えろほんがあったよ!さとりさまよんで!第3章

※ 元ネタ、ガ板AA霊烏路 空 【うつほと読書の秋】など
※ キャラ崩壊注意。私の他の作品とはパラレルです。
※ 俺設定アリ。
※ 今回グロネタあり。






前回までのあらすじ

体内にマーラ様を吸収したゆっくりうつほのうにゅほ。
うにゅほとお空はお燐の制止を振り切り地上でえろ本を手に入れることによって、
マーラ様のエネルギーとすることでネチョの力で地上侵略をしようとしていたが、
一行を食事に誘いに来た地霊殿の主であるさとりにその計画を看破される。
さとりはうにゅほの体内にマーラ様が吸収される様子をその心を読む程度の能力によって目の当たりにしてしまい、グロテスクな光景にショックのあまり昏倒。
その後駆けつけたさとりの妹、こいしによって一行は罰として晩御飯抜きにの上に地霊殿を追い出されることとなった。







Ⅲ.エロ本を求めて





晩御飯抜きと、こいしに地霊殿を追い出されたお空、お燐、うにゅほ。
地上への出入り口にて一行は今後どうするかを話し合っていた。
お空はうにゅほを両手で抱えている。
お空の核融合を操る程度の能力は地上で使うにはとても危険なために、
地上に来る際は能力の発動の鍵となる右手の制御棒を外して封じることを決められているためだ。

「で、改めて聞くけど地上侵略とネチョとえろ本がどう関係あるのさ? マーラ様の力ってどんなもの?」
「だから、ネチョそのものじゃなくて、ネチョに関わるエネルギーなんだよ。うにゅほは饅頭の妖怪でネチョができないから、力を発揮できるようにするためにはネチョのエネルギーを補えるような道具が必要なんだ。それがえろ本。つまりさとり様が言ったように精を触媒にする妖術ってことかな? だよね、うにゅほ」
「うん! たぶん!」

魔力や妖力と精の関連は非常に大きい。
煉金術ではホムンクルスの原料として精が必要とされ、
黒魔術では魔力を得るために夜な夜なそこまでよなサバトを開く黒魔術もある。
ただ、キリっと眉を吊り上げて自信満々に「たぶん!」と応えるうにゅほを見ていると、
本当にわかっているのだろうかとお燐は不安になる。

「うにゅほ、ちょっと確認していい?」
「どしたの、おりん?」
「あんたが手に入れた力、マーラ様の力ってどんな感じのものなのかわかる? 
えろ本を読んだらうにゅほの体から触○が出たり、変な液体が出たりしない?」
「わかんない!」
「そのときにあたい達の体を○め回したり×したりしない?」
「しらない!」
「ぶっちゃけあたい達が生贄にされることってないよね? 性的な意味で」
「するかも!」
「するんかい!!」
「お燐ってば心配症だな~。大丈夫だって、私みたいに力を手に入れたときに考えればいいよ」
「あんたそれであたいに迷惑をかけたことあるだろうに………」
「あはは、気にしない気にしない」





お空とうにゅほは明るく振舞っているが、少し無理をしていた。
普段能天気な彼女達でさえも、大好きなさとりに迷惑をかけたことはかなりのショックなのだろう。
一行は地霊殿に戻ろうにもこいしに追い返されてしまう。しばらくは戻れない。

「わかった。じゃあいくとしよっか」

お燐はまだ幻想郷を支配する力はネチョであるという話は眉唾物だと思っていたが、
お空とうにゅほは本気なようだったので、頭ごなしに否定することは躊躇われた。
それならばお燐は彼女達を励まし、共に行くことを選んだ。

地上で何か手に入れて、さとり様の手土産にしようと考える。
一緒についていってあげた方がいい

「どこから行こうか? 行き先はお空達に任せるよ」
「博麗神社は? あの年中腋丸出しで腋フェロモンを出しまくってるあの巫女ならえろ本をもってるはずよ!」
「待て、その理論はおかしい」

やっぱり止めた方がよかったかもしれないとお燐は思うがすでに遅かった。

「よっしゃ!」
「うにゅ!」

お空は気合を入れるために顔を両手でパンパンと叩く。
うにゅほも真似をしようとしたが上手くいかない、お空がうにゅほの代わりにその頬を叩いた。
バシーンと、うにゅほが涙目になるまで思いっきり。
その後うにゅほが泣き止むまで待ってようやく出発する。

