前編のあらすじ
ゆっくらいだーディエイキこと森定伝子は
雛段の飾り付けという試練に遭遇する。
九十九組からのあやもみで見事この難関を切り抜けたかに思えたが、
それに意義を唱える謎の影!
果たしてその正体は!
「正体も何も、アンタ絶対ゆっくり聖でしょ。」
開幕そうそうこいしが爆弾発言をぶちかます。
「…な、ななな何の事でしょう?」
謎の影はおもいっきり焦り出す。
そこにディエイキのフォローが入る。
「ちょっとこいしちゃん!こう言うときは正体が解っても敢えて言わないもんでしょ!」
「そんな事を言うって事は伝子もアイツの正体解ってるってことね。」
「まぁ、名無三何て言うゆっくりなんて聖位しか思い当たらないし…。」
「バレバレ過ぎるわよね…。」
言われたい放題な謎の影であった。
「…流石ゆっくらいだー、私の正体を一度で見抜くなんて。」
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そういって柱の陰から一人のゆっくりが姿を表した。
それホントに自毛なのか染めてんじゃないかって色の長髪と
ナムサンと書かれた何か七色に光る変な巻物を頭の上に掲げたその姿。
間違いない、あれこそがかの有名な慈悲深きゆっくり、ゆっくり聖だ。
「始めまして、私は遥か昔のゆっくり、ゆっくり聖です…。」
「鼻血ブしゃあああああああっ!」
「きゃああああああっ!」
いきなり物凄い勢いで鼻血をだしたディエイキを見て、
ゆっくり聖は自己紹介を中断して悲鳴を上げてしまった。
「あーディエイキ?新しいゆっくりに会う度にそれじゃあ、ホントにヤバイ事になるわよ?」
こいしは呆れ顔でそんな事を呟いた。
「こればっかりはどうにもなりません…。」
ディエイキは鼻血を流しながらそう呟いた。
「な、何なんですかそれは!」
「それって、いくら何でも『それ』よばわりは酷いと思うわよ。
そう言いたい気持ちは解らなくも無いけど。」
慌てる聖に対し、ゆっくりこいしは実に冷静な態度で対応している。
「フフフ、説明するとね、私は見た事のないゆっくりに遭遇すると、
興奮のあまり鼻血が止まら無くなるのよ…。」
ディエイキは鼻血の流しすぎで若干青い顔色になりながらそう説明する。
「何ですかそれ、変態ですか?」
「まごう事なき変態です。」
ゆっくり二人はディエイキを見て完全に呆れ返っていた。
「その蔑んだ視線も良い…。」
ディエイキの呟きは流しておいた。
それがゆっくりの優しさだと信じて。
「…で、ゆっくり聖だっけ?貴女何で雛段の飾り付けの邪魔をしてるのよ。」
とにかくディエイキに任せたら話は進まない。
変わってこいしがゆっくりひじりにそう問い掛けた。
「フフ、別に悪気があってやった訳じゃありません。
御雛様と御内裏様ならもっと相応しいゆっくりが居ると言いたかっただけです。」
「だからってきめぇ丸ともみじを吹き飛ばすのはやり過ぎよっ!」
そう言ってディエイキが前に出る。
「見て!貴女の名無三で二人はこんな事になってるのよ!」
ディエイキはそう言うとキーホルダーにメダルをはめ込んだ。
このメダルは先ほど吹き飛ばされたきめぇ丸ともみじのメダルである。
実態化は問題無く出来たが、なんだか二人の様子がおかしい。
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見ると、きめぇ丸ともみじの顔が入れ代わっていた。
「うわぁ、これは酷いわね…もみじの方は特に。」
それを見てこいしは率直な感想を述べた。
そこにディエイキの反論が入る。
「違うわこいしちゃん!酷い事になってるのはきめぇ丸の方よ!
アイアンティディの崩壊を起こしてるのよ!」
「確かにそうかもしれないわね…ってだからそんな事はどうでもいいの!
