~☆~
れいむはぶっちゃけて言えば貧乏で、日々の生活にも苦しむほどであった。
勿論、仕事を求めてあちこちうろつき回ったが、中々見つからない。
ようやく見つけたのが、病弱な子供の世話をして欲しいというお仕事。
生活に困っていたれいむはすぐにこの仕事に申し込んだ。
そこで運命の出会いが待ってるなんて露知らず。
「いい?きもんげ様は生まれつき体が弱いのよ、無理はさせないように気をつけなさいね。」
「ゆっくり理解したよ!」
先輩パチュリーから何度も注意されながら、れいむは子供の住む離れ小屋に通じる廊下を歩いていく。
その離れ小屋は馬鹿みたいにでかい会社の敷地の隅っこに設置されており、
その屋敷の周りには見事なさくらの木が並んでいた。
れいむがそのさくらの木に見ほれたりしている内に目的の部屋にたどり着いた。
「…それじゃあ、きもんげ様に何かあったらこれで呼びかけてね。」
そう言ってパチュリーはれいむにメガホンを渡した。
「え?これで呼びかけるの?通信機とかじゃなくて?」
「電波が身体に悪いって話よ。」
「…近くで大声で呼び掛けられた方が、よっぽど身体に悪いんじゃないかなぁ?」
れいむはそう言ってメガホンを見つめる。
そうこうしている内にパチュリーは廊下の向こうへと消えていく。
れいむは意を決して、部屋へと通じるふすまを開けた。
ふすまの向こうの部屋には、布団が一組敷かれていた。
盛り上がっているという事は、きもんげはあの布団で寝ているという事なのだろう。
「ゆっくりしつれいしま~す…今日からきもんげさんのお世話をする事になったれいむともうしま~す…。」
れいむはそう言って布団へと近づいていく。
ばさっ。
と、突然布団がめくれ上がった。
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「ばあっ!」
中から出て来たのは、凄い気持ち悪い顔であった。
「うわぁああああああああああああああ!」
その顔を見て、れいむは絶叫する。
いや、絶叫だけでは無い、
ショックでその辺を飛び回り、転げ周り、走り回る。
「ハッハッハ、そんなに驚かんでもいいやろ!
お前がこれからワイの世話をするれいむか、うちはきもんげ、どうぞ宜しくな!」
布団の中から現れた気持ち悪い顔―きもんげは、笑いながられいむに話しかける。
「うわぁあああああああああ!」
しかし、れいむは全然話を聞いていない。
パチュリーから貰ったメガホンで叫びまわりながら暴れまわっている。
「ちょ、少しオーバー過ぎとちゃうんか?」
「うわぁああああああああ!」
「オイ、ちょっと…。」
「うわああああああああああああ!」
「ちょ…。」
「わあああああああああああああああああああ!」
きもんげが何度呼びかけても絶叫して暴れまわるれいむ。
それを見ているうちにきもんげは俯いてしまった。
「…ワイの顔、そんなに驚くような顔だったんかいな。」
「え?」
その声でようやく正気に戻るれいむ。
「そりゃあ、ワイの顔が人と比べるとちょっとびっくりする様なものだとは理解しとるで?
けど、ちょっお驚かすだけだったのに、そこまでビビらんでもええや無いか…。
へこむわ~、マジ、へこむわ…。」
物凄い勢いで落ち込んでいくきもんげ。
「え、えと…ゴメン、ホントにゴメン。」
その様子を見て申し訳が無いと思ったれいむはきもんげに頭を下げて謝った。
「ちょッと、いきなり騒がしい声が聞こえたけど、まさかきもんげ様に何かあったの!」
と、外の方からパチュリーの声が聞こえてくる。
さっきれいむがメガホンで叫んだ所為だ。
「え!?い、いや、何も無いよ!ホントに!」
「ちょっとしたドッキリや!な?れいむ!」
れいむ達は慌ててパチュリーに弁明をするのであった。
…まぁ、そんなこんなでれいむのきもんげのお世話生活が始まりをつけた。
きもんげは顔こそ不気味だが、性格はとても出来たゆっくりであった。
何処か子供っぽい一面を持つが、どんなゆっくりでも対等に接する。
れいむはそんなきもんげのお世話をするうちに少しずつ惹かれていった。
「うわぁ!見てみてきもんげさん!桜の花が満開だよ!」
そして、お世話を始めて一年、また春の季節がやって来た。
庭には去年れいむが始めてきたときと同じく、満開の桜が咲き乱れている。
「…桜か…ええなぁ、桜は…。」
きもんげは布団から出て桜を眺めながらそう呟いた。
「こんなに美しい花を咲かせる桜がうらやましいわぁ、ワイなんて毎年、こんな部屋に押し込まれて腐ってしまいそうや。」
そう呟くと、れいむがこう言った。
「そんな事言わないでよ!あの人がきもんげ様をここから出さないのは、あなたの身体を思っての事なんだよ!」
そのれいむの言葉を聞いて、きもんげの表情が歪んだ。
「…あの親父はワイに自分の遺産を継がせたいだけや、そのためにこんな部屋に閉じ込めてからに…!
