※ゆっくりを野生動物として扱われるのを不快に感じる方
※捕食種設定を不快に感じる方
※ゆっくりの戦闘シーンを不快に感じる方
※酷い目に遭ってしまうゆっくりがいるのを不快に感じる方
※素晴らしい小説を求めている方
は、この小説に合いません。
申し訳ありませんが、ゆっくりお引き返しください。
それでも良ければどうぞ
ミリィのゆっくり冒険記 第十一話
自分達はゆっくりしているゆっくりを食べないからゆっくりできる存在。
ゆっくりしているゆっくりを食べる捕食種はゆっくりできない。
そして、虫はゆっくりしてないし生き物でもないから食べてもゆっくりできる。
マーサはそう信じていた。
しかし、自分が食べていた虫も、自分が食べなければゆっくりしていたと言われた。
マーサは何を信じればいいのか分からなかった。
「ここらでいいでしょうかね」
辺りはもう薄暗くなっていた。
先頭を跳ねていたメイシャが立ち止まる。
大きな大木の根元。
3匹はここを今晩限定の住処に決めた。
「ふぅ…着いたよ、お姉様…」
レインは背中に背負っているミリィを慎重に地面に寝かせる。
起こさないように、傷つけないように。
慎重に慎重に。
「さて、ミリィさんの御飯をとってこなければいけませんね」
「…さっきのゆっくりで良かったんじゃないの?」
今更だけど、と付け加えながらもレインはメイシャに反論する。
「ふ~…やれやれです」
「何よ、その馬鹿にしたような態度」
「いえいえ、これは失礼」
レインは苛立ちの態度を見せたが、メイシャはそれをスルーする。
またも話が脱線してしまうのはメイシャとしても避けたかった。
「ミリィさんがゆっくりを食べてくれる訳ないじゃないですか。強引に口の中に入れるというやり方はさすがに私も引きましたよ」
「う~ん…ああでもしないと絶対に食べてくれないと思ったんだけど」
「まあ仕方ないです。レインさんにしては考えた方ですよ」
「…あんたやっぱり私をバカにしてるでしょ」
拳を握りながら怒りに震えだすレイン。
が、自分のやり方が少し強引過ぎたということは否定できなかった。
「まあまあ、まずはミリィさんの御飯を探しに行かないと。レインさん、野苺でも探してきて下さいよ」
「…あんたは行かないの?」
「私はここでマーサさんと一緒にミリィさんを見てますよ。疲れたら戻ってきてください。私と交代しましょう」
レインはマーサをちらりと見る。
マーサは先程からずっと何も喋らない。
そんなマーサにレインは諦めたように溜息をつく。
「…まあ、こいつだけに任せるよりはマシか…」
そう呟くと、レインはメイシャの案を渋々ながら了承する。
次の瞬間、レインは翼を広げ夜の空へ飛び立つ。
「お姉様に何かあったらあんたら食べるからね!」
レインはそう言い残すと、薄暗い空へ消えて行った。
「おお、こわいこわい」
メイシャはレインが飛び立った方向を見ながらそう呟く。
どう見ても恐がっているようには見えない。
こうして、この場にはマーサとメイシャと気絶しているミリィだけが残された。
「マーサさん」
この場に来て初めて、メイシャはマーサの方を向く。
マーサは何も答えない。
それどころか、メイシャの顔も見ていない。
気にせずメイシャは話しかける。
「私達捕食種は貴方のような基本種と呼ばれるゆっくりを主食としております」
さすがにそのことはマーサも知っていた。
目の前で家族が食べられたのだから。
痛いほどに分かっていた。
「そうしなければ生きていけないからです」
マーサの耳にはそれは真実でもあるし、言い訳のようにも聞こえた。
