フリーダムゆっくり

ゆっくりを可愛がるスレ>>712より





俺は昨日ある仕事を請け負った。その仕事は実に簡単な内容だった。

 生死を問わずある小屋にいるゆっくり霊夢を捕まえてきて欲しい


こんな内容で1年は悠々自適に暮らせる報酬が得られるのだから儲けものである。
地図に書いてある通りに森を進むと一つの小屋が姿を現した。
「ふん、こんなところにゆっくりが住んでいるのか。まぁさっさと仕事を終わらすとしよう。」

ガラッガラッ

ゆっくりと小屋の中に入るとそこには確かにゆっくり霊夢がいた。
もし留守だったら帰ってくるまで待ち伏せていなければならなかったから好都合だ。さっさと狩って帰るとしよう。

「お兄さん、こんなところに何しに来たの? ゆっくりしていってね!!!」
警戒してるんだかしてないんだか良く分からないご挨拶をしてきたが、俺は気にせず答える。
「君がこんなところにいる聞いて、もっとゆっくりできるところに連れてってあげようと思ってね。
 こんなところじゃ暮らしにくいだろう?」
「れいむはここで十分ゆっくりしているよ。それより誰にここに居るって聞いたの?ゆっくり答えてね。」
「紅魔館のメイドさんに聞いたのさ。君をお家に招待したいであげたいらしいんだ、ついてきてくれないかい?」


そういうとゆっくりがフーとため息をついた。
「やれやれ、またあの偽乳に騙されてきた奴か。ゆっくり帰ってね!!!」
偽乳…だと……? クソッ!いいもの見れたと思ったのに! まぁいい、報酬が出ることに変わりはない。
「そういうわけにはいかないんだ。君を連れ帰るのが俺の仕事でね。おとなしくしてれば命まではとらないよ。」
「ついていったら詰め物にされてしまうかられいむはここでゆっくりするよ!!!お兄さん、一人で帰ってね!!!」
!? まさかゆっくりをそんな目的で手に入れようとしていたとはあのメイド長、何考えてるんだ?
まぁ、金を手に入れた後のことは俺の知ったことではない。さっさとこいつを狩ってしまうか。

「そう言うなら力ずくで連れて行くよ!」
俺はゆっくりに素早く突進する。
「おお、遅い遅い」
俺が拳を振り下ろした瞬間、ゆっくりは俺の目の前から消えた。
「ゆっくり殴った結果がこれだよ!!!」
後ろから声が聞こえる。いつの間に背後に回ったのか。
「ふん、話で聞いていたただの饅頭とは違うようだな。」
カチャ…
そういって俺は拳銃を構えた。仕事柄普段から持ち合わせているものだが、まさかこの仕事で使うとも思わなかった。
だが、今のスピードを見る限りどうやら拳闘ではやや分が悪いようだ。
「終わらせてやるよ。」

パーン!

「あふん」
銃弾がゆっくりの額を貫く。なんとも嫌な断末魔だ。
さて、さっさとこいつを持って帰るかことにしよう。生きたまま捕獲できれば報酬もあがったんだがな、仕方ない。

「撃たれてやがる!ゆっくりしすぎたんだ!!!」

!? 突然ゆっくりがしゃべりだした。 ばかな額を貫かれて生きているのか!?
「なら死ぬまで撃つだけよ!!!」
パン!パン!パン!
「ゆっくり撃たれていってね!!!」
さらに銃弾を3発撃ち込んでやった。これでさすがに…
「やれやれ最近の銃は性能がいいんですね…」
くそ、これでもダメ…
そう思った次の瞬間、ゆっくりがいなくなった。どこに行ったのかと思うと
「これゆっくり返しますね。」
そういって口から4つの弾丸を俺の胸ポケットに吐き出した。
「貴様…、本当にゆっくり饅頭かよ…」
「あくまで饅頭ですよ!!!」
ちくしょう、腐女子が喜びそうなセリフ言いやがって!腐ってやがる!!!

俺はポケットからナイフを取り出し、切りかかる。銃弾が効かないなら切り裂くしかない。相手はゆっくり。
攻撃する手段などないから手数で勝負でマグレでもなんでも当たる事に期待するしかない。
「おお、こわいこわい。」
しかしナイフは空しく空を切る。こんなことなら網でも持ってくれば良かった。

「お兄さんといるとゆっくりできないよ!!!もうそろそろゆっくり帰ってもらうね!!!」
帰れ…だと? 俺はこの仕事を成功させないともう生活ができないんだ。
こんなところで終わるわけにはいかない。俺こそがゆっくりするんだ!
「秘技・ゆっくり残像拳!!!」
ゆっくりが何か叫ぶと5、6体のゆっくりが現れる。
「な、なんだこれは…?」
思いもよらぬ光景に呆然としてしまう。しかし呆けている場合ではない。片っ端から真っ二つにするだけだ。
「うりゃっ!」
一体のゆっくりに切りかかるが、切りつけた瞬間にそのゆっくりは消えてしまった。
「れいむはまだそんなところにいないよ!!!」
そう聞こえた次の瞬間俺の体がふっとぶ。どうやらゆっくりの体当たりを食らったらしい。
「ぐはっ」
思った以上の衝撃にたじろいでしまう。そこへ
「上から来るぞ!気をつけろ!!!」
この言葉につられつい上を見上げてしまう。しかし…
「ぶべっ!」
横からきやがった、この嘘吐き饅頭が。
そしてこの時俺は気付いた。持っていたナイフを手放してしまっていたことを…。
慌てて辺りを見回すとあろうことかゆっくりがそのナイフを咥えていた。
「ゆっふいほれへっへね!!!」
何を言っているのか分からないが、その直後、バキッという音共にナイフが折れていった。
「ありえねぇ、こんなの敵うわけがねぇ!」
「せめて痛みを知らずゆっくりするがよい、博霊有情破顔光線」
「ハハハハハハ へぶっ!!!」
「ゆっくりした結果がこれだよ!!!」


そう言った次の瞬間、男の姿はなかった。
「またPAD長だよ、ゆっくりできないね!!!」

「ふん、次の男もまた失敗だったわね。まぁ、お嬢様への血が手に入っただけよしとしましょう。」
そういって小屋から離れていく咲夜。
ゆっくりたちの戦いはまだまだ続     …かない。




  • 「上から来るぞ!」の辺りで声出して笑ったwww -- 名無しさん (2008-10-18 16:05:29)
  • まさかこの男コンバット一膳か!!!!?? -- 名無しさん (2011-04-30 12:53:04)
  • なんだこの階段は!? -- 名無しさん (2013-09-07 23:59:17)
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最終更新:2013年09月07日 23:59