「さぁ、えろ本を探して地上侵略といこうか!!」
「あ………あいよ!」
「いえっさー!」










「ベッドがないよ! えろほんが隠せない!」
「そりゃぁ、うちは布団しかないから」

うにゅほは八の字に眉をひそめて困った顔をしてあたりをぴょこぴょこと跳びまわる。
博麗神社を訪れたもののお空の予想は当然のように外れてしまい、エロ本は一冊も見つからなかった。
博麗神社の巫女、博麗霊夢にはエロ本は無縁の長物だ。

「お姉さん、本当に一冊もないの?」
「ない」
「蔵の中とかにしまってない? えろ本以外にも、何かこう…………えっちな気分になる道具とか……………」
「ないったらない。エッチな気分になる道具って何よそれ」
「ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりせずに帰れ。昨日徹夜で宴会したから眠くてしょうがないのよ」

霊夢は気が長いときと短いときの差が激しい。
昨日徹夜で騒ぎ、今ようやく宴会の後片付けを終えたためか今回は後者、
早く惰眠を貪りたいがために不機嫌となっている。

「他をあたりなさい。私はこれから昼寝で忙しいのよ」

いそいそと押入れから布団を出してくる霊夢。
徹夜で宴会して、この時間帯に布団で少し早めの昼寝とはいい身分である。

「じゃあもう寝るわね。私寝起き悪いから、邪魔をしない方が身のためよ」
「へ!? あ………はい。じゃなくて、お姉さんあの」
「あと、今度の宴会はあんた達も主人と一緒に来たら? ちなみにつまみ持参は義務だからね。」
「ゆっくりしていってよー!」
「やだ。じゃ、おやすみ~………♪」
「お姉さんちょっと待って………」
「ZZZ…………」
「駄目だ、寝ちゃった」

霊夢は言いたいことだけ言ってあっという間に寝てしまった。
蕩けるように幸せな顔を浮かべている。徹夜明けの睡眠はまさに格別。
核融合を操る程度の能力を持つお空と死体を持ち去る程度の能力を持つお燐。
物騒な能力を持った二人の妖怪が目の前にいるというのに暢気なものだ。

「しょうがない、ここは諦めよう。起こしたらきっと殺される」

お空は以前地底の異変の際に霊夢と弾幕ごっこを行なったときの事を思い出す。
あのときの巫女はまさに災害そのものだった。幻想郷のどの妖怪よりも危険な存在だ。
いきなり乗り込んできて目に付くものを片っ端から叩きのめす、
その圧倒的な暴力は忘れたくても忘れられない。

「お~い、うにゅほ次行くよ~…………って、うにゅほってば何してんの?」
「うにっ! ゆっ!」

触らぬ巫女に祟りなし。
それなのに、その睡眠を邪魔するかのように布団を口でくわえ、思い切り引っ張るうにゅほ。
何度も何度も引っ張るものの、力が足りないようでびくともしない。
お空は慌てて止める。

「うにゅほ何してんのさ、ほら行くよ」
「ん~! ん~!」
「喋るときぐらい布団を外しなよ。それよりどうしたのうにゅほ」
「これほしい!」
「これって?」
「ふとん!」
「なんでふとんなんて欲しいのさ? その理由をあたい達にもわかるように説明してごらんよ」
「えっとね…………」

うにゅほは理由を説明する。
うにゅほは上手く説明できないのかたどたどしく要点をえなかったが、
ようするにこの博麗神社の布団は触媒としてかなりの力を持つらしい。
ひょっとしたらそんじょそこらのエロ本など足元にも及ばないくらいだ。


それもそのはず、うにゅほ達は知る由もなかったが、この布団は曰く付きの物だ。

ここ博麗神社にはベッドがない。だからエロ本が隠せない。
うにゅほの目的の道具、エロ本が存在しない。よってうにゅほは嘆き悲しんだ。
しかし、その代わりここには恐るべき秘宝があった。
それは今まで押入れの中に眠っていた。
いや、今も眠っているといった方が正しいのかもしれない。
目覚めのときを、その本来の役割を発揮する時を今か今かと待ち構えている。

