どうも、毎度お馴染み紅魔館で働く瀟洒メイド十六夜 咲夜です。
今日のお嬢様は図書館でパチュリー様とちょっとしたティーパーティ。
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ああ、優雅にお茶を飲むお嬢様は相変わらず素敵・・・。
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………。
…………え？
何ですかあれ、
お嬢様の頭の上に載っているのは何でしょうか？
何だか、お嬢様に似ているような？
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何か頭の上でう～う～歌いはじめましたよ。
お嬢様気付かないんですか？
頭の上で歌っているのに気付かないんですか？
どうしましょう、お嬢様に言った方が良いんでしょうか？
頭の上にお嬢様に似た何かが乗っていると言った方が良いんでしょうか？
…言うべきですよね、うん。
「あの、お嬢様、少々言いたい事があるんですが…。」
「咲夜、うるさい。」
「え。」
「せっかくの静かにお茶していたのに、咲夜が口を挟んだせいで台無しよ。」
「あの、お嬢様、静かにお茶してたって言ってましたけど、さっきから頭の上で…。」
「命令よ、今から24時間、この部屋に居る間は絶対物音を立てないこと。
勿論、しゃべることも禁止！
後、お茶を飲むことに集中したいから私にも近寄らないこと！」
「えぇ～！？」
ま、まさかこんな命令を出だされてしまうとは！
うう、お嬢様の命令には逆らえない、ここは黙りこむしかない…。
しかし、あの様子だとお嬢様は頭の上のあれに気づいて居ないという事ですよね。
早く何とかしないとあの生き物が何をするか…。
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って言うかもうしてるし！
お嬢様の帽子のリボン取ってるし！
お嬢様のドレードマーク引きちぎって何してるんじゃこいつは！
ああ、まずい！早い所この謎の生物を何とかしなければ！
しかしお嬢様の言いつけを破るわけにはいかないし、どうすれば…！
／￣￣￣｀＞──-､ｒ､
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ｆ{｀ヽ ＼ /! ,' / ｌ ヾ} ヽ
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悩んでいた私の視界に微動だにせず本を読むパチュリー様の姿が目に入った。
そうだ、私が無理なら他の人が指摘すればいい！
そう思った私はすぐさまパチュリーのそばまで近寄った。
「パチュリー様、パチュリー様…。」
お嬢様に気をつけながらパチュリー様の耳元でぼそぼそ話しかける。
こっちに振り向いたパチュリー様の顔は実に不機嫌な顔をしている。
「な、何よ、いきなり耳元で気持ち悪い。」
「失礼ですがパチュリー様はお嬢様の頭の上に居る生物をどう思いですか？」
「生き物？」
パチュリー様は本に夢中であの謎の生物に気が付いていなかったらしい。
実にめんどくさそうな様子でパチュリー様はお嬢様の居る方へと顔を向けました。
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「変な生き物なんてどこにもいないじゃない。」
「え？」
その言葉に私は思わずそんな声をあげてしまった。
「いったい何よ変な生き物って。もしかしてレミィが変な生き物だというのかしら？」
「いえ、そんなつもりは…。」
彼女の言うとおり、お嬢様の頭の上を飛び回っていた謎の生物の姿は何処にもいなくなっていた。
やはり、あの謎の生物は私の気の所為だったのか？
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ブッ！
お嬢様の帽子に現れたその顔を見て私は思わず吹き出してしまった。
「チョット、私の耳元で急に噴出さないでよ。」
パチュリー様の厳しい顔がさらに厳しくなった。
「あ、ああスミマセンパチュリー様！いや、それどころじゃないです！
見ましたかパチュリー様！今お嬢様の帽子とあの謎の生物が合体しましたよ！」
「何言ってるのよそんな事あるわけないじゃない。」
「で、ですが帽子に目と鼻が！」
「しわを目と鼻に見間違えたんでしょ？
まったく、今日のあなた明らかにおかしいわよ！」
「お、おかしくは無いと思いたいですが…。」
「まったく、これ以上耳元で騒がれると読書に集中できないわ。」
パチュリー様はそう言うとボソボソと何かつぶやいた。
すると、パチュリー様の耳の周りに何かが浮かび上がる。
「魔法で音を遮断させてもらうわ。
あなたが何言っても聞こえないけど、できる限り騒ぐのは控えて頂戴。
「ええ～！？」
私が思わず声をあげるがパチュリー様はノーリアクション。
本当に音を遮断されたようだ。
もう私が何を言っても彼女の耳には届かないだろう。
パチュリー様を頼る手を潰された私は改めてお嬢様の方を見る。
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／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
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謎の生物は帽子から分離して相変わらずのドヤ顔だ。
…しかしこうして見ると、妙に愛嬌のある顔をしている。
もしかしたら無害な生き物なのかもしれない。(リボン盗ってたけど。)
このまま何もせずに見守っていてもいいかも…。
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…その考えはマジで甘かった。
パカって何！？何ですか！？
お嬢様の頭ってそんなに簡単に開くものですか！？
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く::::::::::｀i / ゝ-'‐'￣￣｀ヽ､_ﾄ-､__rｲ､ }＾ヽ、
.r'´ﾉ＼::::::::ゝイ,.ｲﾉヽ! ﾚ ヽ,_｀ヽ7ヽ___>､_ ノ ﾊ } ＼
／ヽ/ r'´ ｨ"ﾚ´ ⌒ ,＿__, ⌒ ｀! i ﾊ ／ }! ｉ ヽ ゴソゴソ
／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
⌒Ｙ⌒Ｙ´ﾉ /l ハﾉ i ヽ⌒Y⌒Y´
〈,.ﾍ＿ヽ＿＿＿＿＿＿〈＿i＿ﾊ＿i＿〉
/´ / ヽ | , ⌒ヽ |= ､_ ＼.
