※この作品はれみりゃとお兄さんシリーズの世界観です
※下品なネタがあります
※エロくはありません
※お姉さん自重しろ
大丈夫ならどうぞ
れみりゃの初めてのお風呂
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「へっへっへ~♪」
皆さんこんにちは。
突然ですがれみりゃが大ピンチです。
「やめでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「よいではないか~♪よいではないか~♪」
何故かというと変態オヤジ…もとい姉貴に襲われているからです。
「さあ、脱ぎ脱ぎしましょうねぇ♪」
「れみぃのおようふくぬぎぬぎしないでぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
具体的に言えば、姉貴がれみりゃの服を強制的に脱がせようとしている。
どうしてこうなったのかと言うと…話は10分前に遡る。
「ねぇ!れみりゃもお風呂に入ってみない!?」
姉貴の突然の提案。
れみりゃはその提案に大きな両目をぱちくりさせている。
「う~?おふろってなんだぞぉ?」
れみりゃ(と姉貴)が俺の家にやってきて数日が経過した。
今ではすっかり言葉を話せるようになっている。
俺の知らないところで姉貴も色々と言葉を教えていたらしい。
見た目は変わっていないのだが、随分と中身は成長していたようだった。
「へっへっへ~♪お風呂ってのはねぇ…入るととってもカリスマになれるんだよ?」
1から10まで説明しろとは言わないが…さすがにその説明は雑すぎやしないだろうか?
まあ、れみりゃを風呂に入れてもらえれば俺としては助かるのだがな。
「うっう~♪れみぃおふろにはいるぞぉ♪れみぃのかりしゅま☆ぱわ~あ~っぷ!だっぞぉ♪」
れみりゃに対して『カリスマになれるから』という説明は絶大な効果を及ぼすようだ。
これを使えば簡単にれみりゃを納得させられるのだろう。
あまり頻繁に使用するのは避けたいが。
れみりゃには出来るだけ真実を教えてあげたい。
「じゃ…じゃあ…さぁ…」
ん?
姉貴が顔を俯かせ全身を震わせ出した?
な、何が起きるというのです?
「脱ぎ脱ぎしましょぉねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
「うぁぁぁぁぁ!?」
「うわっ!?」
次の瞬間の姉貴の顔は、少し離れた場所にいる俺でさえも驚く程の邪悪な笑顔!
目の前にいたれみりゃにとっては衝撃的だっただろう。
両手を大きく広げ、口も大きく広げ、眼も大きく見開かれている。
「はぁっ…はぁっ…れみりゃ…脱ぎ脱ぎ…」
「う…うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
姉貴があまりの興奮の所為か、息を荒げている。
れみりゃはそんな姉貴に恐怖を感じたのか、離れて見ていた俺の方によたよた走ってくる。
この光景には弟の俺もドン引きだ。
そんなに姉貴はれみりゃの服を脱がせたかったのか。
…もしかして、姉貴の提案の真の目的はこれだったりするのか!?
「れみりゃぁぁぁぁぁぁ!!!待ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
姉貴が叫びながら逃げるれみりゃを追いかけようとゆっくりと歩き出す。
お前はゾンビか。
その邪悪な笑顔をまず何とかしろ。
夢に出たらどうするんだよ。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
れみりゃが恐がるのはよくわかる。
あんなの俺だって見たくない。
「うあっ!!」
れみりゃがあと一歩で俺の元にたどり着こうというところで転んでしまう。
床には何も落ちていないので、何故転んだのかは全く不明だが。
まあ、肉まんの足なので仕方ないのだろう。
「つぅぅぅぅかまぁぁぁぁぁぁぁえたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
姉貴の両手がついにれみりゃの身体を捉えた。
れみりゃは成す術もなく、姉貴にその全身を持ち上げられてしまう。
あまりの恐怖に涙がボロボロと出ている。
可哀相になってきたのだが、俺は手を出そうとは思わない。
…一応言っておくが、姉貴が恐かったからじゃないぞ。
姉貴がいるうちにれみりゃを風呂に入れたかったという理由があるからだ。
れみりゃは人間ではない。
ほっかほかの肉まんだ。
それは間違いない。
しかし、やはり人間に近い体を持っていることも間違いなかった。
そして、あの見た目だ。
ゆっくりに男女の区別があるのかはわからないが、れみりゃはどう見ても人間の幼女にしか見えない。
そして…恐らくれみりゃ…というよりゆっくり全般には風呂に入る、という習慣はないだろう。
