ゆっくり愛で小ネタ102 風が吹かなくても桶屋は儲かる

ある日、森を散歩していたら、1匹のうーぱっくを見つけた。
基本的に他のゆっくりと一緒にいることが多いうーぱっくが、
単独でいるのも珍しいなあ、と思ったので、近づいてみた。
うーぱっくは寝ているようだ。寝言も「うー」なんだな。
ふと、うーぱっくの中に何かいるのが見えた。それはゆっくりのようだが、
緑髪で、こまちみたいな髪型をしている。そのゆっくりも寝ていた。
顔がどことなくれみりゃ種に似ているが、見たことないゆっくりだった。
このゆっくりに興味がわいたのでうーぱっく共々連れて帰ることにし、うーぱっくを持ち上げたのだが、
手をかけた瞬間2匹とも目が覚めてしまった。
じたばたする2匹に「お菓子あげるから」と言ったら喜んでおとなしくなった。

さて、家に連れて帰ったはいいが、こいつは何て名前なんだろうか。
約束通りお菓子をあげながら聞いてみた。
「きすめはきすめだよ。ゆっくりしていってね」
きすめというらしい。
きすめをうーぱっくから出そうとしたらすごく嫌がられた。
なんとか出しても、またうーぱっくの中に戻っていったり、その辺にあったゴミ箱や鍋に入ったりしていた。
どういうことかときすめに聞いたら、狭いところが好きらしい。なるほど。
しかし、いつまでもうーぱっくって訳にもいかないだろうし、
ゴミ箱や鍋に定住されても困るので、何か買ってやることにした。
うーぱっくやゴミ箱に入りたがるくらいだから、手頃な箱とか筒みたいなのがいいんだろうと思い、
うーぱっくに入ったままのきすめを連れて道具屋に向かった。
「らっしゃい」
眼鏡の店主が出迎えてくれた。頭がまぶしい。
きすめ達と商品を見ながらぐるぐると店の中を回っていたら、突然うーぱっくが止まった。
「どうした?」
「これがいい」
きすめの視線の先には、木の桶があった。
口の直径がきすめと同じか、わずかに小さいかもしれないような感じだった。
「この桶か?」
きすめは体を縦に動かした。うなずいたと見ていいだろう。
というわけで桶を買って帰った。

帰って早速きすめに桶を与えた。
きすめはうーぱっくから桶に飛び移った。きすめは桶にすっぽりとはまった。
そして満面の笑みを俺に向けた。
「ゆっくりありがとう」
そう言ってきすめは桶ごとはね回った。
なんで桶ごと動けるんだ…まぁゆっくりだし何でもありか。

  • 一応言っておく。

    道具屋の主人はこーりんでも霧雨さんでもないよ!

    オンバトとか見てた人ならわかるはず。 -- 書いた人 (2009-01-01 23:51:01)
  • なるほど、なんか例のアレをプレゼントされそうな店ですこと。
    きすめがれみりゃに似てるというのは新鮮な見方だなあ -- 名無しさん (2009-01-02 13:34:48)
  • どうみてもきすめぼんの影響です本当に(ry -- 名無しさん (2009-01-02 14:06:22)
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最終更新:2009年01月02日 14:06