはおばさん(+諏訪小像)を睨みつける。

「短期決着だって?ふふふ…。」

「そう簡単に決着が着くかな~?」

おばさん(+諏訪小憎)は不敵な笑みを浮かべる。
こいしと伝子のおかんの闘いはますます激化しそうな勢いだった。


~☆~


「うわぁ、まさかこの展開はちょっと予測してなかったよ。」

一方てゐ達はと言うと、危険を察知してベッドの下に避難していた。
ベッドの下から覗き込むと、こいしとおばさんの争いであたり一面弾幕でいっぱいだ。
下手にベッドからでて来ると、あっという間に弾幕にやられてしまうだろう。

「…オイィ、こうなってしまったら私達はどうすれば良いんですか?」

「う~ん、今は見守るしかないんじゃないかな?」

てゐの言う通りだった、
仮にも止めようとしてあの激戦の中に入ってしまったら間違いなく、酷い目に合うだろう。

「とりあえず、一頻り戦えばあいつらも疲れるだろうから、その後にベッドから抜け出して…。」

「う…うう…。」

と、てゐ達の後の方から声が聞こえる。
「…?何?今の声は。」
てゐ達は後ろを振り向いた。
そこには、伝子の姿があった。
ベッドの下なので這い蹲った姿勢でてゐ達のほうを見ている。
まだ天井に頭から突っ込んだ傷を治していないのか、頭から血を流している。
結構怖い。

「あれま、あんたもちゃんと避難して痛んだねぇ…って言うかその目は何?何かこっちに訴えかけてるような目だけど。」

「…お願いがあるの、こいしちゃんと、お母さんを止めて。」

伝子はてゐ達にそう頼んだ。
「はぁ!?」それを聞いたてゐは目を丸くする。

「お願い!ゆっくり達を危険な目に合わせるのは気が引けるけど…私はボロボロだし、
 貴方達しか動ける奴がいないのよ!」

伝子は真剣な表情でてゐにそうお願いする。
一方のてゐはというと、困惑した表情になっている。

「いやぁ…いいたい事は解るけど、あの中に突撃するのは、さすがに…。」

「私が懐に抱えているものを見てもそんな事が言えるのかしら?」

「え?」

それはどういう意味だ?そう思いながらてゐは伝子をよーく観察する。
良く見ると、伝子は何かを抱きかかえている。

「う、うわぁああああああ…。」

「れ、れみりゃ!?」

それは、れみりゃであった。
れみりゃが彼女の豊満な胸の中に蹲っているのだ!

「さあ!こいしちゃんを止めないと私はこの子に対してあんな事やこんな事をしちゃうわよ!」

伝子はそういいながられみりゃの頬をツツツ…と撫でる。

「ちょ!?ど、どんな事をする気だど!?」

伝子の発言を受けて困惑の表情を浮かべるれみりゃ。

「おいぃ!これはちょっと卑怯すぎるでしょ!汚いな!さすが忍者汚い!!」

「ホーッホッホ!あんただってさっき似たようなことしたでしょうが!」

てんこの言葉に対して、伝子はそう言ってわらった。

「てんこ!このままじゃあれみりゃの貞操がやばい!」

「hai!こうなったら取り返しのつかない事になる前に止めるしかにぃ!」

てゐとてんこは顔を見合わせると、凄い勢いでベッドから飛び出した!
れみりゃを伝子の間の手から救うために。
…そして、伝子は飛び出しててゐとてんこをしばらく見守った後…。

「…ヤバ、れみりゃちゃんにあんな事やこんな事をしちゃうわよーって言うのはただのハッタリのつもりだったんだけど…。
 肉まんの匂いたまらねぇ、耳たぶハムハムしてぇ。」
伝子の涎を垂らしてれみりゃをじっと見つめる。
れみりゃは瞬時に理解した。
この人間、自分を思いっきり性欲の対象としてみている…!

「うわぁああああ!二人きりにされた方がよっぽどやばいどぉおおお!」

れみりゃは伝子の胸の中から抜け出さんと必死で抵抗しまくった。


~☆~


こいしと伝子の母が変身した193との戦いはお互い、ほぼ互角の状態で拮抗していた。

「あんた、中々やるわねぇ。」

「そちらこそ。」

こいしとおばさんは互いの実力を認め、ニヤリと笑いあう。
次で決める…同時にそう考えていた。
「これはまた盛り上がってまいりましたねぇ。」
おばさんが身につけているTシャツの中から諏訪小僧がそう喋る。

「ちょっと、こういう時は黙っていた方が良いんだよ。」

「あ、すみません…。」

おばさんにそういわれてちょっとへこんだ諏訪小像であった。


「行くよ!覚悟は良いかい?」

「それもこっちの台詞よ!」


そしてこいしとおばさんがお互いの力を出し切って激突しようとしたその時!