,-､_{ ,:乂＿_|/: :/: : :| ｀ヽィ-､ }
{ }_｣＿/: : : /:/{: イ: :/: :/ー:'´: ＼ | ;
| ': /: : :!:＼∨: /:ｨ,ム斗: :|: : | }､＿_/ニニニ､
,.ィチニニニ￣{_ /:/:{: :.下≧､{:/ ,.ｨr:;:ｫｧ: :/: ; | / ＼〉ニニニ ＼
／ニニニニ /ニニ,.イ: :从: {弋ｿ , 込zｿ: /: ｲ: :､＿__/イニニニニニ
/ニニニニニ/ニニ ／:イ:/:{: ﾄ､ 、＿_, /: :{/: : : |ニニ} /ニニニニニ
. /／￣￣ヽ､ﾆ/ニニニニ＼{: :从:}＞.｀二´イ: :／-､从!ニニ|'ニニニニニ
/ ∨ニニニニ二／}' ﾘ{ ∨／/{:/ }ニニニ/ニニニニニ
´￣￣r､/￣ / ∨{::::}ｲノ{ ｀ヽ｀ヽ´／￣￣￣｀ヽ
{/ } ヽ { ／-､} 乂,.--､- <､ ∨
.r -､＿_r ､＿＿r､,＿......._／ 乂∧ | /三=ミ| /__/^}__/_）〉
｀ｰ:､ 乂|:.:.:.:.:.}-' ; ／}_/}￣; ｀T￣ ｀ / | |
/ /}---'乂}------ ' ＿ / /r,＿__/r､＿.}.. }＿_
/7.r, r { ／⌒＼ }＼ ／乂}:.:.:.:}__） |///＼
./ ,'{ |{ |ゝ' r--' ｀! ∨ /}ﾉ-r-'_ﾉ----- '/////＼
ｰ' }' ´ /／ ,（ { ､､:ﾑ＿ ｀ヽ ＼/////////＼
{/ /＿＼ ｰ｀ｰ' ＼ ＼ ＼/////////}
｢/ ／ ｀}＼ } }￣｀ヽ＼|￣￣￣ |
ああ、あの生き物、お嬢様の頭の中を探り始めた！
な、何をする気ですか！？まさかそのままお嬢様を乗っ取るとかそういう…！
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴ…。
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''" ,. -───-- ､_
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__ ｒｰ-､,.'" ｀ヽ､.
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__ _」::::::i _ゝへ__ｒへ__ ﾉ__ ｀l
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._ く::::::::::｀i / ゝ-'‐'￣￣｀ヽ､_ﾄ-､__rｲ､ }＾ヽ、
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼ .r'´ﾉ＼::::::::ゝイ,.ｲﾉヽ! ﾚ ヽ,_｀ヽ7ヽ___>､_ ノ ﾊ } ＼
,. --ヾ__/ ☆ ＼ ／ヽ/ r'´ ｨ"ﾚ´ ⌒ ,＿__, ⌒ ｀! i ﾊ ／ }! ｉ ヽ
>----<,,,,） ＼ ／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
(||>／￣ ヽ |ヽ ⌒Ｙ⌒Ｙ´ﾉ /l ハﾉ i ヽ⌒Y⌒Y´
( ヽ | |｜ 〈,.ﾍ ヽ、 〈 i ﾊ i 〉
＼ ｜ノ ノｲ / ﾉ ﾚ＾ゝi＞.､.,_____,,...ィ´/／ﾚ'ヽﾊヘﾉ
＿＿＿ |＿＿＿＿ヽ＿＿|ノ /|＿＿
/´ / ヽ | , ⌒ヽ |= ､_ :.
