野山に住み人の言葉を操る神秘の饅頭生物。
今回はそんな野生のゆっくりの生活を追ってみたいと思います。
このゆっくりれいむの頭の上には蔦が伸びています。
ゆっくりの子どもはこのように蔦から子生まれてくるのです。
「ゆっくり生まれていってね!!!」
そうゆっくりが言うと、次々と蔦から子どもたちが落ちてきます。
「ゆっくりー!!!」
「ゆっくりちていってね!!!」
「これでゆっくりできゅるね!!!」
ちびれいむ、ちびまりさが口々に産声を上げ、合わせて12匹が生まれ落ちました。
「ゆっくりしていってね!!!」
親れいむが子どもたちに呼びかけ、寄り添ってくる。
ここに広がるのは仲睦まじい家族の風景である。
これがゆっくりの家族の誕生の瞬間ですね。
ゆっくりは主に母親?が1人で育てることが多いのです。
そしてここがゆっくりの巣ですね。親ゆっくりは子ゆっくりをおいて食料を探しに行っています。
子ゆっくりは言う事を聞かないことが多く、連れて行っても捕食されてしまうことが多いからでしょう。
「たっぷり見つけてきたよ!!!」
どこから見つけてきたのか、きのこやつくしなどを口に一杯含んで
子どもたちの前に出す。
そうするとすぐに親ゆっくりは外へ出て行ってしまった。
ゆっくりは雑食性でなんでも食べますが、グルメな一面もあり
できるだけおいしいものを食べたがるんですね。
この時期の親ゆっくりは食べ物捜しに一日中奔走することもあるのです。
「むーしゃ!!!」
「むーしゃ!!!」
「しあわせー!!!」
子ゆっくり達が次々にご飯を食べていく。
「ゆっくりまんぷくになっ… スピー」
ご飯を食べ終わるとすぐに寝てしまう子ゆっくりたち。
それを観ている親ゆっくりは
「ゆっくり寝ていってね!!!」
と言うと自分の食料を確保しにまた出かけに行きます。
こうしてゆっくりたちが生まれて一週間ほどたった頃
「「「ゆっくりあそびにいこうね!!!」」」
そういって子ゆっくりが巣から飛び出していきました。
その後ろには親ゆっくりがついていっている。
これは子どもたちにとっては初めての外での遊びです。
始めて見る花、草木、川、湖。その一つ一つを見つけは喜びの声を上げる子ゆっくりたち。
すると…
「そっちはゆっくり危ないよ、こっちでゆっくりしようね!!!」
親ゆっくり湖に近づく子ゆっくりたちを呼び寄せます。
子どもたちはまだ水の怖さを知らない。そういうことはこれから雨の日を体験して覚えていくのでしょう。
こうして子ゆっくりたちは自然の楽しさ、怖さを覚えていくのですね。
さてそれではその一部を見てみましょう。
あれから更に数日たったゆっくり家族の風景。
今日もゆっくりは家族で外へ出かけていく。どうやら家族全員で食料を探しているようだ。
「ゆっくりみちけたよ!!!」
「ゆゆ、それはまずそうだよ!まりさのほうがおいしそうだよ!!!」
子ゆっくりたちが騒ぎながら食料を探していく。
基本的に一般的な動物が食べれるものであればゆっくりに食べられないものはない。
なので、集めてくるまでは親ゆっくりも傍観しているだけである
そのとき、一匹の子ゆっくりが突然浮きあがった。
「「「ゆっくり?」」」
周りの子ゆっくりが見上げます。
「れいむたのしそう!!!」「まりさもとびたい!!!」
そうすると他のゆっくりも宙に浮きたいのか次々に近づいていきます。
「ゆっくり離れてね!!!」
突然親ゆっくりが叫ぶ。
「ゆ゛ーーーー!!!」
その後、ちびれいむが忽然と消え叫び声だけが聞こえた。
それに呆然としている子ゆっくりたち。
「ゆっくりはやくついてきてね!!!」
親ゆっくりは今度はこう叫ぶとできるだけの子ゆっくりをくわえこの場から逃げ去ります。
この突然の事態の正体…
それは野犬でした。子れいむは犬にくわえられ
「ゆっくりちた結果がこれだよ!!!」
そして食べられてしまったのだ。
親ゆっくりについて逃げる子ゆっくりもいればこの事態に混乱しその場で泣いているだけのゆっくりもいた。
後者のゆっくりはなすすべもなく野犬に食べられてしまうだけである。
しかし後者のゆっくりがいるからこそ、親ゆっくりたちは確実に逃げることができた。
皮肉なものだが、これもまた自然の一部なのであろう。
中には「ゆっくりたすけるよ!!!」と言って犬に突っ込んでいったり
「な゛ん゛でみ゛ずでる゛の゛!?」と言って親ゆっくりに泣きつく子ゆっくりもいますが
親ゆっくりは涙を堪えただその場から逃げるのみであった。
ゆっくりは動きも遅くこれといった武器も持っていないため捕食されやすく
幼少期に半分近くが捕食されたり、水で溶けたり、何らかの拍子につぶれたり死んでしまいます。
大人ゆっくりから親ゆっくりになるまで生き残るものは更に少なくなります。