「ちょ~っとまったぁあああああ!」

ベッドの下からてゐとてんこが飛び出してきた!
「え!?」
いきなり飛び出してきたてゐ達に驚いてこいしとおばさんは動きを止めてしまう!

「てんこ!お前はあっちの変なTシャツの方をお願い!」

「カカッと引き受けた!」

てゐとてんこはお互いに頷くと、凄い速度でこいしとおばさんに近寄っていく!

「へ、変なTシャツ…。」

「ショックを受けてる場合じゃ無いよ!」

「全く、盛り上がって来た所でよけいな茶々を入れないでよっ!」

ババババババババ!

こいしとおばさんはてゐとてんこに向かって弾幕を発射する!

「なんのっ!」

「黄金の鉄の塊で出来たゆっくりが、皮装備の弾幕に遅れを取るはずがない!」

てゐは弾幕を全て避け、てんこは持ち前の頑丈さで弾幕を受け止める。
てゐはこいしと、てんこはおばさんとの距離を一瞬にして詰めた!

「!?」

「え!?」

あまりの速さにこいしもおばさんも反応できなかった。
その間にてゐはカードを両耳で挟み、てんこは拳を握り締めた。

鋼鉄「アストロン」

「メガトンパンチ!」


ゴキイッ!


鋼鉄の体と貸したてゐの体当たりが、
そして、てんこの黄金の鉄の塊の拳が、
こいしとおばさんのそれを確実に捕らえていた。


足の、小指を正確に。



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/ i´r\ヽu`≡==彡v{ .{._,.ノ/u,ノ u_ \!\     / /
  ヽ.ヽrヽ.} r,ラ',ニニ二´-‐''´、 ̄ ./ヽ/ヽ.ヽ ` ー-/ ./
    \`、レ',.イー' ( __ } | - ’,. ‐ヘ /  ,| |  _//
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     //  ! l‐┴‐┴‐┴‐ '"´  /ヽ/ u |、//  `丶
  ,r‐' /   \ヽ.r‐┬‐┬ ''1´.工 -‐'´u  |//\
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./    |   |      \-───‐- 、//
~こいし、おばさんの心情風景~


「………………!!!!!!!!」

痛みと言うものは本当に痛い時は悲鳴も出ない。
こいしも、おばさんも、何の叫び声も上げない。
ただ、足に走る凄い激痛にのた打ち回るだけだ。

「…と、止まったのですか?」

不安に満ちた表情でてんこはてゐに問いかける。
これでよかったのだろうか?れみりゃの貞操の危機は救えたのだろうか?
解らないが故の質問であった。

「…多分。」

実際はこれで良かったのか良く解らなかったがてゐはそう答えるしかない。
「おめでとう…。」
そんなてゐとてんこにこいしが涙目で話しかけてくる。

「…は?おめでとう?何で?」

てゐは一瞬混乱した。
何故、このシーンで彼女から賞賛の言葉が送られなくてはならないのか解らなかったからだ。

「あなたは今ので新たな能力に目覚めたのよ。
 おめでとう、もうすぐあなたは元の世界に帰れるわよ。」

「え?え?」

てゐが困惑していると、突如てんこが大声を上げた。

「おいぃ!?私の体がスケスケになっているんですが!?」

てんこの言う通り、彼女の体が手先からスケスケになっていた。
いや、てんこだけじゃ無い、
てゐの体も下半分の方からスケスケになってきているのだ。

「そんなに驚かないで、体が次元の壁を越えて元の世界に戻ろうとしているだけよ、
 ここで身につけた新たな能力、有効に活用することね。」

「ちょッと待った!新たな能力に目覚めたって、一体どんな能力に目覚めたって言うのさ!」

てゐはこいしにそう問いかける。
コイシハふっ…と一息つくと声も高々にこう言った。


「それは…「足の小指を確実に狙い撃ちする」程度の能力よ!」


バックからババァアアアアアン!という効果音が聞こえてきた気がした。
暫し流れる沈黙。
その沈黙を破るように。


「そんな能力いらねえええええええ!」


てゐとてんこは大声でそう叫んだ。
次の瞬間、こいしはてゐ達の攻撃を受けて部屋の窓から漫画のように吹き飛んでいった。


~☆~


「はっ!」

そこでれみりゃは目を覚ました。
辺りを見回してみると、見知った万屋のリビングだ、
れみりゃ自身はソファの上で転寝しており、その隣ではてゐとてんこが呑気な寝息を立てている。