,-､_{ ,:乂＿_|/: :/: : :| ｀ヽィ-､ }
{ }_｣＿/: : : /:/{: イ: :/: :/ー:'´: ＼ | ;
| ': /: : :!:＼∨: /:ｨ,ム斗: :|: : | }､＿_/ニニニ､
,.ィチニニニ￣{_ /:/:{: :.下≧､{:/ ,.ｨr:;:ｫｧ: :/: ; | / ＼〉ニニニ ＼
／ニニニニ /ニニ,.イ: :从: {弋ｿ , 込zｿ: /: ｲ: :､＿__/イニニニニニ
/ニニニニニ/ニニ ／:イ:/:{: ﾄ､ 、＿_, /: :{/: : : |ニニ} /ニニニニニ
. /／￣￣ヽ､ﾆ/ニニニニ＼{: :从:}＞.｀二´イ: :／-､从!ニニ|'ニニニニニ
/ ∨ニニニニ二／}' ﾘ{ ∨／/{:/ }ニニニ/ニニニニニ
´￣￣r､/￣ / ∨{::::}ｲノ{ ｀ヽ｀ヽ´／￣￣￣｀ヽ
{/ } ヽ { ／-､} 乂,.--､- <､ ∨
.r -､＿_r ､＿＿r､,＿......._／ 乂∧ | /三=ミ| /__/^}__/_）〉
｀ｰ:､ 乂|:.:.:.:.:.}-' ; ／}_/}￣; ｀T￣ ｀ / | |
/ /}---'乂}------ ' ＿ / /r,＿__/r､＿.}.. }＿_
/7.r, r { ／⌒＼ }＼ ／乂}:.:.:.:}__） |///＼
./ ,'{ |{ |ゝ' r--' ｀! ∨ /}ﾉ-r-'_ﾉ----- '/////＼
ｰ' }' ´ /／ ,（ { ､､:ﾑ＿ ｀ヽ ＼/////////＼
{/ /＿＼ ｰ｀ｰ' ＼ ＼ ＼/////////}
｢/ ／ ｀}＼ } }￣｀ヽ＼|￣￣￣ |
いや違う！なんか出てきた！お嬢様の頭から何か出て来た！
ああ、私には解ります！一目でわかります！
あれはカリスマ！お嬢様のカリスマ！
あんなものを引きずり出してどうするつもりなのですか！
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''" ジュウウウウウウウ・・・。
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__ ,. -───-- ､_
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._ ｒｰ-､,.'" ｀ヽ､.
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼ _」::::::i _ゝへ__ｒへ__ ﾉ__ ｀l
,. --ヾ__/ ☆ ＼ く::::::::::｀i / ゝ-'‐'￣￣｀ヽ､_ﾄ-､__rｲ､ }＾ヽ、
>----<,,,,） ＼ .r'´ﾉ＼::::::::ゝイ,.ｲﾉヽ! ﾚ ヽ,_｀ヽ7ヽ___>､_ ノ ﾊ } ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ ／ヽ/ r'´ ｨ"ﾚ´ ⌒ ,＿__, ⌒ ｀! i ﾊ ／ }! ｉ ヽ
( ヽ | |｜ ／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
＼ ｜ノ ノｲ / ⌒Ｙ⌒Ｙ´ﾉ /l ハﾉ i ヽ⌒Y⌒Y´
| ヽ |ノ /| 〈,.ﾍ ヽ、 〈 i ﾊ i 〉
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|====⊂二二二二⊃ﾉ ﾚ＾ゝi＞.､.,_____,,...ィ´/／ﾚ'ヽﾊヘﾉ
＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
炒め始めたぁあああああああ！？
バターで香ばしく炒めはじめたぁ―――――――！
／ ,/ ／ ／ _,..-''
,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／_
} } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／- ____ノ
,) Y ﾉ ／／ ,r'' ―､''"二´‐'/
,ｲ ﾉ り ,=、-ﾆ_ ＝＝＝=-‐''" パッパッ。
,) Y ｨｲｨﾉ || ,r'ヽ´‐'＝=-‐''ﾆ__
〈 `ヾべ| ::: ｩ） `8､ヽ‐ ヽﾆ_-ﾆ__ ,. -───-- ､_
〈 Z⌒＼{:::: _"＼ ＼ヽヽ''-._ﾆ.._ ｒｰ-､,.'" ｀ヽ､.
`‐''^ └-ｨ..ノ / || ＼ へ _」::::::i _ゝへ__ｒへ__ ﾉ__ ｀l
,. --ヾ__/ ☆ ＼ ／／ く::::::::::｀i / ゝ-'‐'￣￣｀ヽ､_ﾄ-､__rｲ､ }＾ヽ、
>----<,,,,） ＼ ::::⊿ .r'´ﾉ＼::::::::ゝイ,.ｲﾉヽ! ﾚ ヽ,_｀ヽ7ヽ___>､_ ノ ﾊ } ＼
(||>／￣ ヽ |ヽ::::: ／ヽ/ r'´ ｨ"ﾚ´ ⌒ ,＿__, ⌒ ｀! i ﾊ ／ }! ｉ ヽ
( ヽ | |｜ ／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
＼ ｜ノ ノｲ / ⌒Ｙ⌒Ｙ´ﾉ /l ハﾉ i ヽ⌒Y⌒Y´
| ヽ |ノ /| 〈,.ﾍ ヽ、 〈 i ﾊ i 〉
|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|====⊂二二二二⊃ﾉ ﾚ＾ゝi＞.､.,_____,,...ィ´/／ﾚ'ヽﾊヘﾉ
＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
しかも塩コショウで味を整えはじめたぁあああああ！
ああ！もうこれは放っておく訳にはいきません！
このままではお嬢様のカリスマがバター塩風味に！
止めなくては！お嬢様が気付かれずにあの生き物を止めなくては！
, ´ ￣ ｀r-＜}
／ -＝ [ >´ ＼
ー=彡 ＿/ ヽ
／ / ＼＿ﾉ/／八 }
/／| 彡' ∧Y}｀ﾐｭ〈人_ﾊ八}8､
´ ﾚ＜＿ノ厂八}_／}＿ ヾ
! ／￣ ヽ〈八ﾉ8彡
＿_r' 〈´ ⌒Y ! ∧
, ´ ＿＼＿／＼ ! |':::::::､
/ ／ ／ ／} ∠_ ｣:::::::::::＼
[∨_ / ／ ／￣ /::::::::::::::::,へ八
＜'＼/_〉 ! i ＿_ 二> -､三ノ ＼
{⌒Lン | 厂＞ / ヽ:::辷 ｀ー―- ､
|八_{ . ::::::＼_∠ { i::::::::::ゞ､ :､
{} ∨::::::／ ヽ /:::::::::::::::::::辷 } 時よ止まれ！
::. ヽ.:<／⌒Y::Y::::::::::::::::::::::::::::::ゞ､ ∧
ヽ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::辷ン:::､
⊂ノ///辷辷辷辷｢⌒ヽ辷､::::::::::::::::::::::::::::::::/}
{///＼ ＼｜ ゞ二厂!ン⌒辷辷ﾝ
＼ ＼ | r:､ ∧
＼ ＼ .=＝=L＿|::::><| :.