「ですが、私達のような捕食種のゆっくりも食べられないという訳ではありません。ここまで食べられなかったのは運が良かっただけです。私もレインさんもいつか報いを受ける時が来るでしょう」
「…?」
マーサの予想外の方向に話が飛んだ。
ここで初めてメイシャの方に顔を向ける。
「私が魔法の森で住み始める前の話です。私には一匹の友達がおりました」
メイシャが静かに語り出す。
マーサは黙ってそれを聞いていた。
「同じしゃめい丸種でしてね…。その娘は新聞を書きたいという夢を私に毎日のように語っておりました。まあ、手足がなければ書けないんですけどね」
メイシャは苦笑する。
しんぶん…マーサにはその言葉の意味がわからなかった。
メイシャはそれを察して再び苦笑する。
「ああ、すみません。新聞というのは…そうですね、文字でその日の出来事を伝える紙のことです。例えば、マーサさんは昨日ゆっくりしていましたよ~とか」
「…それっていいものなのぜ?」
マーサは初めて口を開く。
新聞というものに興味を惹かれたからだ。
「う~ん…ゆっくりの間ではあまり必要ないかもしれませんね。大抵のゆっくりは文字を読めませんし…」
「そうなのぜ…」
「その娘はそれでも新聞を書きたかったんでしょう。まあとにかく、私は新聞を書くには手足が必要だと思ったのですよ」
メイシャが脱線してしまった話を戻す。
「ですが、その娘は手足なんてなくても新聞を書ける!と言って、色々な場所で見たことを拾った紙や葉っぱに小石や木の棒を使って書いていたのです。まあ、とても読める物ではありませんでしたが」
マーサにはますますその新聞を作る意図が分からない。
というより、こんな話をするメイシャ自体が何を言いたいのかさっぱり分からなかった。
「大抵はくだらないことでしたけどね。例えば、ゆかりん種の少女臭とは一体何なのか、とか」
本当にくだらないことだった。
マーサはそんなことを別に知りたいとは思わなかった。
ますます新聞の存在意義が分からなくなってしまった。
「しかしそれでもあの娘は新聞を書いていったのです。人里に行って、幻想郷で使われている文字を見様見真似で勉強しながらね…」
大抵のゆっくりは文字を書くことが出来ない。
野生の世界を生き抜く上で必要がないからだ。
また、ゆっくりに文字を教えるという人間や妖怪もまずいないと言っていい。
それ故、ゆっくりが文字を勉強するということ自体がほぼありえないことだった。
「…ですが、その娘は新聞を書けなくなってしまったのです」
「…?…ど、どうしてなんだぜ…?」
マーサは戸惑う。
話を聞く限りでは順調そうに聞こえたのに。
「…その娘は食べられてしまったんですよ。人間に、ね」
「ゆっ…!!!!」
食べられる、その言葉は今のマーサにとって恐怖でしかなかった。
思わず戦慄してしまう。
「あの娘は勉強をする為に人里に何度も行ってましたから、目を付けられてしまったんでしょうね…」
メイシャは遠い目をしながら話を続ける。
マーサは何も言えなかった。
恐らく、この話が出来るようになるまで何度も何度も怒りや悲しみを乗り越えたのだろう。
自分も家族の事をこんな風に誰かに話す時が来るのだろうか。
マーサは来るかどうかもわからない未来に思いを馳せた。
「まあ、こんなところです。私もいつかその娘同様に報いを受けるのでしょう。散々ゆっくりを食べてきたんですし」
「…メイシャがどうつきになりたいのは…」
「私はあの娘に比べて不器用ですからね。文字を書くにはミリィさん達のような手がどうしても必要なんですよ」
メイシャはその娘から夢を受けついだのだろう、それはマーサにもわかった。
ならば自分はなんなのか?
自分は親から受け継ぐべきものは無かったのか?
