今日は節分の日。幻想郷のそこかしこでも「鬼は~外!福は~内!」の声が聞こえる。
博麗大結界の外ではお父さんや新入社員が鬼の役ですが、幻想郷では本物の鬼が的にされています。
さすがに村の子供達は怖いので鬼のゆっくりが的になっているようです。
「鬼は~外!」
ぺしぺしぺし!
「同志ゆうぎ、ここは我慢だ」
「同志すいか、今日一日乗り切れば明るい未来が待っているぞ」
パパパッ!
すると尻尾に野球のグローブをつけたらんしゃまとちぇんが子どもたちの豆をキャッチした。
「これこれ子供達。そういう野蛮な風習はやめなさい」
「でもこれをやらないと一年の福が来ないよ」
「そこで外の世界ではこういうものがあるのよ」
横にいたちぇんはスッと太巻き寿司を差し出した。
「これは恵方巻きといって今年は南南東の方角に向かって無言で食べきるといいことがあるんだよー」
「いいの?」
「さあ、お食べなさい!」
少年少女食事中…
「おいしかったね!」
「ありがとう!」
「それは良かった。この豆はらんしゃま達が処分しておきましょう」
「同志らんしゃま、ちぇん。ありがとう」
「いえいえ、この”恵方巻き”の習慣を広めればみんながゆっくりできるよ」
そう言ってらんしゃまとちぇんはスィーにのって去っていった。
「うまくいったね、らんしゃま!」
「さあ、ちぇん。おうちに帰ろう」
ここは八雲家。台所で先ほど集めた豆を煮ている。
「ふっふっふっ、こうやって集めた大豆で油揚げを作るんだよ!」
「わかるよー。らんしゃま賢いんだねー」
「さあ、ちぇん。茹で上がるまでゆっくり待っていようね」
「わかるよー」
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「な、無い!豆乳にする煮豆が無い!」
茶の間のコタツでゆっくりしているゆかりんに聞くと
「ああ、あの煮豆ね。ちゃんとコタツの中で納豆にしといたわよ」
「ゆがーん!」
最終更新:2013年02月03日 13:05