｀ミ三三 | ￣ L:> !
八 , }
＿＿ r､_／ , / ／
／∧::::ヽ } ノ ,: ´
////∧:::::}_ ],:´ /
／/////,∨´｢∨ヽ ／
,://////∠:＜ 火´
!////／,∧::::::|／
ヽ=='/////!:::/
}/////:::/
//////:::/
{/////:::/
＼//::ノ
バァアアアアアアアン！
その瞬間、時は止まる。
木々のせせらぎも、空を流れる雲も。
お茶を飲んでたお嬢様も、本を読んで他パチュリー様も、すべて動きを止める。
…後半元から動いてない気がしますが、細かい事はどうでもいい！
とにかくここは私の世界、何人たりとも私の支配を逃れることは出来ない！
それはもちろん、あの謎の生物も同じ！
,,ヽ⌒i⌒i⌒ﾉヽ,
/ ´⌒⌒⌒ヽゝ チャキっ ,. -───-- ､_
ﾉノiﾉノﾉ-ﾉル -ゝ> ｒｰ-､,.'" ｀ヽ､.
iル §TO Oｱiゝ _」::::::i _ゝへ__ｒへ__ ﾉ__ ｀l
.)ノﾚ§" ー ノ§ く::::::::::｀i / ゝ-'‐'￣￣｀ヽ､_ﾄ-､__rｲ､ }＾ヽ、
ｲi><ゝ￣´ i i>< ☆ .r'´ﾉ＼::::::::ゝイ,.ｲﾉヽ! ﾚ ヽ,_｀ヽ7ヽ___>､_ ノ ﾊ } ＼
i,_,_,ﾉ｀ ~∞~ )_ﾉ Λ ／ヽ/ r'´ ｨ"ﾚ´ ⌒ ,＿__, ⌒ ｀! i ﾊ ／ }! ｉ ヽ
/_./i_,_,_,_,_,_,,i ヽ_ /ノ ／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
（（（ (_ u/ ~~i￣~i~iヽ_´ノ´ ⌒Ｙ⌒Ｙ´ﾉ /l ハﾉ i ヽ⌒Y⌒Y´
/_,_,_,_i,＿,i_,i 〈,.ﾍ ヽ、 〈 i ﾊ i 〉
.i___/ i.__† ﾉ ﾚ＾ゝi＞.､.,_____,,...ィ´/／ﾚ'ヽﾊヘﾉ
i_ノ i_ノ
こうなってしまったらこっちのもの！
ナイフ、体術、妹様の部屋に放り込む、
ありとあらゆる手段を使って子の生物をお嬢様から引きはがす！
私はナイフを構え、あの謎の生物へと瞬時に駆け寄る…。
駆け寄る…。
駆けよ…。
,,ヽ⌒i⌒i⌒ﾉヽ, …？
/ ´⌒⌒⌒ヽゝ ,. -───-- ､_
ﾉノiﾉノﾉ-ﾉル -ゝ> ｒｰ-､,.'" ｀ヽ､.