捕食種への恐怖を一時忘れて、マーサはそんなことを考え始めた。
「…おや?」
メイシャがマーサとは逆方向の空を見て、声を上げる。
マーサもそちらを見れば、暗くて見えづらかったが、虹色の羽を付けたゆっくりが飛んでいるのが見えた。
レインで間違いないだろう。
「ふう…」
地面に着地し、溜息を吐くレイン。
さすがに少々疲れているようだ。
「…見つかりました?」
「苺が…ちょっとだけ…ね」
レインは少々落ち込んでいる。
その右手には、数個程度の苺が乗っていた。
レインはミリィにお腹いっぱい食べてもらいたいと思っていた。
その結果がこれではさすがにショックだったのだろう。
「…疲れた…」
苺をその場に置くと、そのまま寝転んでしまう。
「次は私が行ってきますね。レインさん、マーサさんにおかしなことしちゃダメですよ?」
「…わかってるわよ…早く行きなさい…」
「では、清く正しいメイシャが行って参ります」
メイシャはそう言って、翼を広げ、夜空へ消えて行った。
マーサはメイシャならともかく、レインに対してはどうも苦手意識があった。
その加虐性も危険なものだが、実際にレインに攻撃された事があるという事実が、マーサに恐怖を与えていた。
「何もしないわよ…あんたに何かしたらまたあのカラスに嫌味言われるだけだし」
「ゆっ…」
マーサの様子を見かねたレインが声を掛ける。
その言葉をマーサは信じきることは出来なかった。
不信そうな眼をレインに向ける。
「はぁ…」
最近溜息が多いレイン。
彼女も色々と我慢している証拠だった。
沈黙だけがその場を支配する。
それは永遠かと思われたが、突如、マーサが口を開いた。
「レインは…」
「…ん?」
マーサの言葉にレインが反応する。
「レインは…えーっと…ミリィのことがすきなのぜ?」
マーサの苦し紛れの質問。
その言葉に、レインは得意げに笑う。
今更何を言っているのか、というように。
「当たり前じゃない!私はお姉様に一生付いて行くわ!他のれみりゃとは比べ物にならないくらいのカリスマをお姉様は持っているわ!」
「…そ、そうなのぜ…」
カリスマというものがよくわからなかったが、マーサはとりあえず頷いておいた。
レインが恐かったからだ。
捕食種への恐怖とは違う意味で。
恐怖と沈黙に耐えきれなかったので苦し紛れな質問をしてみたのだが、マーサは正直に言うと質問したことを後悔していた。
「ああ!私は感謝しているわ!お姉様と巡り合えた運命に!」
『かんしゃ』
その言葉がマーサの耳に残った。
レインはその後もミリィについて色々と喋っていたが、マーサの耳には入らなかった。
『かんしゃ』…その言葉がマーサの中で渦巻いていたからだ。
どこかで聞いたようなことがある言葉。
とてもゆっくりできる言葉だった。
「おはなさんやむしさんをたべるときはかんしゃしないといけないんだぜ!」
「かんしゃ…なんなのぜ?」
「ありがとうっていみなんだぜ!たべたらかんしゃしないといけないんだぜ!」
「わかったんだぜ!まりさはこれからかんしゃするのぜ!」
「さすがまりさのおちびちゃんなんだぜ!いいこなんだぜ!」
両親と一緒に初めて狩りに行く時、確かにそんな会話をした事をマーサは思い出した。
その後の両親の死が衝撃的過ぎて、すっかり忘れていた。
『かんしゃ』…虫や花を食べる時は感謝をしなければいけない、親は確かにそう言っていた。
あの言葉の意味を考えてみる。
もしかしたら、実は両親は知っていたのではないだろうか。
虫達にも命があるということを。
「…ちょっと!ちょっと、あんた!」
「…ゆ?」
マーサは思考を中断し、声が聞こえた方向に視線を向ける。
そこには、地面に横たわりながら少し怒ったような顔をしたレインの姿が見えた。
「あんたから質問してきておいて話を聞いてないなんてどういうつもり?」
「ゆっ…ごめんなんだぜ…」
マーサは素直に謝る。
さすがに今回ばかりはこちらに非があると思ったからだ。
「…っふん!ま、あんたも私の事を散々邪魔してくれたけど、食べることはしないでやるわ。お姉様に嫌われたくないし」
「ゆっ…」
「だからそのオドオドとした姿は鬱陶しいからやめなさい。ぶん殴りたくなってくるから」
誰の所為だ、とマーサは反論したくなった。
が、殴られるのも嫌なのでやめておく。