こんな部屋に閉じこもって細く長く生きながらえるならぐらいなら、ワイは外の世界で太く短くゆっくりしたいわ!」
「それは全て持っているものの我侭だよ!
こんな立派な部屋を与えられて凄腕の医者に掛かってもらえるのに、そんな事言わないでよ!」
世の中には貧しい所為で病気にかかっても病院にすらいけないものが沢山いる。
れいむの言葉は貧しいが故に出て来た言葉だった。
「全て持っているものの我侭、か…。」
きもんげは桜をじっと見つめる。
「だったらワイは、何もいらへん、何もいらへんから…この、桜の花になりたいわぁ。
こんなキモイ顔とは違う、美しい桜の花に。」
「桜の花?それじゃあすぐ枯れちゃうよ?」
れいむがそう言うと、きもんげはれいむの方へと振り向いた。
「ええんや、それでもその美しい姿を誰かに覚えてもらえれば。」
そう言って笑うきもんげの顔は、やっぱり気持ち悪かった。
でもれいむにはその笑顔は、庭に咲く満開の桜にも負けないように見えた。
そしてれいむは、このきもんげの力になりたいと願うようになった。
…その半年後、れいむときもんげは、屋敷から脱出した。
そして、二人のゆっくりは一緒に暮らし始めた。
生活は貧しくとも貧しくともゆっくりが絶えなかった。
…しかし、そんな暮らしも、長くは続かなかった。
「…ゲラゲラゲラ…。」
「ようやく見つけたと思ったらここまで酷くなっているとは…。」
うどんげは目の前で青くなって寝込んでいる自分の息子の姿を見てそう言った。
その布団を挟んで向こう側にれいむの姿が見える。
「ゲラゲラゲラ。」
「お前が我が子をたぶらかして外に連れ出さなければこんな事にはならなかったんだ!
一体何が目当てだ!私の財産か!」
うどんげはそう言ってれいむを睨みつける。
れいむは睨みつけてきたうどんげを睨み返した!
「れいむは財産目当てできもんげ様を連れ出したんじゃないよ!
後そのめんどくさい喋り方は何とかならないの?」
「げらげらげら!」
「人の趣味にいちいち口を挟むな!それと我が子は連れ帰らせてもらうぞ!」
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レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
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うどんげがそう言うと、周りにいた反逆ゆっくり達がきもんげを布団毎持ち上げた。
「ちょ!きもんげ様を何処に連れて行くの!これ以上無茶はさせないで!」
れいむは止めようとうどんげにすがりつく!
「げらげら!」
「黙れ!」
ドンッ!
うどんげはれいむを思いっきり突き飛ばそうとする!
「!いけない!」
れいむは慌ててバックステップをして突き飛ばしをかわす。
「…お前!」
次の瞬間、うどんげはいつもの通訳ではなく、地声でそう叫んだ。
れいむのてっぺんに、確かに見たのだ。
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ネ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ、_''.