iル §TO Oｱiゝ _」::::::i _ゝへ__ｒへ__ ﾉ__ ｀l
.)ノﾚ§∪ ー ノ§ く::::::::::｀i / ゝ-'‐'￣￣｀ヽ､_ﾄ-､__rｲ､ }＾ヽ、
ｲi><ゝ￣´ i i>< ☆ .r'´ﾉ＼::::::::ゝイ,.ｲﾉヽ! ﾚ ヽ,_｀ヽ7ヽ___>､_ ノ ﾊ } ＼
i,_,_,ﾉ｀ ~∞~ )_ﾉ Λ ／ヽ/ r'´ ｨ"ﾚ´ ⌒ ,＿__, ⌒ ｀! i ﾊ ／ }! ｉ ヽ
/_./i_,_,_,_,_,_,,i ヽ_ /ノ ／ / ﾊ ﾊ/ ! /// ヽ_ ﾉ /// i ﾊ 〈〈{_ ﾉ } _｣
(_ u/ ~~i￣~i~iヽ_´ノ´ ⌒Ｙ⌒Ｙ´ﾉ /l ハﾉ i ヽ⌒Y⌒Y´
/_,_,_,_i,＿,i_,i 〈,.ﾍ ヽ、 〈 i ﾊ i 〉
.i___/ i.__† ﾉ ﾚ＾ゝi＞.､.,_____,,...ィ´/／ﾚ'ヽﾊヘﾉ
i_ノ i_ノ
…あれ、可笑しくね？
何かさっきから走っているのに、あの生物との距離が全然縮まってないような気が…。
いや違う！そもそも私は動いていない！
私が動いたと思い込んだだけで実際は指一本動いていない！
まさか！
私以外にも時を止められる存在が…！？
「…おぜうさまに危害を加えようとした時点で時を止め返させてもらいました。」
直後、聞こえてくる機械的な棒読みボイス。
やはり居た！私以外にも時を止められる存在が！
しかも、この言動からして明らかにあの生き物の味方…！
「わが主に仇成す者は排除するのみ。」
あの生き物を始めてみた時から私は思っていました。
この生物はお嬢様に似てる、と。
そして、お嬢様に似た生物があるなら他の人たちに似た生物もいるのではないか？とも考えました。
たとえば、私に似た生物とか…。
もし、私の予想が当たっていて、しかもその生物が私と同じ能力を持っているとしたら…。
「お嬢様に手を出す不届き物は…
─ -- _,,.. -──-- ..,,_
=== ,'´ ___∧_ ｀ヽ. ─ 二
-- ￣ ,.:'ゝ. ､ ＼ キ ＞ i ____ __
─ ,:'::::／｀'':::ｰ-=レ'ヽ､!__ﾉ_,.ﾉ､ ____
─ ＝ /::::/:::/::/:/､/::::::/:/|::i::::::i:::Y ─ --
／::ノ:::/:::::!/ｱ!ヽ､/|/.|::!_;:ｨ:i:::::i ＝ ==
-::'''´::::::｀ヽﾍ::ﾉ」〈 (ﾋ_] ﾋ_ﾝ::|:::::| __
:::::::::::::::／::::::/iX) "" ,＿__, ""!::|:::」 三三
__;;::-''":::::::::)Xr'!ﾍ., ヽ _ﾝ ｿ'〉'´ (ヽ.
:::::::::::::::::;:イｲ_ﾝ::ノi＞､_____,..イﾝ|ﾊ __ヽ.,>､ ＝─
::::::::::;:ｨ}><{ｧ'´ //'|／ /:::::r/´ ｀ヽゝ､〈_,, i
-‐''フ'"::イ !/(ハ)､/::::::::i' ', ヽ._ | ニ _
'"´:::::／:::ゝ､ｲ::::::チ:::::::::::::::Y､ r'´｀ヾﾝ, / '| __ __
-‐''"/⌒ヽ./ﾍ:::::チ::::::::::::::ノ::::/＼ ｀ｲ /
この、紅美鈴が逃がしません！」
………。
お 前 か よ ！
てっきりわたしかと思ったら門番かよ！
なんでお前が時を止めてるんだよ！
瀟洒な私が思わず吹き出してしまったじゃないですか！
等とツッコミを入れている場合ではない！
美鈴に似た謎の生物は瞬獄殺の姿勢でこっちに迫ってくる！
ま、マズイ！このままではやられる！
瀟洒で完璧なメイドたる私がこんな事で負けるのか！？
そんな事はお嬢様が決して許しはしない！
「…こ、この私を…舐めるなぁ！！」
ゴオンっ！
…き、決まった！決まった！渾身の「時止め返し返し」！
_,,.. -‐ ''' "´￣ `"'' ､
, '"´ ____／ヽ.__ ヽ.
i ＼ 龍. / i.
,ゝ. ､ |,／＼| ﾉ_,ﾉ,
.,':::::`"''::ｰ`ｰｰ--─::::::''::"´:::::ヽ.
.,':::::::;:':::::;:::::::::::i:::::::i::::::::::::::::::::;::::',
|::::::/:::::/:::/!::ハ:::::ﾊ:::/ ',::::::,::::::i:::::|
|:::::i::::::i::::::!,|/__,.!,/ .ﾚ' ､!__;'ﾚ:::|:::::|
|:::::|:::::|:::::;ｲ rr=-, ｰ- |-!ﾍ;」
.|::::::|__;ﾊ|::|ﾘ'" ￣ "' i:::|
.|:::::::|:::::└ﾘ. -=‐ .,.ｲ:::|
|::::::::::::::::i:::〈:＞,､ ___＿_,,.イ::;{､_;!