だったら、納得して服を脱いでもらう、ということは難しい。
何故服を脱ぐ必要があるのか、そこから説明しなければならない。
しかし、説明をしたところで、れみりゃが風呂に入るという行為を納得してもらえるかどうかわからない。
いや、風呂に入るという習慣がなければ嫌がる可能性の方が高いだろう。
動物の中には、風呂というものを激しく嫌がるのもいるらしいし。
そしてれみりゃが仮に風呂に入ることを嫌がれば…強制的に風呂に入れるしかなくなってしまう。
これが俺が姉貴を止めなかった理由だ。
先程も言ったが、れみりゃは見た目には人間の幼女にしか見えない。
そんな見た目幼女の奴の服を、大の大人の男である俺が無理矢理引っぺがす図を想像してみる。
…うん、明らかにヤバすぎる。
出来ることなら、れみりゃには自発的に風呂に入るようになってもらいたい。
一生風呂に入らない、という訳にはいかないと思うから。
ということで、今の目の前の状況が生み出されることとなったのだ。
「れみぃのおぼうしかえしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「ハァハァ…必死にぴょんぴょん飛び跳ねるれみりゃも可愛い…」
ドロワーズ一丁で姉貴の手の中にある帽子を取ろうとぴょんぴょん飛び跳ねるれみりゃに、その帽子をれみりゃが届かない高さまで持ち上げる姉貴。
姉貴は未だに興奮しているようで息が荒い。
どう見ても変態オヤジにしか見えません。
本当にありがとうございました。
…これなら、俺が脱がせてもあまり変わらなかったのかもしれないな…。
れみりゃが却って風呂に入ることを嫌がったら本末転倒だ。
風呂に入る=ゆっくり出来る、という図式をれみりゃには作ってもらわなければいけない。
さすがに姉貴は調子に乗りすぎだろう。
「姉貴、遊んでないでれみりゃを風呂に入れてやろうぜ。れみりゃが風邪ひいたらどうするんだよ」
「ごっめ~ん♪ついついれみりゃが可愛くってぇ♪」
…その気持ちがわかるだけに、これ以上は何も言えなかった。
確かにこうも可愛いとちょっといじめたくなってしまうような気がする。
俺も姉貴と同じ血を引いているということがリアルに感じられる瞬間だった。
「じゃあ、れみりゃ♪可愛いドロワーズも脱ぎ脱ぎしましょうねぇ♪」
「うぁぁぁぁぁぁ!!!すっぽんぽんはいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「やれやれ…」
まあ、俺が脱がせてもれみりゃは嫌がっただろう。
だったら姉貴は汚れ役を買ってくれた、ということになる。
ならば姉貴には感謝するべきなのだろう。
「ふへへ…れみりゃのすっぽんぽん…」
明らかに姉貴は楽しんでいるようにしか見えなかったが。
俺はこんな変態とは違う。
それだけは言っておこう。
「うっう~♪」
「れみりゃ~♪痒い所ありませんか~♪」
「う~♪かゆかゆはありませんぞぉ♪」
「れみりゃ、風呂はゆっくり出来ているか?」
「うぁうぁ♪おふろはゆっくりゆっくりぃ♪」
れみりゃは髪の毛を泡だらけにしながら、満面の笑みを浮かべている。
良かった、どうやら今はゆっくり出来ているようだ。
裸で風呂場に入れた時には泣き叫んでいたが、姉貴がれみりゃにシャンプーハットを被せると状況が一変した。
「うっう~♪れみぃのかりしゅまおぼうしげっとだぞぉ♪」
それは帽子じゃない、シャンプーハットだ。
ツッコミを入れたくなる自分に喝を入れる。
余計なことを言って喜んでるれみりゃに水を差したくない。
れみりゃには風呂に入ってゆっくりしてもらいたかった。
「れみりゃ~。泡を流すから眼を瞑ってね~」
姉貴がれみりゃの頭を洗っていた手を止める。
「う~?」
姉貴はれみりゃの返事を待たずにれみりゃの頭に洗面器に入れておいた湯を掛ける。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
れみりゃは当然のごとく大慌てだ。
まあ、れみりゃの返事を待っていたとしても、こうなることは変わらなかった気はするが。
シャンプーハットを付けているので、湯が眼に入ることはない。
こうやって考えてみると、シャンプーハットって凄いんだな…。
シャンプーハット万能説。
れみりゃの帽子代わりになってお買い得。
一家に一品シャンプーハット。
アホなこと考えていたら姉貴がれみりゃの背中を洗おうというところだった。
さすがに全部姉貴に任せるわけにはいかない。
「姉貴、れみりゃの背中は俺にやらせてくれないか」
「え~…」
姉貴よ、いい年なんだからそのアヒル口はやめてくれ。
全く可愛くない。
「俺もやらなきゃダメだろう、良いよな、れみりゃ」
「うっう~♪れみぃにゆっくりさせてねぇ~ん♪」
「はぁ…仕方ない…れみりゃの背中は弟君に譲るとしますか…」
姉貴は肩を落とし、渋々といった様子で風呂場から出てくる。
よし、俺もやれば出来るってところを見せないとな。