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レ レル. `.ー--一 ´ルレ
植物型妊娠の傾向である、小さな葉っぱを。
「…まさかお前、きもんげとの子を…?」
きもんげの問いかけにれいむは答えない。
いや、沈黙こそが答えだった。
頭の葉っぱはきもんげの子供を宿した証だった。
うどんげはその葉っぱを嫌な物を見たような顔で見つめながらこう言った。
「ゲラゲラ」
「…子供は堕ろせ、我らうどんげ一族に連なる子供をお前が身ごもるなど、汚らわしい以外の何者でもない。」
うどんげはそう言って、きもんげを連れて家を出ていってしまう。
れいむは一人、誰もいない部屋で泣きじゃくるのみであった。
~☆~
「…結局、きもんげ様とは最後まで合わせてもらえる事はなかったよ。」
れいむは力無さげにそう答える。
「…閉ざされた門の前でれいむは決心したよ、子供は立派に育ててみせるって。
きもんげ様に負けないくらい、立派な子供に。
…でもね、あいつらはそれすら許してくれなかった。」
「どういう事だど?」
「あいつらは自分の会社の跡継ぎにと、今度はれいむの赤ちゃんを狙ってきたんだよ。
きもんげ様の他に子供まで奪われるのは、れいむには耐えられない。
…だから、子供を連れて逃げ出したんだけど、追っ手が思いの外厳しくて…。
だから、自分の子供が実っている苗を植木鉢に植え替えて、適当なゆっくりに預けたんだよ
勿論、後で引き取りに行くつもりで。」
そこまでいってれいむは、自分の頭の上の方を見る。
れいむの頭には、何かが生えていたであろう、茎の根っこだけが残っていた。
「…できれば、生まれる瞬間まで、れいむの頭の上で育てたかったなぁ。」
「…色々大変だったんだどね。」
涙目で呟くれいむを見て、れみりゃはそう感想を漏らす。
れみりゃは感じ取っていた、れいむの母親としての苦渋の決断と、子を守りたいという強い意志を。
「…アレ?おかしくないですか?」
と、突然てんこが口を挟みだした。
「…え?おかしいって、何が?」
「あの赤ちゃんのお父さんはてゐじゃ無かったんですか?」
「はぁ?てゐって誰?れいむそんな名前のゆっくりになんてあったことも無いよ?」
てんこの問いかけに首をかしげるれいむ。
「…てんこちゃん、ここまで話を聞いてまだてゐさんがあの赤ちゃんの父親だって思っていたのかど?」
れみりゃが呆れ顔でてんこにそう言った。
「しかし、あの赤ちゃん、しきりにてゐのことをお父さん呼ばわりしていたんですが…。」
「父親の事なら毎日のように話してあげたよ!立派なウサ耳を持った、凄い人だって!」
「…立派な耳…。」
てんことれみりゃは、同時にてゐの顔を思い浮かべる。
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確かに、立派なウサ耳を持っています。
「おいぃ!父親の特徴はもっとちゃんと教えるべき!そうすべき!」
「いや、だって写真なんて持ってなかったし…何より一番の特徴のあの顔は
言葉で表現するのは難しいし。」
れいむは照れながらそう答えた。
「ハァ、おかげさんでこっちもややこしいことになってるんだど…。」
「そう何だ…ごめんなさい…。」
「い、いや、あんたの所為じゃ無いど!」
申し訳が無さそうに謝ったれいむにれみりゃは慌ててそう言った。
「あの…いつまでここにいるてんこ?寒すぎて今度はお漏らししそうになってきたてんこ…。」
と、らんが身体を震わせながらそう言ってくる。
「う○この次はお○っこですか、お前、漏らしすぎじゃ無いですか?」
てんこは軽蔑の眼差しでらんを見る。
「うう、このビルに来てから、らんは下ネタの連発だてんこ…。」
涙目でらんはそう言った。
頑張れ、負けるな、ちぇんのために頑張るんだ!フリーターらんしゃま!
「と、とりあえず何処からか中に入れないか探してみるど!」
れみりゃはそう言って周辺の探索を始めた。
~☆~
探してみた結果、れみりゃ達は窓から建物の中に入ることに成功した。
そして、運良く階段をすぐに発見し、れみりゃ達は脱出の為に現在階段で一階へと向かっている。
ここまではトントン拍子で調子よく進んでいる…不気味なぐらいに。
「それにしても、イオシスカンパニーの社長…噂以上に下種なゆっくりだてんこ!」
階段を下りながららんはそんな事を言う。
「確かに、跡継ぎほしさに子供を奪おうとするなんて、ちょっと洒落にならないでしょ。」
続いててんこがそう呟く。
「今度あったら文句を言ってやるてんこ!キッパリと!」
そう言いながららんは階段を降りきった。
現在、回想を十階ほど下り終えて、大体二十階の所まで降りてきた。
この階は、部屋とかそういうものは無く、下の階の吹き抜けに作られた通路になっている。
ちょうどれみりゃ達の居る地点から向こう側に見える下の階に降りるための階段に向かおうとしたその時。
「ゲラゲラゲラ。」
「ほう、なら言ってみろ。」
そんな声が聞こえてきてらんは固まってしまう。
向かい側には、階段のほかに巨大なシャッターがある。
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i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ .|/ / i: ヘ! \ |,'==─- -─==', i ::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7
レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ kヽ>、ハ _,.ヘ、 /、! i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ
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レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ 'ー' !_,./ | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ( ,ハ ヽ _ン 人!
レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ
そのシャッターが開いて、その向こう側から反逆ゆっくり軍団を引き連れたうどんげが姿を現した。
「…あ、社、社長!本日もお日柄も良く…。」
「おいぃ。」
ガチガチになってうどんげに挨拶するらんに、てんこは半ば呆れ顔になる。
「ゲラゲラゲラゲラ。」
「さっきから私の事を言いたい放題だがな、そこのれいむこそ私の孫を連れまわす悪党なのだ、
アレは私の孫だ、私の跡継ぎとなるゆっくりなのだ!」
「おいぃ!さっきから何勝手なこといってるんですか!子供はモノじゃ無いって名ゼリフを知らないのかよ!」
うどんげの言葉に、てんこの怒りが有頂天になる。
「悪いけど、れいむの赤ちゃんはれいむの赤ちゃんなんだよ!だかられいむが立派に育てる!
きもんげ様だってそれを望んでいるはずだよ!」
「げらげらげら!」
「黙れ!あの子は私の跡継ぎとなった方が幸せなのだ!」
うどんげはそう言うと、後ろにいた反逆ゆっくり達に合図を送る!
反逆ゆっくり達は、じわじわとれみりゃたちに近づいてくる。
「ゲラゲラゲラ…。」
「大人しく子供の居場所をはいたら見逃してやろう。」
きもんげはれみりゃ達にそう要求する。
「誰が教えるものか!」
れみりゃは思いっきり反論した!
「と、言うか子供の居場所は実は私達にもわからにい!」
そして、てんこは正直すぎた!
「ゲラゲラゲラ。」
「そうか、実に残念だ。」
うどんげはそう言って指をパチン!と鳴らした。
「あの世でゆっくりしていってね!」
反逆ゆっくり達が一斉にれみりゃ達に襲い掛かる!
と、同時にれみりゃの後のエレベータのドアが開いた。
ドガガガガガガガ!
その開いたドアから何か赤い塊が高速で発射される!
まるでドッチボールが身体に当たったような音が連続でした後、反逆ゆっくり達は一斉に倒れる。
「!?」
突然倒れた反逆ゆっくり達を見て、うどんげは驚きを隠せない。
その時、うどんげに向かって何かが投げられる。
うどんげは思わず、投げられたそれをキャッチした。
「アンタが社長さん?とりあえずそれがあれば会ってくれるんでしょ?」
エレベータの中から頭に何かを載せたゆっくりが一匹現れる。
そのゆっくりは何かを齧っていた。
それは倒れた反逆ゆっくりの顔面にめり込んでいるものと、
今、うどんげがキャッチした物体と同じものだった。
ガリッ。
「…アッポォ。」
,-r_'Zヽ1Yヾ_ュ-、
r'`7ヽ,イ_スTゝ‐zヘjヽ.
l`スZ_Y_い_,-ヘlイ_j、T,ゝ7
_,ト'Tヽ_ノ、 メ、7イ-rヘいKス._
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てゐはうどんげにりんごを見せ付けてそう言った。
「シャーキ、シャーキ、ちぃあわせ~。」
その頭の上では赤ちゃんれいむが実に幸せそうにりんごを齧っていた。
続く
- うどんげやっぱり喋れたんだ!
-- 名無しさん (2010-05-09 01:37:36)
- AAで図っぽく見せるとこの状況がどれだけカオスかわかるなw
てゐってば頭重くないのかw -- 名無しさん (2010-05-12 22:38:24)
- イチローは高校のときは投手だったのであながち間違いではないぞてんこ -- 名無しさん (2011-01-29 18:13:09)
最終更新:2011年02月02日 15:37