|::::::::i::r´￣〈::Yヽ ---ｲ-、ヽ〈Yﾉi
|::::::::i/ }ﾝゝ ヽ(＞<)、 }><{
.|::::::::i, }>ヽ -─ ヽﾚ'｀ヽ,
.L::/|_くｲ_,,-─、ﾉ /´⌒｀i⌒ヽr__ﾉ
iヽ、 ヽ´ ｲ ヽi
. 一二三 ＼ ー----- ´ 人 ノ
≡三 ＼ ／￣
≡ ＼ ／
.≡三 （ ヽノ
≡ ﾉ>ノ
一≡三 レﾚ
奴はなんか変なポーズで止まっている！
今度こそ止めを！
ピキインッ！
…何ですって？
また！？また時を止め返された！？
あの美鈴もどきは相変わらず動いていない！
今度はどれだ！こいつだ！
「あなたの敗北の原因。」
…また声が何処からか聞こえてくる。
さっきの美鈴とはまた違う声。
と、言うかこの声、ついさっき聞いたことあるような気が…！
／￣￣￣｀＞──-､ｒ､
l￣￣｀ヽ{ ヽ ヽ
l＿＿ ｒ‐ゝ､,ヘ ＿ ∧ ﾉ lヽ
／￣ ﾉ!､,,ﾉ＞‐ィ〈ー- ､{ ﾞ ー '' ノ ｣
< ／ /´/´//-/‐/ /＞─ｒ イ＜´
ヽ/ / /ｨ ｌ ｌ:::::::::::::::!__ノl_｀ﾒ |｀ YTﾄ_〉
, '／,ｲ !从ゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾚ / ﾉ|_!､｣
／´／/ / | | 丶 ∠イヽｲV
／ ／ / ,' ｌ |＞､´ｒイ从 ! │|
´ ／ / / /､ｌl⌒ヾ￣ ｀>ｊ ヽ
/ｆｒ─‐/／ / !〉::::/ﾄ､:::::〉､ ､ ヽ＼
〉､／/ ／ / |ヽ/ ｌ!l｀Y::ヽヽ＼ ヽ ｀7ﾍ
/::::::＼ヽ / ／ 〉::::/ | |}:::::::|ﾉ ｀ヽ｣/＿|
─,z‐=ゞ､l∠ -､‐''｀ヽ:/ /!_L:::_ﾉ|＿_､＞ｲ⌒Yヽ
､〈/´ lヾ:::::::::;ｲ､＿/ /!´ l /l ヽ≡≡７l__ノ:::::〉
､｀＼＿ﾉノ|:::／/ｰ┘ |ﾉ !ヽ| ヽ::::::::|i|/!´￣＼
/￣ ｀Y⌒>´ , ' ｒ〉 ｌ ﾊ ＼::|i| ヽ |
/!／ ／ /!ｊ l ヾｊ、 ヾ!､ ＼ ﾉ
＿／､__／ /ノ,' l l､〉、 ＼ー''´
ﾚV､ﾉ /l / ,' l ヽ〉 ＼＿
｀＞─- ､ /ノ / / ｌ lヽ |
ｆ{｀ヽ ＼ /! ,' / ｌ ヾ} ヽ
/＼ / /ﾉ / / / /| ＼
「それは、敵が一人だと思っていたことよ。」
パチュリー様！？
バカな、パチュリー様が時の止まったこの世界で動いている！
そんな事が…！
と、そこで私はある可能性に気付く。
パチュリー様がいつの間にか何者かと入れ替わってしまっていたとしたら？
それなら先ほどの私の言葉を無視していたことにも納得がいく！
こ、この私がその可能性に気付かなかったとは！
「…やっぱり美鈴だけじゃダメみたいね。
やれやれ、まさかこんな事になるなんて思わなかったわ。
この私がまさか…。」
＼ ':, .／￣⌒⌒ヽ.＿
＼ ＼＼ .／⌒ー ＼ ｘ‐―ｧ
／ :|＼ ／ |
＼＼ 〉 | :| / ⌒ヽ./
＼ /⌒(⌒{ノー{_ﾉ⌒ノ /イ７⌒7/ハ.＿＞
｀' 、 「| | || || '⌒´ ﾚ'V⌒Ｙ、∨
| ﾍ __,|＿| 、_＿|| |ﾍ＼＼
... - ﾍハr=-,::::: r=;ｧ|| |、＼＼＼
//∧ "/' ∨７777ー＞――‐-､
--─ ./// ＼ -=ョ' /' |l. ∨／ /´ ―-､ ＼
./// |. }＞‐イ|l || ｌ | ／ ＼ ヽ
|| :| | ｊ⌒ｰ Ｎ| || | |⌒ ', `.
|| l| | ﾊ || || | | ', |
|| l| | { :| || || |. ハ ｘ | /'
ﾊ. | | |. | ﾍ. }| | /＿ {/ﾊ. / ||
＼ | |______人＿＞‐‐イ | //∧ ⊥ ﾍ.
{⌒Y＾i⌒! ＼| }_人＿ﾉ‐' ｀7ー ヽ ﾍ.