れみりゃの体を洗うのに使うのは赤ちゃん用のタオル。
初日に姉貴が買ってきた物の一つだ。
ゆっくりは人間よりも肌が弱いみたいなので、赤ちゃん用じゃないと危険のようだ。
「じゃあ、行くぞ、れみりゃ」
「うっう~♪どんとこぉ~いだっぞぉ♪」
「どこで覚えたんだそんな言葉」
「おね~さんにおしえてもらったんだぞぉ♪」
姉貴はきちんとした言葉を教えているのだろうか。
少々不安になりながらも、俺はれみりゃの背中を優しく擦る。
れみりゃの背中を傷つかないようにしないとな。
「うっう~♪おふろはゆっくりできるぞぉ♪」
「そうか、良かったな、れみりゃ」
「うぁうぁ♪」
「ぶ~ぶ~!そろそろ代わってよ~!」
姉貴がやかましい。
背中くらい全部おれにやらせろっての。
…
よし、大体こんなもんかな。
「じゃあ、れみりゃ。湯を掛けるぞ」
「う~…おゆはゆっくりできないぞぉ…」
そう言われても泡だらけの背中を放置するわけにはいかない。
俺は苦笑しながられみりゃの背中に洗面器の中の湯を掛ける。
「うぅぅぅぅぅ…」
やはりこちらはあまり好きではないようだな。
そのうち慣れてほしいけど。
「姉貴、終わったぞ」
「うっう~♪お姉さん待ちくたびれたぞぉ♪」
れみりゃの真似はやめてくれ、マジで。
何というか、こう…大切な何かを汚された気分になってしまう。
しかし…。
「背中も頭も洗い終わったぞ?前くらいは自分でやらせるべきじゃないのか?」
そう、背中と頭は直接れみりゃからは見えない。
だからこちらはどのような感覚かを覚えさせる必要がある。
だから最初は俺と姉貴がやってやる必要があった。
しかし、前部分は違う。
洗う部分をれみりゃから見ることが出来る。
こちらは最初から出来ると思うのだが…。
「ふっふ~ん。弟君は何もわかっていないですわねぇ」
うわ、なにこの口調。
なんかすっげえ腹立つ。
「前こそが…メインディッシュじゃないですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
うわぁ、何を叫んでいるんだこの変態。
まさか身内にここまでの変態がいたとは。
そう言えば、大学の知り合い(断じて友人ではない)に『ランドセルを背負った時点でババアだろ!』と豪語していた奴がいたが、姉貴もあいつと同類なんだろうか…。
嫌過ぎる…。
「れみりゃぁぁぁぁぁぁ!!!!お姉さんにれみりゃの大事な部分を洗わせてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!おね~さんがこわいこわいだぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ヤバイ、眼を血走らせている。
これは本気だ。
姉貴は俺の手から強引にタオルを奪い取ると、れみりゃの正面まで移動する。
「れみりゃぁぁぁぁぁ!!お姉さんとキモチイイコトしましょうねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
両手をわきわきさせながら邪悪な笑顔を浮かべる姉貴。
悲鳴を上げるれみりゃ。
これは止めねばまずいだろう。
「やめろよ姉貴!!」
「ここか!?ここがええのんかぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!きもちわるいぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ちょ、姉貴!!
どこに手を突っ込んでやがる!!
おい、馬鹿やめろ!!
…
アッー!
後日
れみりゃは自発的に風呂に入る様にはなったが、姉貴と一緒に入ることはしなくなった。
れみりゃの頭と背中を洗うのは俺の役目となった。
当然と言えば当然か。
「えっちなおね~さんはゆっくりできないぞぉ!!」
「ごめん、ごめんね!れみりゃ!ほら、あまりにもれみりゃが可愛くてね!!」
今日も風呂の同伴を断られた姉貴。
何とか承諾を得ようとれみりゃの目の前で必死に土下座している。
れみりゃは本当に怒っているようで、風呂のことに関しては姉貴の顔を見ようともしない。
「ぷ~んだっぞぉ!!」
「こっち向いて話そう?ねっ?れみりゃぁぁぁぁ!!!視線逸らさないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
これは姉貴の自業自得だろう。
我関せず、だ。
やれやれ。
後書
お姉さんが自重してくれませんでした
今は反省しています
- お姉さんは十六夜咲夜の血縁者なのでは・・・
-- 名無しさん (2011-01-28 04:55:22)
- そこまでよ! -- 名無しさん (2011-01-28 15:50:52)
- お姉さん自重しろやw -- 名無しさん (2014-09-23 15:21:23)
最終更新:2014年09月23日 15:21