少し落ち着くために小ネタを書くことにした。
「ゆっくりしていってね!」
ベランダからゆっくりの声がする……ベランダ?
「なぁにぃ!?」
ここは二階だ。
私のアパートの周りには木も無ければ、電柱も無い。ベランダに入り込む方法などは無いはずだが……。
「……あぁ」
そこにいたのはパタパタ動く黒い翼の生えた怪しいゆっくり。
赤帽子の黒髪ってことは噂のきめぇ丸とかいうのか?
「飛べりゃぁベランダにいるのも意味無いわな………、きめぇ丸か?」
「さむいよ! おねえさんあややをゆっくりおへやに入れてね!!」
「あやや? ……んなゆっくりいたか? まぁ入れ入れ」
「ゆっくりありがとう!」
聞いたことも無いが、とりあえずさむいのもアレなので部屋に入れておく。
「しかし、さむいっつぅのに何で外飛んでたんだ?」
「おかぁさんとはぐれたんだよ!」
なんか、胸?をはって宣言するあやや。
「エバるな。 まぁとりあえずベランダの方に看板立てとくぞ? おまえの母親がここ通ったら見えるだろうから。
まぁとりあえず腹も減ってるだろうからこのさなづらでも食べなさい」
「ありがとう! むぅしゃむぅしゃ……すっぱいよ!」
「スマンすまん……」
看板の絵の画力は聞くな。
まぁそんなこんなで数時間後、玄関からチャイムが鳴る。
「どちら様で……ブゥッ!?」
首ヒュンヒュンしているきめぇ丸がドアップで写っていた。
「ここに娘がいる、という看板を見て来ました(ヒュンヒュン)」
喋りながらヒュンヒュンを絶やさない、凄い、きめぇ丸凄い。
「おかぁさぁん!」
「おぉ娘よ(ひゅんひゅん)」
心なしかスピードがさがった。
「では、どうもお世話様で」
「まぁ、暇だったらまた遊びに来いよ?」
「おねぇさんありがとう!ゆっくりできたよ!!」
そういって飛び去っていく親子を見てふとあたしは
(あのあややが成長したらきめぇ丸になるのだろうか?)と考えてしまっていた。
- 個人的には
あややに一定条件が加わる(感情が高ぶる等)ときめぇくなる
という脳内設定です -- 名無しさん (2008-12-18 22:54:56)
最終更新:2008年12月18日 22:54