最初に書いときますがゆっくりの体がすべて菓子素材で出来てるという設定の小ネタです。
では次はこのVTRから。
「おにいさん、まりさのはがなんかいたいよ!!」
平凡なある日、ゆっくりまりさが痛みを訴えている。
その訴えを聞いて、同居人の青年がやってきて覗き込んだ。
「どれどれ…… どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!」
まりさの歯にはそれはそれは酷いC3とC2の間をいく深い穴がポッカリとあいていた。
これには思わずお兄さんも苦笑い。
「ゆぅぅ! ゴメンなさぁい!!」
「まぁ、まず歯医者に行かねばならんな……」
「は、はいしゃさんはいやだよ! ゆっくりやめてね!!」
「まりさ、お兄さんにはこういうしか出来ない……諦めろ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そしてまりさが連れて行かれたのはなんと近くのお菓子屋。
そう、ゆっくりの歯は飴細工。 当然それを治す人も半必然的に菓子職人なのだ。
いつもはまりさの大好きなお菓子屋でも今日ばかりは地獄の一丁目にしか見えなかっただろう。
「今日はどうしましたぁ?」
と温厚そうな老紳士…店長が出てきた。
「実はウチのまりさが酷い虫歯で……」
「ハイ判りましたぁ。AとB、どちらのコースにしますか?」
それを聞いてまりさとお兄さんは訝しがる。
「えーとびーはなにがちがうの?」
「Aは一回で治療が終わる代わりに凄く痛くて、
Bは数回の治療の代わりにゆっくり治していくんです」
「お、おにいさん! まりさはびーg『Aコースで』どうしてえーこーすなのぉ!?」
「まりさ……できるなら俺もAにはしたくない……昔俺も似たような目に遭ったからな……
だが…… 金が無い」
なんとゆっくりの歯を作る・修復する技術はぶっちゃけ神業クラスなので
一本数千円はザラなのだ。 当然まりさの同居人であるこの青年にそう何度も頼める金は無い。
「ゆ、ゆっくりりかいしていさぎよくあきらめるよ!」
それにしてもこのまりさ、潔すぎである。
数十分後―――
「ティィィィィス・エンドォォォォォォォ!!」
それにしてもこの店主ノリノリである。
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
―――翌日、我々はまりさの元に向かった。
そこには刹那の激痛と引き換えに見事に歯が修復されたまりさの姿が!
「もうはみがきさんをめんどくさがらないよ」
最終更新:2009年01月24日 11:56