それは、博麗神社の【布団】だ。

この布団はただの布団ではない。



【博麗神社には布団が一組しかない。※儚月抄より公式設定】



なのに神社には普段から魔理沙をはじめとした霊夢の友人たちが神社に泊まったり、
もしくは宴会の後に帰れなくなった少女を泊めることがある。
博麗神社に様々な女の子が泊まる。布団は【一組】。
女の子たちは当然布団で眠る。布団は【一組】。
この意味するところは、この布団には幻想郷の少女たちの汗が、唾液が、残り香が、
その他様々な分泌物が染み付いている。
いわば究極の一品。




「しかしまぁ、それだけの道具であろうと、諦めた方がいいよ」
「おりんどーして?」
「幻想郷で生き残りたいなら、あのお姉さんには逆らわない方がいい。寝ているところを起こすなんて絶対に駄目だ」
「うん。私もそう思う。あいつは人間じゃない。むしろこっち寄り。博麗霊夢という名の妖怪だ。」

二人は巫女の武勇伝という名の所業を説明する。
幻想郷のものは私のもの、私のものは私のもの。
ぶしつけな行動を三度まで怒らずに許す仏の慈悲深さがよくわかる。
巫女は怒っていなくてもシバいてくる。
そんな彼女に喧嘩を売るということは死と同義語だ。

うにゅほは一旦躊躇して、名残惜しそうに渋々と布団を離した

「うぅ…………残念だよ……………。」

これほどの一品を諦めなければならないのは痛いが命には代えられない。

「諦めることも大事だよ。次いこ次。ひょっとしたら次はもっといいものがあるかもしれないよ」
「わかった………………」

うつむくうにゅほをお燐が説得し、ようやく納得したようだ。
お空はうにゅほを抱えて、宙に浮く。 
けれど、お燐はその場に留まっている。

「お燐何してんの? 先に行っちゃうよ」
「あ、ちょっと先に次の目的地に行ってて」
「何か用事あるの?」
「少しね、すぐに追いつくから」
「わかったー」

お空はうにゅほを連れて先に行く。
うにゅほはお燐がなぜ神社にとどまっているのが疑問のようだ。
疑問のあまり頭の上にクエスチョンマークが具現化している。

「おくう、おりんってどうしたの?」
「さぁ、お花摘みじゃない?」
「オハナツミ? ここにはお花ないよ?」
「そういう意味じゃなくってさ~。 さとり様に教えてもらったんだけどね~」








神社に残ったお燐の目的はお花積み(トイレ)ではない。
ただ、目の前の少女の寝顔をもう少しの間見たかっただけだ。
地霊殿を追い出されたときに不謹慎だと思うが、ほんの少しだけと誘惑に負けてしまう。
霊夢の寝顔を覗くお燐の目は先ほどまでの面倒見のいいお姉さんのものではない。
あどけなさの残る少女の顔とは不釣合いなことにその笑みは妖艶。
このような顔は親友にすらもうかつに見せられない。

「しかしまぁ、お姉さんときたら本当に幸せそうに寝るものだよ。こうしてみてみると綺麗な寝顔をしているものさ」

幻想郷のルール、博麗の巫女の座を受け継いだ少女霊夢。
どう考えても巫女という神に仕える身だとは思えない、やりたい放題の傍若無人。
けれどもすぅすぅと穏やかな寝息をたてるその姿は年相応の少女のもの。

「無防備な姿を晒すなんていい度胸したものさ。死体を攫う物騒な妖怪がここにいるってのにねぇ」

霊夢の長く艶やかな髪が乱れ、端正な顔が無防備に晒される。
長く形の揃った睫、すらりと通った鼻筋、薄く桜色をした唇。
寝相が悪いのために衣服が乱れ、鎖骨のあたりが露になる。
ちらりと見える白磁のように綺麗な肌。

「主人と一緒に、かぁ。さとり様のことも誘ってくれて嬉しかったな…………」

お燐は霊夢の何気ない一言が嬉しかった。本当に嬉しかった。

本人の人格を考慮されず、能力ゆえに嫌われているさとり様を誘ってもらえる。
嫌われるのを恐れて人前にはあまり出ないさとり様でさえも博麗神社の宴会にはよく顔を出す。
霊夢は他人を差別するという意識がそもそもない。人間、妖怪、妖精全て平等。
そのさっぱりとした裏表のない性格と歯に衣着せぬ物言いがさとり様はとても心地よく思っていた。
霊夢さえその場にいればさとり様も誰とでも仲良くやっていける気がする。

