ゆっくりカフェ

最近巷で流行りのゆっくりカフェというものに行ってみた。
もちもちのゆっくりのほっぺをツンツンしたりすりすりしたりしてみたいなあ。

「いらっしゃいませ~ゆっくりしていってんか」

受付のきもんげに案内されて店内に入る。そこには様々なゆっくりがゆっくりしていた。しかし・・・

ゆっくりめーりん「zzz...ZUN」
ゆっくりこまち「zzz...ZUN」
テルヨフ「zzz...ZUN」
チルノフ「zzz...ZUN」

「寝てるだけじゃねーか!」

「お客さんお客さん」

お、ゆっくりれいむだ。さすがにれいむはちゃんと起きてるようだ。

「ゆっくりはゆっくりしてるのがあたりまえなんだよ。だいたい本家のネコカフェの猫だって本来は昼間ゴロゴロしてるものなんだよ。
それを無理にいじるのはゆっくりしてないんじゃないかな?だからお客さんもいっしょにゆっくりしていってね!」

たしかに正論だ。きっと猫もゆっくりしたいんだろう。
ゆっくりカフェだけあってドリンクは基本ジュースとお茶だけだがお菓子は饅頭、羊羹、お汁粉といった和菓子からケーキやビスケット
マカロンやアイスといった洋菓子。杏仁豆腐のような中華菓子まである。おお、これは幻想入りしたティラミスじゃないか。
とりあえずゆっくりからみても一口サイズのお団子をあげてみよう。ゆっくり食べていってね!

「・・・」

あれ?れいむが無言で食べている。

「ンマァーイ!」

え?「むーしゃむーしゃ!しあわせー!」じゃないの?味がイマイチだったのかなと思って食べてみると

ヴチュウゥゥゥーッ!

団子から飛び出した謎の白い液体・・・ならぬ黒い液体がれいむにぶっかかった。

「お客さん・・・」真っ黒な顔でれいむが言った。

「このごま蜜団子は前歯で噛むと中の蜜が飛びてちゃうからあえてむーしゃむーしゃとは言わなかったんだよ」
「す、すまない」ナフキンでれいむの顔を拭き拭きする。
「あと食べたあとはしあわせー!じゃなくてンマァーイ!というのもマナーなんだよ、ゆっくり理解していってね!」

そうだったのか。ふと見るとれいむがほっぺをこっちに向けている。
これは「プニプニしてもいいのよ?」というサインなのだろうか?私はそっと人差し指をれいむのほっぺにつけてみた。

プニプニ・・・

つきたてのお餅のようなモチモチした感覚が心地よい。

プニプニプニプニ・・・

ゆっくりのほっぺツンツンが気持ち良くて思わず寝てしまったようだ。
ゆっくりにつられてこちらも寝てしまったようだが心地よい眠りだった。

「お客さんお客さん」
「ん?」

きもんげが呼び止める。

「延長料金」

ゆっくり寝すぎた結果がこれだよ!


  • なんだこのほのぼのw
    もっと出してもいいのよ? -- 名無しさん (2013-09-24 23:23:32)
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最終更新:2013年09月24日 23:23