ゆっくりあやVSきめぇ丸 競争編 byありすアリス
さてさてこちらは紅魔館、ここでもゆっくりあやときめぇ丸、どちらが本物なのかを競うための準備が施された所です!
実況は私、図書室の司書をやらせていただいてますしがない小悪魔と解説は
「パチュリー・ノーレッジよ、決してパチェリーとかパチュリー・ウッ!では無いから間違いのない様に」
今回競争するにあたり、両者のコンディションを見ていきます、どうしているのでしょうか?
「相手がどのようなきめぇ丸であろうと、私は勝利をつかみ取り、さらなる高みを目指すだけです!!!」
「おぉ、楽しみ楽しみ、お互いに全力を出し切って後腐れの無い試合にしましょう…」
二人して紅魔館の外観、コースマップを凝視し、ルートを構築している様です
そして気になるのがお互いの種族間における仲の悪さがあまり見られない点です
「おぉ、簡単簡単、私達の戦いはあや、きめぇ丸個人としての戦いでもあるのです…」
「種族の関係ににとらわれては、この様な競技を気持ちの良い結果で終わらせる事が難しくなります!!!」
お互いの言い分が清々しいですね、思った以上に正々堂々とした戦いになるかも知れません
今回両雄が行う対決は至極単純、この紅魔館の門からスタートし、先にレミリアお嬢様の部屋に突入した方が瀟洒もとい勝者となります!
既に両者スタートラインにつき準備万端!互いに負けるものかと言わんばかりの闘志を剥き出しにしています!
「じゃあ準備できてるみたいだし、合図を出そうかしら」
なまえをいれてください
julius
光あれ!
「「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエ!!!」」
さあ両者共に疾走!妖精メイド達が所々ザルな警備をしている館のどこから侵入するか見ものです!
「知らない人の為に説明しておくとこのかなり奇妙かつ形容しがたい走法はドゥエと呼ばれるものよ」
と…言いますと?
「外の世界において長年にわたりドラキュラと戦ってきた一族、確か…ベルモンドと言ったかしら」
「その内の一人がより迅速にドラキュラを葬る為に考案し、一族内外を問わず時を超えて広がり、今も進化し続けている走法なのよ」
「基本的な走り方としては…ゆっくりに適用されるかは知らないけど進みたい方向に跳んだ瞬間に同じ方向に向けて急降下キック」
「これを常軌を逸し、尚且つ適切な速度でひたすら繰り返す事によりただ走るより素早く移動できるってワケ」
移動する時間すら惜しいのでしょうか、まあ百聞は一見にしかず、詳しくは
ここ
か
ここ
を見て下さい
そうそう、内容は同一のものですからね?
「ドゥドゥドゥエドゥエドゥエ!!!」
「ドゥエ!ドゥドゥドゥドゥドゥエ!!!」
さて、説明してる間にあや選手は正門を強行突破、きめぇ丸選手は二階の窓を盛大にぶち割って侵入しました
互いに妖精メイドを蹴散らしつつお嬢様の部屋に向かって突き進みます
この走法は習熟すれば攻撃にもなるため、移動しつつ妖精メイドを蹴っ飛ばしているかたちになっています!
もうすぐお嬢様の部屋になります!なお、お嬢様は就寝中です、だって夜行性ですもの、仕方ないね!
「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエ!!!」
「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエ!!!」
両者一歩も譲りません!妖精メイド達の決死の防御も虚しく遂にお嬢様の部屋の前に来てしまいました!
「大丈夫かしら?おねむの時間を邪魔されたらレミィはすっごく怒ると思うんだけど…」
ただいまドアをブチ破り、お嬢様の部屋に両者が同時に侵入しました!これでは白黒付けられません!
「やりますねぇ、それでこそ私のライバルです!!!」
「おぉ、互角互角、いい汗をかけましたよ…」
「ねぇアンタ達…今何時だと思ってるの?午前10時、良い子はおねむの時間なのよ!?」
おや、お嬢様が起きてしまいましたねぇ、救護班の準備をしないと!
「これも吸血鬼の生活スタイル故致し方なし!!!」
「おぉ、こわいこわい、降りかかる火の粉は払うのみです…」
「「ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤ!!!」」
「何っちょっ待ッ…」
「「ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤ!!!」」
「やめろぉ!やめてっ…」
「「ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤ!!!」」
「いやっお願いだから…痛い!」
「「ソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤッソイヤ!!!」」
「………救護班、咲夜が気づく前にレミィの搬送準備を整えなさい、咲夜は私が抑えておくわ」
ま…まあ競技の結果自体は引き分けとなりました、果たしてゆっくりあや、きめぇ丸、どちらの陣営が勝利、そして本物の称号を手に入れるのでしょうか?
「おぉ…再戦再戦…」
「いつの日か、種族どうこうは抜きにしてまた二人で勝負したいものですね!!!」
…あの二人には本物とかどうとか関係なさそうですけどね!
ゆっくりあやVSきめぇ丸 暁月の円舞曲 fin
おまけ
「へぇ…私が買出しに出かけてる間にこんな催しを行なっていたのですか…」
「えぇ、中々奇妙な走法でしょ、外の世界から来た走法なのよ」
「ですが…この走り方…何か…ッ!?」
「咲夜?咲夜?」
十六夜咲夜は思い出してしまった、自らにも、変態の血、ベルモンド一族の血が流れていることを…
あとがき
実はもっと長い話だったんだぜ、これ…
みんなも外出時の大雨には気をつけてね!
最終更新:2011年08月31日 17:37