幻想郷の全てを受け入れる者、博麗の巫女。

「お姉さん………霊夢があたい達のものにならないのが残念だな………」

お燐はそんな霊夢に個人的な好意を抱いていた。
よく猫に変化して神社を訪れることもそのためだ。
地下の怨霊達のような妬み、嫉み、恨みのみで存在するようなものを相手をしていると、
霊夢のようにそれらの黒い感情を力づくで吹き飛ばすような存在が眩しく感じる。

お燐は想像を膨らます。
霊夢がさとり様のペットになったらどれだけ楽しいのだろう。
今以上にみんなで楽しく暮らせる気がする。

博麗大結界の鍵となる博麗の巫女は中立。決して誰かのものにはならない。
この幻想郷の掟があまりにも歯がゆくてしょうがない。
けれども死体を持ち去る妖怪としてなら、
目の前の少女が死んだときに連れ去ってもいいのではないかと想像を膨らます。

妖怪の中では生真面目なお燐だが、それでもやはり妖怪は妖怪。
人間の死に対する感覚が異なる。

「霊夢は早く死なないのかな、死んだら持ち帰れるのに」

お燐は舌なめずりをしながら霊夢の頬を撫で………





ガラッ



「ネチョの空気を読んでやってきました、空気を読む程度の能力の持ち主の永江衣玖です。さぁお嬢さん、めくるめくフルネッチョの世界へどうぞ。私はここでじっくりねっとり見物させてもらいます」

「だっ!! 誰さアンタ!!!!!」


突然の乱入者。
天女のように清楚な雰囲気を持ったその女は何故か誇らしげ。
お燐は思わず怒鳴りつける。
パニックのあまり思い切り、力の限り、肺の中の空気が一息で空になるほどの声量で。
隣で寝ている者を起こさないように配慮していたことなど頭から吹き飛んでいた。
寝ている者がいるところで大声を出した。その結果どうなるか考えるまでもない。

「ん~………………………………」
「やべ」

霊夢は布団から上体を起こし、その目がぼんやりと薄く開かせてお燐を見据えていた。
ふらふらと体が不規則に揺らし、
その度にクビに力が入らないのか体の動きの慣性に負けて頭がカクッと倒れる。

ゆらゆら、ゆらゆら

「お…………起きてる…………。そっそうだ、突然入ってきたあんた、あんたは一体何者………って、いない…………」

お燐が少し目を離した隙に、さっきの女は消えた。
空気を読んで逃げたようだ。

「お姉さんごめんね………あたいすぐに帰るから………「う~………あさごひゃん……………」
ひゃっ!!」

霊夢は完全に寝惚けている。お燐に抱きついて擦り寄る。
軽い。続いて受ける暖かさと柔らかさに思わずお燐は取り乱す。

「おっお姉さんおはよう! ご飯にする! お風呂にする! それともア…タ…イ……なんちゃってねアハハ……………」
「いたらきま~ふ」
「はい?」









「ニ゛ャ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」





「おりんの声だ! おくう聞こえた?」
「うん! 何かあったんだ。急いで戻ろう!」

絹を裂くような悲鳴を聞いて、お空とうにゅほは異常を察知する。
お燐の身に何があったのか、急いで神社に戻る。
そこで見たものは………。

「助けて! お空早く! さとり様助けてぇ!! さとりさまぁ!」
「ん~……ネコ鍋ぇ~………」
「やめて! 人間の方の耳だけは噛まないでぇ! 弱いから! にゃあんっ!」

「おくうナニアレ」
「うにゅほ、よく見ときな。あれが博麗の巫女だ。ネチョが支配する幻想郷のルールだよ」
「わかった~」

駆けつけたお空とうにゅほが見たものは、布団の上で乳繰り合う霊夢とお燐。
いや、霊夢が一方的にお燐を蹂躙しているから、乳繰り合うという表現はふさわしくない。
神社に鳴り響く乙女の嬌声は一人、妖怪少女お燐のもの。
布団にうつぶせになるお燐に寝惚けている巫女が覆いかぶさり、
はむはむとお燐の体をその唇でついばんでいた。