そんなしょうも無い事にこだわってたらいつまでも話が進まない!」
こいしはビシィっとひじりの方を見る。
「アナタの言う御内裏様と御雛様に相応しいゆっくりって誰なの!?」
「…フフ、その言葉を待っていました。」
ゆっくり聖は不適な笑みでこいし達の方を見た。
「な、何よ?」
こいしはひじりの笑みに不吉なモノを覚えた。
「さぁ!割目して見てみなさい!
御内裏様と御雛様の新星を!」
聖はそう言って手をパンパンと叩いた。
………………。
若干の時間が流れたが、何かが現れる様子はない。
「何よ、誰も現れ」
「わっ!」
後ろからの大声に驚き、こいしは膝を突いて倒れ込む。
この時、ゆっくりこいしは口から心臓が出るかと思ってしまったそうだ。
「び、ビックリした!ビックリした!」
こいしはそう言いながら後ろを振り向く。
「よし、先ず一勝!」
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そこに居たのはガッツポーズをとる一人のゆっくりだった。
しかしガッツポーズを取るそのポーズとは裏腹にその表情は無表情。
代わりに頭につけている仮面が満面のドヤ顔を浮かべていた。
「こ、コイツはもしや伝説の…!」
「ゆっくりこころちゃんだぁああああああ!」
こいしが言い切る前にディエイキがこころに飛び掛かる。
「!?」
ガブウッ!
その瞬間、こころを守るように現れた獅子舞の面が、
ディエイキの顔面にかぶりついた。
「はうううううっ!痛い!フツーに痛い!」
かぶりつかれたディエイキは獅子舞に噛まれたまま転げ回る。
「どうです、このゆっくりこころこそが、
御内裏様御雛様に相応しいと思いませんか。」
「このゆっくりが…。」
ゆっくりこいしはゆっくりこころをじっと見つめた。
「あの、こいしちゃんや他のゆっくりはとにかく、
ナレーターまで私の事無視しないで…。」
「な、何だお前は、そんなに見つめられたら…妊娠してしまうではないか!」
こいしに見つめられたこころは思わず頬を染めながらそう答えた。
「何よそれ、新手のジョーク?」
「…ゆっくらいだーは寂しいと死んじゃうんだぞー。」
…無視され続けたディエイキはついに拗ねてしまった。
このままの方が話を進めやすいので、取り敢えずこのまま彼女の事は
放っておく事にする。
それより今は、ゆっくりこいしとゆっくりひじりの方が気に掛かる。
「どうです、ゆっくりこころちゃんこそが御内裏様と御雛様に相応しいと
思いませんか?」
「ゆっくりしていってね!!!」
ドヤ顔の聖と、お決まりの台詞を決めポーズで叫ぶゆっくりこころ。
「…うーん。」
しかし対するこいしは悩ましげな目でこころを見つめている。
「な、何だ?そんなに私を妊娠させたいのか!」
赤面するこころ。
こいしに対して妙な感情が芽生え始めている。
「安心して、妊娠させる気なんてこれっぽっちもありゃしないから。」
対するこいしは冷たい眼差しである。
「何ですか、こころさんに何か文句でもあるんですか?」
ゆっくりひじりはこいしに話し掛けてくる。
その口調からはお代裏様御雛様はこころしか有り得ないという
絶対の自信が感じられる。
そんなひじりに対してこいしはこう問い掛けた。
「あのさ、基本的な事を聞いて良い?」
「何ですか。」
「彼女一人じゃあ御内裏様と御雛様のどちらにしかなれないんだけど、
残ったもう一方はどうするつもりだったの?」
「え。」
こいしのこの問い掛けは当たり前といえば当たり前といえるものだった。
こころは一人、御内裏様と御雛様は二人。
どう考えても無理が出て来る。
「そ、それは…。」
こいしのこの問い掛けにゆっくりひじりは全身汗だくにして答えに詰まっている。
「どうしたのよ、まさか全然考えてなかったとか言うんじゃないでしょうね?」
こいしは呆れ顔でそんな事を言ってくる。
ひじりの焦りまくりなその様子を見る限り、こいしの言葉通りで
ある可能性は非常に高い。
「そ、その…そ、そう!取り敢えずこころには御雛様をやらせるつもりでした!。」
苦し紛れな口調でそう言って来るゆっくり聖。
その聖に対し、こいしは続けざまに問いかける。
「じゃあ御内裏様は誰がやるのかしら。」
「………!」
その言葉でいよいよ目を泳がせるゆっくり聖。
確実に彼女は、追い詰められている。
こいしがそこから更に攻め込もうと口を開いた次の瞬間。
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「聖様!その相方なら私が勤めましょう!」
頭巾を被ったゆっくりが突然こいし達の前に現れた!
