善吉×さとり=私のゆう…正義
――午後6時。
青年は歩いていた。
青年はどうやら、学生服を来ているため帰路についているようだ。
「はぁー…疲れたぜ」
ため息をついた。
「ゆっくりできないよ!」
「ゆっくりしね!」
「かえれ!」
「そんなことよりめだかちゃんのむねにはさまりたい!」
「ゆっくりしないでじごくにおちていってね!!!」
「……」
色んな罵詈雑言を浴びせられているも、悲しげな顔をしてぽよぽよと去っていく金色のハートの飾りがついたカチューシャが映える桃色の髪のゆっくり。
そこだけなら普通なのだが……管があり、そこを辿ると目がついていた。
その奇妙なゆっくりは、「もう、つかれました……」
青年はただ無口で帰路についている。
いつも通りだ。
「やっぱり『普通』が一番だぜ……!?」
ぽよ、ぽよ、と跳ねるゆっくりを見かけた。
そこまではよくある。
だが、自ら道路に向かっている。
「危ねぇ!」
見事にスライディングしながらゆっくりを救い出す。
服が汚れたがそんな場合ではない。
青年はゆっくりが好きな方だ。
真っ直ぐで、素直だから。
「……いきなりなんですか、ひとよし ぜんきちさん」
青年をジト目で見つめる。
「あぁ、道路に出ようとしてたからな。危ねえだろうが。自殺とか考えてる訳じゃねぇんだろ。」
青年は苦笑いして、ゆっくりの方を見ながらそう言った。
「…じゃましないでほしかった」
ポツリと独り言のように吐き出す。
「あ?」
今、なんて言った。
青年…人吉善吉は理解か遅れた。
「なぜじゃましたんですか!どうしてぇぇっ!「しね」、「きえろ」なんてくるしむだけなのに!このめのせいで!このふようなめはしなないかぎりずっとみなくていいかんじょうをみなきゃいけない!あなたのせいだ!!っ……」
管と繋がっていた目――第三の目。
その目は、あらゆる動物の心を覗ける。
だが、それはこのゆっくりにとって不幸を呼ぶだけ。
「――ごめんな、だけど俺はゆっくりが大好きだからよ、お前みたいに危険に晒されてるゆっくり見てるとどうも体が勝手に動いちまうんだよな。」
泣いているさとりを持ち上げ、近くのベンチに置いて自分も座る。
「みずしらずのわたしになぜそこまでおもえるんですか」
生まれた時から一人ぼっちだったさとりは、善吉のように優しくされたことがないし、その感情が理解出来なかった。
「さあな、それはお前の目が俺の代わりに答えてるぜ」
ニカッ、と笑う善吉。
「…『ゆっくりがすきだから』ですか」
「そうだな…あぁ…だった、お前名前はなんだ?」
思い出したように名前を聞く。
「さとりです」
眠たげな声と目で名前を告げ、そして瞼を閉じた。
「おい、さとり?」
善吉はさとりを軽く突っつくも反応はない。かわりに「ゆ~」と言う寝息だ。
「仕方ねぇな…」
さとりを抱え、善吉はまた帰路へついたのであった。
どうしてこうなった
縁から名前を変えたいです
そうだ、善吉はさとりと俺の嫁にしよ…え、ふらんさんレバティン直してください
- 善吉は超イイ奴
友達になりたい -- 名無しさん (2010-11-26 19:02:09)
- ↑ですね、おはなししてみたいですん
私以外にめだ箱×ゆっくりのSSが増えればいいです! -- 頭アクセサリー:レバティン (2010-11-26 23:45:41)
最終更新:2010年11月26日 23:45