＼ﾉ‐ﾍ._ｊ⌒く⌒ `ｰｲ| | - ､＿_| ＿＞‐､V}|
}ﾊ | ﾚ'＾ { ー>ｒ‐┼ｧ ∧ （. -ｘ―､ `､|
/7 ７くヽ. ﾍ}く ∧＿ゞ.__ﾚ'}⌒{ ///>‐{ `、 '､ |'
.// ./ /⌒> ／￣ ＼} } { 〈 || //ｲ '､ } } | `
| | :| :| く〉￣￣ ∧___〉‐‐ }// ―イ| | } / // /
| } /} ゞ! ＼＿＿＿___／-'
`ー‐-､＿__ノ ───--一 ' ／/ . - `､
「本気を出すことになるなんてね！」
…それを見た瞬間、私は軽い眩暈を覚えました。
何ですか、その肉体美は、魔法か？肉体強化的な魔法なのか？
ああ、そんなこと考えてる場合じゃない！
「…と、時止め返し返し返し返し！」
…よ、よし！また体が動くようになった！
しかしいつまた時を止め返されるか解らない！
ここはいったん逃げて体制を整え…。
「無駄よ！」
…！動いている！？
バカな！時は確かに止めたはず！
これが本気モードというものなのですか！
くそ！掴まってたまるか！
そう思って全力で走り抜けていた私の目の前に。
, ''゛´ ￣｀゛ ''' ‐- ..,,_
. .,r' __／＼____ ｀゛' 、
.i ヽ .龍 ／ i
. Y,,_(, |／＼,| ､ ,.く,
.,r':::::｀゛::''::::::─--ｰｰ´ｰ::''゛`:::::',.
,'::::;::::::::::::::ﾊ::::::i:::::::i:::::::::::;:::::':;:::::::',.
|:::::i::::::,::::::,' ﾞｉ:::ﾊ:::::ハ::!ﾞｉ:::ﾞｉ:::::ﾞｉ::::::|
|:::::|:::Ｊ';__,! 'Ｊ. ',,!､__',| ,!:::::i:::::::i:::::|
.Lﾍ!-| (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ) ﾄ;::::|:::::|:::::|
|:::i '" ,__＿, "'ﾘ|::|ﾊ;__|::::::|.ヽ､.._
|:::ﾄ., ヽ _ﾝ ﾘ┘:::::|::::::::|.人 ﾞヽ､
!;_､};::＞､ ,_____ ,,イ:〉:::i::::::::::::::::|‐''''ヽ､} ヽ
／', ｀ヽ_ﾘ,__,,... ゝ- '´ ,ノヽ i }
. ./´'´￣7´ ｀/ / ,' } ,{
/ } 人 ! : ,∧ノ ﾞi
{ _,ノ -‐‐-}-- ､ { , '"´､ ∨, }
／!,.ﾉ｀ヽ. { ヽｧ-､,／i ヽ∨!
. ./ , }＼ ヽ i r'´ } ,.-‐'" ',.}'
,∠',{ ﾘ, /`‐-ｲ `ｰ--i._,.ゝ- 、 /|
／ ∨ ,..-‐-､ノ ﾞi‐‐-／´ ', / |
八 ﾘ 〉 ｀ヽ｀ー‐‐''''''''",,... -‐‐‐-.ノ / |
/,....-､.._ ヽ、 ＞／..__ ｀ｰ‐--.. -‐ ''"´,. .ﾘ ,...ノヽ
(ｰ- '"Y ﾉ ＼＿＞―--=､._ ,..-‐'"´ヽ. ',
( ﾆ二'ﾉ／ 〉ｰ---‐'" / ﾉ ', }
ヽ--'′ / 〉 ､"´ /′/ ', }
「逃がしませんよ！」
またも眩暈を覚える見た目になった美鈴もどきが！
倒れそうになるのを堪えながら私は自分の前後を見る。
前門の筋肉、後門の筋肉。
こ、こうなったらまた時を止め…。
「そう何度も時を止めさせるものか！」
ガシイッ！
＿.,r'⌒⌒￣＼. ,:' ／ , ''゛´ ￣｀゛ ''' ‐- ..,,_
ｧ―‐ｘ ／ ー⌒＼. ／／ ／ . .,r' __／＼____ ｀゛' 、
| ＼ ／|: ＼ .i ヽ .龍 ／ i
ﾞｉ.,r'⌒ ﾞｉ |: | 〈 ／／ . Y,,_(, |／＼,| ､ ,.く,
＜＿.ハﾞｉ7⌒７イﾞｉ !､⌒(,_}ー!､}⌒)⌒ﾞｉ ／ .,r':::::｀゛::''::::::─--ｰｰ´ｰ::''゛`:::::',.
∨ ,.Ｙ⌒V'Ｊ ｀⌒' || || | |1 ,. '´ ,'::::;::::::::::::::ﾊ::::::i:::::::i:::::::::::;:::::':;:::::::',.