「…私は、最初にあんたと出会った時、あんたを食べるつもりでいたわ」
「ゆっ…?」
今度はレインの方から話を切り出してきた。
マーサは最初にレインと出会った時のことを思い出す。
当時のレインはまだ胴なしで、一方的に攻撃されたことを思い出した。
が、今はその当事者が目の前にいても恐怖に震えることはなかった。
何故だろうか、マーサには分からなかった。
「だってそうでしょ?食べなきゃ生きていけないんだから。それはあんたも同じなはず。まあ、結果的にあんたは食べられなくなっちゃったけど…」
「マーサは…あのとき、レインにおそわれたとき…こわかったんだぜ…」
今度はマーサがゆっくりと語り出す。
自分の体験を、恐怖を。
「…そりゃそうでしょ。誰だって命の危機に遭えば恐くなるわ。私も今日お姉様と戦った時、凄く恐かった。正直もう空腹の限界だったし…」
「でも…マーサがたべてきたむしさんたちもこわかったのぜ…?」
「え…?」
レインはしばし沈黙する。
虫の気持ちについてなど考えたことがなかったのだ。
しかし、先程の自身の言葉を思い出す。
「そりゃあ…やっぱ虫だって恐いんじゃないの?だって食べられるんだもん。死んじゃうんだもん。まあ、虫にそんな気持ちがあるかどうかなんてわからないけどね」
「そうなのぜ…うん…そうなんだぜ…」
「何あんただけで納得してるのよ…」
一匹で頷くマーサ。
レインには、マーサが何を言いたいのか分からなかった。
が、レインの顔が突然微笑に変わる。
今度は、マーサにその笑みの意味がわからなかった。
「どうしたのぜ…?」
「いえ、あんたとこうやって話すの初めてだな、って思ってね。初対面の時は敵同士でしかなかったのに。ゆっくりしね!って言ってたのにね」
こうして考えると非常に奇妙な関係だとお互いは思った。
初めて出会った時は狩る者とその獲物でしかなかったはずだが、今はこうしてお互い向き合って話している。
「…ミリィのおかげなんだぜ…」
「…別にあの時のことを後悔している訳ではないけど、今もそんなに悪くは無いわね。やっぱりお姉様のおかげよね…」
「ミリィにかんしゃかんしゃなんだぜ…」
「そうね…さすが私のお姉様だわ…」
マーサは少しだけ、レインとの距離が近付いた気がした。
実際には微妙にすれ違っていたのだが。
「あら…」
レインがマーサとは反対方向の空を見て呟く。
マーサもそちらを見てみるが、先程よりも暗くなってきたせいで今度は何も見えなかった。
しかし、メイシャが帰ってきたのだろうという事はわかった。
「…ふう…」
マーサの隣に着陸したメイシャは一息つく。
「…収穫は?」
「…苺が…3個ほど」
「また苺?しかも少なっ!」
「やっぱりこういう時は胴体が欲しくなりますね…」
苺は帽子の中に入れていたらしい。
やはり胴なしでは物を運ぶだけでも一苦労なのだろう。
「…お姉様、足りるかしら?」
「う~ん…私の家で食べていた量を考えると厳しいでしょうね…」
「どうすんのよ…もう私は疲れたわよ…でもお姉様の為ならあと一度くらい飛んでみるか…」
「いえ、やめておきましょう。途中で墜落なんてされたらそれこそ面倒です。また明日探すことにしましょう」
「…墜落…そんなドジなことを私が…まあ、今日はやめておきますか」
レインはメイシャの言葉に反論しようとするが、思いとどまる。
今の体調では、無いとも言い切れなかったのだ。
そして、レインとメイシャは翼の無いマーサに探してきてもらうという選択肢はさすがに考えていなかった。
食料を探しに行ったところで、ここまで帰ってこれるかも怪しかったからだ。
食料を探している途中で捕食種に襲われてしまいました、なんてことになったらさすがに笑えなかった。
「メイシャ…レイン…きいてほしいことがあるんだぜ…」
マーサが2匹に声を掛ける。
レインとメイシャがその声に振り返る。
「どうかしましたか?」
「…何よ、さっさと言いなさい」
どうやら2匹とも聞いてくれる姿勢のようだ。
そのことにマーサは安心する。
「マーサはさっきこんなことおもいだしたんだぜ…おとうさんがたべるときはかんしゃしなきゃいけないっていってたんだぜ…」
「かんしゃ…?感謝、ですか?」
「ん、何?お姉様への感謝の話?」
2匹はマーサの言いたい事がよくわからなかった。
何への感謝だろうか?
