「ふむ、飼っているゆっくりの様子がおかしいと……具体的にはどんな感じで?」
「その、最初は普通に『ゆっくりしていってね!!』と喋ってたんですが……」
「ゆっくりしね!!」
「とこんな風に……」
「あー……」
話を聞くとこのゆっくりふらん、山に行った時にふらふらと彷徨っていたらしい。
まだ脆弱な赤ゆっくり、このまま朽ちるのを見ていられずホイホイと連れてきちゃったんだとか。
それからは市販のゆっくりの飼い方が書かれた本と首っ引きになりながら家の外には出せないものの、可愛がったりちゃんと躾たり可愛がったりし、
ふらんもそれに応えるようにすくすくといい子に成長してきたらしいのだという。
「それがこんな風に喋るようになって……私にだけなんです」
「……その飼育本、一般種についてしか書いてませんよね?」
「あ、はい」
「ふらんを飼うのにはチルノやレティ程じゃないですが一応免許が必要なんですよ。捕食種でもありますし、何より……」
「ゆっくりしね!!」
「これについて誤解されやすいので」
「誤解……ですか?」
「はい。まぁなんというか……ふらんにとっては一種の親愛表現みたいなものらしくて。懐いた相手にはこう叫ぶらしいんですよね。
決して苦しみながら死ねとかそんな意味じゃないんです。
どちらかといえばそう……ゆっくり“長生きしてから”死ねとか、そんな感じらしいんですね」
「そ、そうなんですか」
「そのはずです。まぁ、そういう意味とわからないなら飼い主の反感を買って殺されたり捨てられたりしかねませんし、
わかっていても死ねと言われるのは余り気分が良くないですからね……だからふらんを飼うことについては一応免許が必要なんです」
「じゃあ今のままだと……」
「一応違法に当たるんで、免許取っちゃって下さい。
捕食種についての飼育法が載ってる本を改めて買ってちゃんと読めばあっさり取れますから」
「わ、わかりました」
「しかし……難しいものなんですね、言葉が通じるのに意味が違ったり、誤解を招くような言い方になってしまったりとか」
「それでも言葉が通じるだけ、言葉が通じない相手よりはマシですよ。以前海外へ旅行に行った時はそれはもう……」
「うー♪ ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」
ゆっくりしねを俺設定&強引な解釈してみた。強引すぎる気もするがしょうがない。
- 目と目で通じあえりゃ~こんなこた無いのに~♪ -- 名無しさん (2014-04-08 13:58:56)
最終更新:2014年04月08日 13:58