言わば、この厳しい環境を生き延びたものが親ゆっくりになるわけです。
ですから、生き延びるすべを知っており、この場合はもう逃げるしかないことを知っているわけですね。
恐らくこの親ゆっくりも子どもの頃から姉妹が食べられてしまったり、友達がつぶれてしまうような
ことを経験してきているのでしょう。その時の親ゆっくりも同じようにしたからこそこのゆっくりも生きているのです。
こうして家族を守る手段は伝えられていくのです。
さてさらに時がすぎ、子ゆっくりたちも大分大きくなり親ゆっくりを伴わず、子どもたちだけで出かけることも増えてきます。
「今日はゆっくり草原に行こうね!!!」
「草原楽しみ!はやくゆっくりしたいね!!!」
こうしてまりさ3匹れいむ2匹が草原に向かって出発していきます。
草原を目指して飛び跳ねていく子ゆっくりたち。
しかしゆっくりの巣から草原までは1日で帰ってこれる距離ではありません。
このような遠出により自分たちで食料を調達すると同時に新たな巣を見つけることを覚えていくのです。
「ゆっくりお腹すいたね!!!」「ごはん探そうね!!!」
時間はそろそろ正午を迎えようとしており、ゆっくりたちはお腹がすいてきた様子。
草原にはまだ着いていませんが、ここで食料を探すようです。
「ゆっくりお菓子が落ちてるよ!!!」
一匹のれいむがパンくずを見つけ食べています。おそらく人間が食事を取った際にこぼしたものでしょう。
「ゆっくり分けてね!!!」
そこに他のゆっくりも群がってきて一気にパンくずがなくなってしまいました。
「全然足りないよ!もっといっぱい探そうね!!!」
ゆっくりたちは再び食料を探しに散らばっていく。
蝶を捕まえて食べるもの、草花を食べるものなど様々な様子が見られます。
「ゆっくり飛んでってね!!!」
このようにある程度高い位置にあるものを二人で協力して飛び上がって採ったりもします。
おっと、そこへ人がやってきました。
先ほどのパンくずをこぼしていった人でしょうか。
「ゆっくりしていってね!!!」
そういってゆっくりたちはその場を離れていきます。人間は危険ということを知っているのでしょう。
ゆっくりたちは何故か人間に通じる言葉を話せます。それもあってか人間に対する接し方は親が一番に教えることのようです。
親たちは人間に捕まったり殺された仲間を多く見ています。そこからどのように対応すべきかを学んでいくのでしょう。
捕食される側であるゆっくりにとって人間とどれだけ付き合っていけるかは死活問題なのです。
「ゆっくり草原についたね!!!」
ゆっくりたちの言うようにもう日は傾きだしておりゆっくりとした到着です。
「「「ゆっくり遊ぼうね!!!」」」
実際はそんなに長く遊べません。
しかしそんなことは全く気にせず遊びだすゆっくりたち。
かくれんぼ、鬼ごっこ、虫を追いかけたり、日向ぼっこをしてゆっくりと過ごしていきます。
こうしてゆっくりが草原についてからしばらくたったころ日が赤く染まりだしました。
「ゆっくりした結果が夕方だよ!!!」
「ゆっくりおうち探しに行こうね!!!」
ゆっくりたちは今度は寝床を探しに出発します。かなり遅い出発ですがゆっくりらしいと言えるでしょう。
「ゆゆ、ここはゆっくりできそうだよ!!!」
れいむが木の洞を見つけました。
しかしどうやら先客が居たようです。
「ここはまりさのおうちだよ!ゆっくり出て行ってね!!!」
「ゆっくり泊めてね!ゆっくりしたいよ!!!」
「そんな大人数は入らないよ!とっとと出て行ってね!!!」
相手はまりさ一家でした。交渉は決裂してしまい
ゆっくりたちはここを諦めて次の場所を探しに行きました。
実はゆっくり同士で家を巡っての争いはあまり起こらないのです。
お互いが饅頭であるがゆえ、ちびゆっくりでも食べることで攻撃できてしまうことと
それとは反対にちびゆっくりは一口で食べられてしまうことが原因です。
この場合、家族側は子どもたちを失いたくないですし、ゆっくりたちもこども相手とはいえ
数を相手にすれば無事で済まない上に親ゆっくりも相手にしなくてはならない。
双方にメリットがないわけですね。
その後も寝床を求めて彷徨うゆっくりたち。しかし先客がいたり、思ったより小さかったりで中々見つかりません。
日もほとんど落ちてきたころ、ようやく本日の寝床が決まりました。
「ここなら誰もいないし、
ゆっくりできるね!!!」
ゆっくりが寝床に決めたここは小さな洞。
入り口こそゆっくり一匹分しか通れませんが、中は五匹でもゆっくりできるスペースがあるおあつらえ向きな場所です。
「「「ゆっくり寝ていってね!!!」」」
そんな声がした後に寝息が聞こえます。こうしてゆっくりたちの一日が終わっていきました。
夜が明けを迎えゆっくりの寝床は一体どうなっているのでしょうか?