2匹の頭に疑問符が浮かぶ。
「マーサには…レインにもメイシャにもたべるなとはいえないんだぜ…マーサもむしさんをたべてるから」
それを認めるのはマーサにはつらいことだった。
しかし、確かにメイシャが言っていた通りだった。
虫は確かに動いていた。
自分達と同じように。
ならば認めるしかなかった。
虫も生きているということを。
そして、虫の命も自分達ゆっくりの命と変わらずにあるということを。
虫だから食べてもいい、ゆっくりだから食べてはいけない、そのような話にはならないということを。
命の価値に差があるとは考えられなかったから。
誰にでもゆっくり出来る権利はあると思ったから。
マーサはそう考えた。
誰にでもゆっくり出来る権利はある…そう、マーサの家族にもその権利はあった。
しかし、それは自分の家族を食べたれみりゃも同じこと。
自分の家族は運が悪かった。
そう考えるしかなかった。
「でもこれからは、マーサもむしさんをたべたらむしさんにかんしゃをするから、レインとメイシャにもゆっくりをたべたらそのゆっくりにかんしゃしてほしいんだぜ…ゆっくりさせてくれてありがとう、って」
マーサの願うことは、自分の家族を食べたれみりゃが自分の家族に感謝をしていること。
そして、自分の家族があのれみりゃの中でゆっくり出来ていること。
それだけだった。
あのれみりゃに対して何かを思うことはこれで最後にしよう。
マーサは心の中でそう決意した。
あのれみりゃとて、無意味に自分の家族の命を奪った訳ではないということはマーサにもわかっていたからだ。
あのれみりゃもゆっくりしたかったのだ。
勿論、マーサの中の家族を失ってしまった悲しみは消えたわけではない。
しかし、それとあのれみりゃに関しては別の件だと思うことにしよう、マーサはそう考えたのだ。
「…そうね、確かにあんたの言うとおり感謝しなきゃいけないのかもしれない」
意外にも、先に賛同したのはレインの方だった。
マーサは心の中だけで少しだけ驚く。
メイシャよりレインの方が納得させることは難しいと思っていたからだ。
「私が今までそいつらを食べて生きてこなかったら、私はお姉様に会えなかったんだから」
「…そうですね、私も新聞を書くという夢を追う為に、ゆっくりを沢山食べてきました」
メイシャも納得がいったようだ。
マーサは2匹にわかってもらえたことが嬉しかった。
「なんか今更だけど…そいつらには感謝するわ…ちょっと柄じゃないけどね…」
「ええ…私達が食べてきたゆっくりや植物は、決して無駄にはしてはいけないんでしょう」
「マーサもかんしゃするんだぜ…おはなさんも…むしさんも…おとうさんも…おかあさんも…ありがとうなんだぜ…」
3匹が眼を瞑り、それぞれ食べてきた物へ感謝の想いを胸に秘める。
それは決して口には出さない。
しかし、それはこの場にいる者ならば口に出さなくてもわかった。
今、ゆっくり出来ているのは誰のおかげかということを。
この3匹に初めて共通の想いが生まれたということを。
そして…
この瞬間、この3匹が初めて仲間になれたということを。
- この際だ、みんな菜食主義者になれ!
ところでパチュリーも文字が読めないの? -- 名無しさん (2011-03-09 17:20:51)
- >2011-03-09 17:20:51さん
このシリーズを読んでいただき誠にありがとうございます。
ご質問の方ですが、このシリーズではゆっくりパチュリーに限らず文字を勉強したことがないゆっくりは文字を読むことができません。
知能や知識欲は射命丸種同様に高いゆっくりが多いでしょうが、知識が追いついていない…という感じでしょうか。
このシリーズに出てくる大抵のゆっくりには文字を勉強する環境がありませんから。
一方、一話に出てきた紅魔館の図書館に住んでいるゆっくりパチュリーは、小悪魔に言葉を教えてもらったので平仮名を読むことは出来ます。
ご参考になりましたら幸いです。 -- asai26 (2011-03-09 20:49:18)
- 虫けらに恐怖なんて高等な感情があるのかね -- 名無しさん (2011-03-17 17:10:37)
- もしかしたら今回の話がこの物語のテーマなのかもしれない -- 名無しさん (2011-05-02 17:28:57)
- これは人間にも言えることだよなぁ…
もし人間を食べる人間がいたら「普通の人間も動物食ってるだろ?」って話になると思うし -- 名無し (2012-12-15 21:08:37)
最終更新:2012年12月15日 21:08