／／ﾍ| ||＿_ ,. |＿|,__ ﾍ | |:::::i::::::,::::::,' ﾞｉ:::ﾊ:::::ハ::!ﾞｉ:::ﾞｉ:::::ﾞｉ::::::|
／／／ ,.| ||ｧ;=r :::::,-=rハﾍ - ... |:::::|:::Ｊ';__,! 'Ｊ. ',,!､__',| ,!:::::i:::::::i:::::|
､-‐――＜ー777７∨ 'ﾞｉ゛ ∧ﾞｉﾞｉ .Lﾍ!-| (ﾋ_] ﾋ_ﾝ ) ﾄ;::::|:::::|:::::|
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ﾞｉ ﾞｉﾞｉ ﾞｉ { | |イ― ﾞｉﾞｉ{ ‐‐〈___∧ ￣/_,_,_,_i,＿,i_,i: |/,....-､.._ ヽ、 ＞／..__ ｀ｰ‐--.. -‐ ''"´,. .ﾘ ,...ノヽ
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ヽ--'′ / 〉 ､"´ /′/ ', }
ぎゃああああああああ！挟まれた！一瞬のうちに挟まれた！
きつい！オイルの匂いと筋肉の熱がダイレクトに！
と、時を止めて…駄目だ！時を止めたとしても逃げられない！
…ああ、私の意識を遠のいていく…。
～☆～
咲夜…。
「咲夜！」
ハッ！
誰かに身体を揺さぶられて私は意識を取り戻しました。
…私が止めた時間は解除され、正常に流れている。
, - ―‐ー‐ - 、 ,､
／| ,／ -=､`ヽ `ヽ/_/
ヽ, Y" ,,. ｨ､ , ｨ ｎi ､__,） }､ _ ヽヽ
/Y ,. 〈! !`' ´!´!::!ヽ __,,ノ lト､ｨ 〉ヽ 〉
y'〉Y^Y: : l: : : l::::!::!: : :',: : : !l: : Y､,＊、
<´/､_|: : |: : l: : : |::::|::|: : :_|＿_ｌ|: : |.:| rﾍ ヽ
`'l_l'-!: : ! '''T二.!::::!└´‐'ー-ﾘ、 !.:|´ Ｖ
ﾞ'イ＾´!弋_フ:::::::::::弋__ﾌi : :`!.:|
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!: : : : |丶 ,. 二 ィ'"!l.: : : :ヽ',
/.: : : : :lｨ'´:lヽ＿ノ|:ヽ､! : : : :ヽ!
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＞'‐`i ´ｉ|:.:.:.:.:.:`>',,,. ‐''":.ﾟﾞﾟﾞﾟ§:.:.ト､二ｺ
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＜´,ｲ― ｧ'''"'7'''",.ニﾆっ`ｰrｰ- ､=､_,_,!`'ｰr'
ﾊ｀: ヽ:.:.i:.:.:.:.:| 0`ﾆニつ 0}:.:.:.:.:ヽ:.:./: : ,ｲ
そして目の前には心配そうな顔で見ているパチュリー様が。
…このパチュリー様は本物ですよね、多分。
「ちょっと魔理沙の所に行って帰ってきたら
あなたが倒れているからびっくりしたわ…。
一体何があったの？」
「あ、あの、パチュリー様、あなたはここで
お嬢様に似た変な生き物や筋肉モリモリの二人組を見ませんでしたか？」
「何よそれ、そんなの見てないわよ。
変な幻覚でも見ていたんじゃないの？」
パチュリー様は冷ややかな目でそう仰られます。
…確かに、ここのところ美鈴に「咲夜さん働き過ぎじゃないですか？」と、言われてましたし。
うん、お嬢様にいろいろやっていたあれも、
私に恐怖と地獄を見せてくれたあの二人もきっと疲労からくる厳格だったんですね。
そうに違いありません！いえ、そう思わせてください！
「れみぃもかなり心配していたわよ、
ほら、あそこで心配そうにあなたの事を見ているわ。」
パチュリー様はそう言ってテーブルの方を指さしました。
テーブルの方にはお嬢様が確かに心配そうな目でこちらを見ておりました。
_,,.. - ´ ￣'' 、_
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/ ヾ ,..-, ゛,､_ヽ ,ー--,ヽ、 ヽ
/ ,'､〈,／ー/ ヽ!;;;;;;;（ ' ヽ ー- ､ ヽ、
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＼ ,,;;;;;´ ／ /;;|;;;|;;;:/|;;;;;;;;:::､;;;|;;;:/|;;;;|;;;;| ヽ'＜´
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＼'ー-､_ヽ￣ ''´ヾ|;;|ヾ ,-‐-､''､;;/ ,-‐-､!/;;::;;;～ｰ' ´ヽ
〉 ,,;;;;;;;´ｰ'´;ﾉヾ|ヾ!:::| /// ､＿＿, /// '!;;;/;;|;;::←-､-'
ー,;;;'' ;;ヽ::::ｲ;;';;;!;;;;.､. ! ! |/;;;;;:ヾ:::::'ヽ ヽ
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／ ／ );| ､＿､__〉_〉' ,―､ ' 〈_〈 ＿ , |' ＼ ＼
/ , " ,.| | ､ ／ ＼ , ゛' | |､ ＼ ＼
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|// ヽ〈ｰ´〉 ヽ ノ_,> ' ヾ_ ヽ ﾉ '´_>､| | | |
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「ああ！何でまた倒れるのよ！」
その顔を見た瞬間、また私の意識が遠のいていくのでありました。
- 一コマで笑わせようとするAAと文章の連続
非常に面白かったです。
これは漫画でみたい -- 名無しさん (2013-03-19 02:15:29)
最終更新：2013年03月19日 02:15