「ゆっくりしていってね!!!」「ゆっくりごはん探すよ!!!」
なんと朝早くからゆっくりたちが洞から出てきます。
自分たちの巣とは違い食料の蓄えがないため、朝ごはんも自分たちで探さなくてはいけず
虫や草木を食べて空腹を満たします。おいしいものを探すゆっくりもいますが
自然界ではそうそう見つかるものではありません。
ゆっくりはおいしいものが大好きでそれを求めて人里に下りてくるゆっくりもいます。
ここに私が捕まえたゆっくりがいます。家にあったクッキーの匂いに誘われて入ってきたようです。
親ゆっくりは下りないよう注意するので我慢するゆっくりがほとんどですが中には
食欲に勝てず下りてきてしまうゆっくりもいるのです。
それほどまでにゆっくりのおいしいものに対する欲求は強いのです。
腹を満たしたゆっくりたちは自分たちの巣へ帰っていきます。
こういう経験を繰り返していくうちに巣へ帰らない時間が増えていき
いつしかゆっくりは巣立っていくのです。
「ゆっくり遊びに来たよ!!!」「今日もゆっくりしようね!!!」「むきゅ~ん!!!」
これは巣立ったゆっくりれいむです。
巣立ちを終えたゆっくりは一匹で食料を集めに出かけたり、他のゆっくりたちと遊んだりして
自由気ままにゆっくりします。
今日は仲良しのゆっくりまりさ、ゆっくりパチュリーと遊ぶようです。
「あ、トンボさんだ!!!」「ゆっくり捕まえるよ!!!」
トンボを追いかけるゆっくりまりさとゆっくりれいむ。
ゆっくりパチュリーも追いかけますが、パチュリー種は生まれつき体が弱いためどんどん引き離されてしまいます。
「ぜぇぜぇ、はぁはぁ、むきゅ~ん…」
ついに疲れ果てへたれこむゆっくりパチュリー。
しばらく経った後、ゆっくりまりさとれいむが帰ってきました。
「ゆっくり捕まえてきたよ!!!」「ゆっくり食べてね!!!」
さっきのトンボを捕まえてゆっくりパチュリーに与える二匹。
「いいの?」「れいむたちの分はまたゆっくり捕まえてくるよ!!!」
このようにゆっくりたちはお互いに助けながら暮らしていきます。
これも個として弱いゆっくりたちが生きていくための手段なのでしょう。
このようにゆっくりしていく中でつがいを見つけ新たなゆっくり家族が生まれていきます。
皆さん、野生ゆっくりの生態いかがでしたでしょうか?
思っていたよりもタフで賢いゆっくりに驚いたことでしょう。
野生のゆっくりは生き抜くために様々な知恵をつけてきました。
この不思議な饅頭生命体はまだまだ多くの謎が秘められています。
今日もまた種々様々なゆっくりが野を駆けていることでしょう。
- これ投棄場じゃなくてもいい気がする -- 名無しさん (2009-02-18 22:17:53)
- どうしてか弱っちく書かれるよな -- 名無しさん (2012-06-28 02:24:32)
- どうしてか弱っちく書かれるよな。ゆっくりが狼より弱い自明性なんてないのに・・・ -- 名無しさん (2012-06-28 02:28:01)
最終更新:2012年06月28日 02:28