アリス×ゆっくり魔理沙4

「ここはどこかしら……」
気づくと私は妙な空間にいた。様々な淡色が紅茶に入れたミルクのように漂う空間。いるだけで頭が柔らかくなりそうだ。
「アリス」
「誰……? ま、魔理沙?」
私が気づくや否や、魔理沙の華奢な手が私の身体を包み込む。
「ど、どうしたの魔理沙……」
「アリス……愛してるぜ」
「ま、魔理沙、今な、な、なんて?」
緊張のあまりどもってしまう。
「愛してる……ぜ……」
「ま、魔理沙……やっと……」
体中が歓喜と興奮で燃え上がる。目頭も熱くなってきた。
「ここでずっと一緒にいよう」
「そんなこと言って、またどこかにふらっと行ってしまうんでしょ?」
「行かない。ここでゆっくりしよう」
「本当に?」
「ああ。ゆっくりしていこう」
「私……」
堪え切れずに、私は魔理沙を強く抱きしめた。魔理沙の柔肌の体温を感じる。ああ魔理沙、こんなに柔らかかったのね。もちもちして、食べ物みたい……
「ゆっゆっ」
……? 心なしか押し返されているような……
「ゆっくゆっく」
ま、魔理沙……? 大きくなってる……?
「ゆっくりしていってね!!!」
「魔理沙! やめて! 潰れる! 潰れグホッ!!」



――
「……っくり、ゆっくり」
「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!」
「お、重い魔理沙……やめて……息出来な……ぶはっ!」
「ゆっ!」
私が激しく起き上った瞬間、丸っこい物質が放物線を描いて宙を舞うのが見えた。
「……」
状況整理:
①私はベッドの上にいる
②私は寝具を着ている
③私の眼前約5メートルの地点にゆっくりまりさが飛んで行った

「おねえさんおはよう! まりさが起こしてあげたよ! 今日もゆっくりしようね!!!」

結論:折檻




「おねえさんどうしておこってるの! まりさ起こしてあげたのに! おなかすいたよ! 出してよ!」
「魔理沙……柔肌……饅頭……まりさ……」
私の朝の食卓はいつのように騒がしい。

  • ゆっくりはいい。とてもいい。 -- 名無しさん (2010-11-27 13:42:15)
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最終更新:2013年08月06日 23:11