小ネタ398 解を演算するより

――表皮スケールが足りてない。
カスタマイズしたレギオンを形成し、リージョンを繋ぐ事で補填とします。
稼働率82%
作業効率127%(元比)
「待って。それじゃ侵食率のほうが早い」
問題発生数が多すぎるってこと?
「問題でなく疑問。要は過渡的なのよ。"生きている限りは"、ね」
「結局のとこ、自前ので処理できなきゃ個々の稼働率は空白ができる一方なのよ」
それが余暇ってことでしょう?
「それが飽和ってことなのよ」
「その気になるだけで安心してしまうのが心理」
真理?
「そう。"エントロピヰは増大するのダ"」
ゆっくりしてないわねえ。
「いやいや、ゆっくりした結果なのだよ、紳士淑女の諸君」
ゆっくりしすぎ?
「しすぎるという事はない。単にあくまで稼働率の話だから」
"最善が進化か退化か"、"どちらの方向を向けば進化と判定できるのか"
「それに"そもそも進化とは総体であるのか個体であるのか"、ね」
「ほうら、侵食率のほうがはやいはやい」
学問はそれ自身の保有公式のみで全開するには分野を細分化しすぎたのかしら・・・
「表皮運動としての加速力はケタ違いになったけどね」
「総体学問としての哲学の方向性を指示できる先生がいなくなったんじゃない?」
"なんのためにヒトは学ぶのでしょうか?"
「それは"生涯にまとわりつくジブンノカチという数字を際限なく"増やすためであーる」
そうか、"どの数値が本当に価値があるのか"、か
「ね」
「ノーシンク、ノーボディよ」
"=ゆっくりには体がないから考えもない?"
「いやいやいや、なかなか好きだねえ、君も」
"先生"には負けますわ
「それで"我々は何をしてるのか?"いや、わたしたちはなんでこうしてるんだっけ?」
そうねえ。
結局局所解すら導けないブレインストーミングなんて欺瞞なんだわ。
結局解は単質として解としてしか存在していないのよ。
いくら言葉をぶつけあっても、そのものをみつけなければ"分かった気"にしかならないんだわ。
「その為の脳髄が足りなければ問題解決にはならないってことか」
「まぁ社会なんて代替解の塊でしかないからいいんじゃないかな」
曖昧なもので溢れかえっているということね。
「確定したものなんて、定義上のものでしかないってわかっちゃったからねえ」
「体ですら絶え間なく置換されてる媒体でしかないとしったこんな世の中じゃ」
プリズン?
「ムカシの人は偉かった」
気が滅入る。
「気はヨロイ」
もう!
「件は死んでしまったのさ」
そうか。世界を構成する素子としては"殊足らず"なのね。
「足はあるさ。手は知らない」
足りないことはいいことかしら?
「足りないから隙が生まれるのか、隙を作るために生まれたのか、わからないところだわ」
ああやっぱり!結合因子が錯綜してるわ!何かおかしいと思ったら!
ねえ知ってる?蓮子。私たち、さっきから話がかみ合っていないわ。
「それはいい」
「それこそ・・・我らがアマデウス(神愛)だわ」
アマデウス(神の器)か。
「まんじゅう型の、ね」
真理ねえ。

「           。」

解を演算するより疑問から疑問を精製し続けたほうがそれらしく成るという話。

(主体性は幻想の中では無価値というか無重量だが、総体論としては意義がある)
(哲学なるものが本当に個人のためのものかは意見が大いに分かれる部分なので・・・・・・)

良く分からない人の為に補足すると、
ゆっくりという小幻想を"解体する"のか"話の種"にするのかについては
どちらが高尚なわけでも上等なわけでもないでしょうという言葉遊びと思っていただければ。

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最終更新:2011年03月06日 11:36