小ネタ395 【2010・11年冬企画】ゆっくりランド

この物語は来たものがゆっくりできるというグランド・ホテル・・・ではなく
その近所に出来た別のホテルから始まる・・・

1月7日

グランド・ホテルの近くに出来た新ホテル。
名を「ゆっくりランド」と言う。
西洋のお城のような外観が好評のこのホテル、それ以上にホテルの女将の特別サービスが好評だった。
「ああん、やっぱりこのホテルのお風呂は
ムラムラ・・・いやゆっくりできるね~。」
かまぼこ板のようなマットでゆっくりしているのはゆっくりむらさだ。
「グランド・ホテルのサウナ風呂もゆっくりできるけど中華まん系のゆっくりじゃないと長時間はゆっくりできませんからね~。どうです?うちのサービスは。」
と言いながらこのホテルの女将・ゆっくりすわこが泡をつけたほっぺですりすりをしてむらさの体を洗っていた。
「いや~体が綺麗になるだけでなく女将さんのぷにぷにほっぺが柔らかくてとってもゆっくりでき・・・」

「そこまでよ!」

スパーン!と風呂場のドアを開いて入ってきたのは頭にうえ半分が白、下半分が黒で頭頂部に
赤色の回転灯がついた野球のヘルメットのような物を被ったゆっくりパチュリーだった。
「むきゅうううう!ここでいかがわしい行為が行われているというタレコミがあったけど本当だったわ!」
「ちょ、ちょっとこのSSの作者は一貫してすりすりは親交を表すコミュニケーションで、決して性的な行為ではないんですけど?」
と、女将は抗弁するが
「むきゅうううう!とにかくそのいかにもそこまでよな事を連想させる行為がダメなのよ!とにかくいらっしゃい!」
「その前に自分のそのカイジみたいなヘルメットどうにかしたら!」
すわこのツッコミもむなしくポカーンとするむらさを置き去りにして女将とパチュリーを乗せたパトスィーは走って行った。
「今晩どうすればいいの・・・」

「グランド・ホテルでゆっくりしていってね!!!」

そう声をかけたのはグランド・ホテルのベルボーイ・おりんだった。
「そう言っても、もう食事もお風呂も済んだからねえ・・・」と、乗り気でないむらさに
「メシ・風呂ときたら次は睡眠!グランド・ホテルには自慢のベッドがあります!」
おりんはなかば強引にむらさを乗せるとホテルの部屋に案内した。
「これが我がホテルの自慢のベッドです!」
ちょうどゆっくり一頭が収まるぐらいの小さい船に枕とクッションが敷いてある。
おりんはむらさを乗せると船首にすりすりをして揺らし始めた。
「どうです?まるで波間に揺られているみたいでしょう?」
「う~ん、このゆっくりした揺れが眠気を誘・・・・zzz」
「ゆっくり寝ていってね!!!」

「いや~ライバルホテルのサービスをゆっくりポリスにタレこんだのがここまでいい結果が出るとは思わなかったよ!ねえパルスィ!」
しかしパルスィは不満げだ。
「どうして不満なのパルスィ?」
「せっかく妬ましくてパルパルできるホテルが近所に出来たと思ったのに・・・」
「そっちかい!」

名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年01月18日 22:40