「…変な夢見たど。」

何だか良く解らない人間とゆっくりが出てくる、良く解らない夢だった。
最後の方は人間の女の子に凄い事されかけた記憶があるが、良く覚えていない。
時計を見ると午後12時を回った所。
さっきまで12月31日だったから今は元旦。
全く、変な夢で年を越す羽目になるとは思わなかった、と、れみりゃは考える。

…ふと、目の前を見てみると、砂嵐を映しているテレビ画面があった。

「…あ~そういえば、てんこが年末だからDVDを徹夜で見よう!とか言い出したんだっけ。」

事の始まりは大晦日の朝。
てんこが「最近PT(近所の子供達の事らしい)の間ではやっている特撮番組があるのだが
私はその番組を知らない、一刻も早く詳細を知りたいからDVDを見るべきそうすべき。」
とか言い出したのだ。
最初はレンタル代が馬鹿にならないとか言う理由でてんこの要求を却下していたてゐだったが。
そのうちてんこが暴れだして手が付けられなくなり、
結局徹夜でその特撮番組を鑑賞する事になったのだ。

その番組のタイトルは「ゆっくらいだーDEN-KO」

何か人間の国で製作された人間がゆっくライダーとか言うのに変身して悪を相手に大活躍と言う
特撮シリーズの金字塔らしい。
で、DENーKOはそのなかの「ディケイネ」からのスピンオフとやらで
放送時間帯を深夜に移す事で本来の子供向けのシリーズとは一線を隔した
過激なシーンやお色気シーン満載の大人向けのゆっくらいだーとして人間の国では話題になったらしい。
…何だか良く解らない単語ばっかりだ、れみりゃも良く解っていない。
とにかくてゐ達はその特撮全52話を1話から順番に見ているうちに眠りこけてしまったようだ。
あんな変な夢を見たのは、丸一日これを鑑賞していた所為だろう。

「…とりあえず、ケースに戻しておくかど…。」

れみりゃは寝惚け眼でDVDを取り出す。
そこで、れみりゃはそのDVDに異変が起こっているのに気が付いた。


何か割れている、DVDが、真ん中からぱっくりと。


言うまでもなくこのDVDはレンタルだ(ついでに言うならレコーダーも実家からの借り物)。
そして、DVDが思いっきり破損してしまったときは賠償金を支払う羽目になる。
その代金は、およそ5000円。



           ,. -───-- 、_     
      rー-、,.'"          `ヽ、.    
      _」::::::i  _ゝへ__rへ__ ノ__   `l
     く::::::::::`i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、
      \::::::::ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___>
      r'´ .ィ"レ'(◎),  、(◎).::`!  i  ハ
      ヽ/ ! ""  ,rェェェ、 ".::::::::i  ハ   ',
      .ノ /l    |,r-r-|  .:::::::ハノ i  ヽ.
      〈,ヘ  ヽ、 `ニニ´ .::::::::,〈 i  ハ  i  〉
       ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ


「うわぁああああああああああ!」


新年早々、万屋かられみりゃの叫びが響き渡るのであった。





続く





  • まさにド根性蛙!
    シャツは伏線だったのか! -- 名無しさん (2010-01-31 20:05:37)
  • 足の小指はマズイ。人体最大最悪の急所のひとつだ。 -- 名無しさん (2010-01-31 21:00:43)
  • 伝子さん原作よりHENTAI度120%増しw
    まるでホス○タルキ○グさんのイラストの様だ。
    しかし深夜枠で4クールってどれだけ人気番組なんだw -- 名無しさん (2010-01-31 21:33:26)
  • 諏訪小僧の存在感が半端ない -- 名無しさん (2010-02-01 08:29:04)
  • おばさん強すぎw -- 名無しさん (2010-02-02 14:23:58)
  • いろんな意味でひどい夢オチだw -- 名無しさん (2011-01-29 15:08:25)
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最終更新:2011年01月29日 15:08