ピシャアアアアアアン!
「わああああああああああ!」
次の瞬間、頭巾を被ったゆっくりは突如落ちてきたカミナリによって
遥か彼方に吹き飛ばされた!
「ああ!ゆっくり一輪ちゃんがぁあああ!せめて抱っこさせてぇえええ!」
「馬鹿止めなさい!下手に近づくとアンタもカミナリの餌食よ!」
頭巾のゆっくりを助けようとするディエイキをこいしは慌てて止める。
こいしの言う通りだった。
ピシャアアン!ピシャアアン!ピシャアアン!
カミナリは今だ、止むことは無かったのだから。
「な、何なのよこの不自然なカミナリは…!」
「カミナリといえばゆっくりいくちゃんの得意技だけど…。」
ゆっくりいくではこんな連続したカミナリは落とせないだろう。
と、言うことは他のゆっくりの仕業!
ディエイキは落雷音に驚かないように、冷静に上空を見上げてみた。
目に入ったのは二股大根だった。
いやいや、いくらなんでも二股大根がこんな所にある訳無い。
改めてみてみると落雷はいつの間にか上空に出来ていた雷雲から落ちて来ている。
その雷雲からにょきっと二股大根のようなモノが生えて来ているのだ。
怪しい、ディエイキは直ぐ様そう考えた。
「こいしちゃん!二股大根を狙って!」
「え!?」
いきなりディエイキが訳の解らない事を叫んだので一瞬混乱するゆっくりこいし。
しかし、ディエイキのその言葉の意味は上を見上げて瞬時に理解した。
ゆっくりこいしはハート型弾幕をその二股大根に投げ付けた!
ドオンッ!
「うわっ!」
ハート型弾幕は、二股大根に見事命中!
驚いたような声を上げて、そのまま地面に落下。
「やったわディエイキ!」
「さあ!正体はどんなモノかしら!?」
二人は実に楽しげに落下した二股大根の方を見た。
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/⌒ヽ ノ
| 匚l|〆
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その正体はその姿を目撃したディエイキとこいしの目が点になってしまう程の
何とも言えない見た目をしていた。
「えーと、何これ、たくましいな?」
こいしはディエイキにそう問いかける。
「…えーと、多分違うと思う。」
珍しくディエイキが自信なさ気にそう答える。
自信が無いのは目の前に居る相手が(見た目的には)ゆっくりじゃないからだ。
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´7_>、`ニニ´ ,,..イノ}ノ ノノイ:ノ
「お、おいやってやんよ大丈夫か!?」
と、空から騒がしい声が聞こえてきた。
こいしとディエイキがまた上を見上げると、そこに小さな隙間が出来ていた。
その隙間から覗くゆっくり顔が一つ。
「あ、あれはゆっくりふとちゃ。」
「ハイハイゆっくりふとちゃんは解ったからはしゃがないでねぇ。」
瞬時に興奮状態に陥るディエイキをこいしが押さえ込む。
ゆっくりふとも雲の隙間から地面に着地する。
「おのれ!よくも我が同報やってやんよを!
この報いは我が返してくれようぞ!」
どおんっ!
ゆっくりふとがそう叫ぶと同時に雲の隙間から船が一隻落下して来た!
