俳句対決

芋喰えば ドロワ破ける 屁の力

「HARD過ぎんだろ」

今年は秋が思いの他粘って暖冬だった。その裏では秋の神と冬の精の激しい俳句対決が行われていた。

エアコンを 効かせて食べる アイスうま

「おおお・・・このご時世に非国民!だったら」

白い粉 ヤクじゃないのよ 柿霜なの

「何それ」
「"しそう"よ。干し柿の表面についてる白い粉。昔、ゆっくりが野生だった頃これを与えて信仰を集めてたりしたんだけど・・・」
「けど?」
「砂糖が出回るようになったら見向きもされなくなっちゃった。砂糖のおかげでゆっくりの餡も進化しちゃったし。」
「せちがらいわね・・・」

こたついり あついおうどん すすりこむ

「冬の精のくせにホットなのがにあうわね、暑苦しい」
「うっさい」
「だったらこっちも秋の味覚を」

マツタケを 挟むすりすり 淫靡だな

「おお・・・もう・・・そこまでよ!味覚なら冬だって負けてないわよ!」

クリスマス 旬のウナギで 精つけて

「ウナギの季語は夏じゃない?」
「ウナギの本当の旬は冬なのよ。一説によると土曜の丑の日なんてのは、夏に売り上げが落ちるからこんなコピーを考えたって」
「だったらこっちは!」

紅葉の 風情も知らぬ 山彦や

「だからなんなのよそれは」
「いや、あの寺の山彦って紅葉と見たらすぐ掃除しようとするでしょ」
「世知辛いわね・・・」

クチナシで にくまん青く 髪染める

「渡哲也かあんたは」
「いや最近れみりゃの髪を色鮮やかにする効果が発見されたのよ。スライム肉まんもクチナシ色素で染めてるらしいし」
「クチナシの花って白か黄色なのにね〜」
「こうなったら最強の秋の季語を出すしかないわ!」

「松中や 今年も秋の 風物詩」

「こっ、これは・・・・・・」
「フフフ、最強の秋ネタにぐうの音も出ないようね。」
「うふふ・・・」
「な、なにがおかしい!」
「だって秋の風物詩がきたという事は野球のシーズン終了、すなわち秋の終わりを示すのよ!」
「しまったあああ!」
「ふう・・・サヨナラ満塁押し出しってところね。しかし今年は松中が風物詩しなかったから本当に秋が長かったわ。」

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最終更新:2012年01月29日 13:20