ゆっくりふとはその船にわっせ、わっせと船に乗り込んで行く。
その様子を見てディエイキは鼻血を流していたがもうそれはスルーする方向で。
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二ニ=|-‐:"´:::::::::::::::``::|
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─── l_l i‐--' ゝ三三三/  ̄ ̄ ̄ i,三三三三/
「行くぞー!…突撃だ!船ぇえええ!」
「…まんま過ぎない?」
ふとを乗せた船は凄い勢いでディエイキとこいしに向かって突撃して来る!
って言うかこいしの方へと重点的に突撃して来る!
さっきのツッコミが相当に杓に触ったのか!
「い、いけない!このままじゃあこいしちゃんが轢かれちゃう!」
でんこはこいしを助けるため、キーホルダーを使ってゆっくりを呼び出そうとする!
「船の天敵といえばやっぱりコイツね!」
キーホルダーにメダルをはめ込んで、召喚されたゆっくりは!
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) キヽ-、 ... ......
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ノィ:::::::::::人. ヽ _ン 人:::)
ヽイレヘ::>、.., ____,, ._イレノ´
「むらさむらむーら、むらさむらむーら。」
いつもムラムラゆっくりむらさがポケモンみたいな鳴き声を上げながら現れた!
ゆっくりむらさはふとの乗る船の先端に着地する!
「フン!こんなゆっくり一人にこの船を止められるとでも…!」
だばぁあああ!
ゆっくりむらさは口を開いたかと思ったら、凄い勢いでよだれを垂らし始めた!
「うお!?何をするんだこのゆっくりが…!」
船の中にみるみる内に溜まって行くよだれをみて、ゆっくりふとは慌てて
ゆっくりむらさを追い出そうとする。
「むらむらー!」
その時、むらさは口を大きく開いた!
(自重しない、自重しない…ムラムラする、ムラムラする…)
O
o
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) キヽ-、... ......
ノ 'ー' ) ).:::::::::::::::-..、
ノ ノ .ノ:::::::::::::::::::::::=-、
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フ:::::::::::::!///,____,///iノ:〈
ノィ:::::::::::人 i i. .人:::)
ヽイレヘ| l|l |l.| l|l llイレノ´
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W从从从从W从W
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どっぱぁあああああ!
発射されたのはよだれの水鉄砲!
ゆっくりふとはその水鉄砲をまともに正面から浴びてしまう!
「ぎゃああああああああ!」
水鉄砲に押し出されるように船から転がり下りるふと!
操縦者が居なくなった船は段々とスピードを落とし、やがて完全に止まった。
「…び、びっくりした…。」
丁度こいしの目と鼻の先だった。
彼女は腰が抜けたのかその場にへたり混んでいる。
「こいしちゃん、大丈夫?」
「な、何とかね。」
心配そうに駆け寄ってて来るディエイキに、こいしはそう返す。
一方、ヨダレ水鉄砲で押し出されたゆっくりふとは、
全身ヨダレまみれになりながらもこっちを睨み付けてくる。
「おのれ、このような真似をしてただですむと思うなよ…!」
その目力は、よだれ塗れになりながらも今だ衰えていない。
「あふぅ、私今ゆっくりに見られてるぅ…。」
そしてディエイキのアレっぷりも今だ衰えを見せていない。
「…ちっ、やはりアナタが現れましたか。」
そして一連の出来事をみてゆっくりひじりは舌打ちをしながらそう言った。
彼女の視線の先には、いつの間にか一人のゆっくりが立っていた。
「やれやれ、やはりアナタは抜け駆けすると思いましたよ…。
まぁこんなに早く行動に移ったのは予想外でしたが。」
そう言ってそのクワガタだか燃えてるんだか解らない髪を撫でながらそう言った。
そのゆっくりの存在に気づいたゆっくりふととやってやんよは、
急いでそのゆっくりの前で赴き、膝まずいてこう言った。
「も、申し訳ありません太子様、ふがいない姿を見せてしまいました。」
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そう言われたゆっくり…ゆっくり神子は威厳たっぷりな表情をしていた。
「と、言うところで完結編に続く!」
「えーもう五月なのに?」
「ここまで来たら行くところまで行くしかないと言う事で。」
最終更新:2015年06月16日 06:12