「さっき巫女が寝起きが悪いって言ってたけど、ここまでとは思わなかったよ。スキマ妖怪もそうだけど、結界に関係するとよく眠るようになるのかな~」

お空は悲鳴が聞こえたときには何事かと思ってひやひやしたが、
目の前の光景を見たら安心したためかのほほんとしている。

「お燐は受けに回ると意外と脆いよね~」
「ネコなのにね~」
「あんた達来たなら早く助けっ! ふにゃぁぁ………」

お燐の力が抜けて、カクッと倒れる。
よほど霊夢から受ける刺激が強いのか息が荒く、汗にまみれている。
その顔は快楽を否定するかのようにぎゅっと目を瞑っているが、
頬を真っ赤に上気させて喘ぐその姿からすると堕ちるのも時間の問題だ。

「あれ? お燐ってばひょっとしてけっこうヤバイ?」
「おりんやばいの!?」
「かもしんない……」

お空はそこでようやくお燐の貞操の危機を感じて助けようとするが、

「助けようにも今制御棒ないから核融合出来ないし…………どうしよう」

お空は地上での能力の使用をさとりから固く禁じられている。
制御棒を持たないお空は能力を使えない。
ああでもない、こうでもないとどうすれば助けられるか考えるお空にうにゅほが声をかける。

「おくう、わたしに任せなさい!」
「何?」
「わたしおりんを助けたい! わたし何とかする!」
「うにゅほ、無茶だよ。あの巫女だよ。あんたじゃかないっこない」
「だいじょうぶ! 【さぁ、おたべなさい】して時間を稼ぐ!!」

うにゅほはお燐のことが大好きだ。

こいし様に叱られても落ち込んでいたときに励ましてくれた。
だから今度は助けたい、うにゅほはそう思っていた。

「そうさ…………わたしはやってやるんだ…………閃光のように…………いきるんだ……………」
「うにゅほ……あんた…………」

話し合いをしているうちに完全にお燐の力が抜けた。もはや一国の猶予もない。
うにゅほの決意を感じ取ったお空。こくりとうなずき、その力となることを決意する。

「わかった。私も力を貸してあげる。行くよ、うにゅほ!」
「うにゅ!」





お空は右手にうにゅほを持って大きく振りかぶり、


全身のばねを使って



全力




全開で


「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「うにゅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」





投げた!!






バシィィィィィィィィィィィィン!!!!!




ピッチャーお空。初球デッドボール。
いい角度でバッター博麗霊夢の顎に入りました。

倒れるか、倒れるか、いや倒れない。持ちこたえたようです。

「さぁ、おたべなさい!」

おおっと、ボールのうにゅほ氏はバッターを挑発しています。

バッター博麗霊夢どうする?




「………………………………………………………………………………………」








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                   j=  == =|  ノ //  l!  //l'´ ヽヽ/ ||  \ /、 /
                 {  , -===、  `く/ r-、l// ´ l    ヽヽ ||  / \' \
                 j//´ ̄`ヽj   '⌒ //     lヽ     ヽ」  \ /、 /








【ゆっくり待っててね!】



ガシッ!

ブチィ!

ガシッ!

ブチィ!



【ゆっくりまっててね】


グチャ…………グチャ……………


ブチィ! ブチィ! ブチィ!


クチャ…………クチャ………………



【ゆっくりまっててね………】



ずぞ……ずぞぞ……ずずず………………


ぺちゃり…………ぴちゃり…………………




【ゆっくりした結果がこれだよ………】






………………………………………………………………





………………………………………………………………






【……………………………………………………………………】











「正直巫女舐メテマシタ、ハイ。死ヌカト思ッタッすホント」
      
, ウ--,       ノ フ
  フ  ̄ヽ...--.../ フ   
   フ  /.ヽOノ....ヽ/
 >'' ==:::::::人:::::::::::) 
イノノ /:::::_ノ  ヽ:: :::/
∠:::::イ ノ.r=- r=ァ Y.i:
  >::::::人." -=-  ノi、:\    
/:::::::::::ウ:、___,,イツホ:::::(

「うにゅほ、あんた口調とキャラ壊れてるけど大丈夫?」
「ダイジョーブ、ダケドワタシモウ絶対ニ寝起キノ巫女ニハ関ワラナイ。ドン引キデシタワ」

うにゅほは寝惚けた霊夢にその体の大半を食べられ、
失った分の体組織を補うためにそのサイズが大きく縮んでいた。
今では片手に乗せることができるほどの大きさだ。

「御免、冗談抜きで御免。あたいときたら団体行動乱してホントすいません。いやマジで」
「イイヨ別二、オリンモ大変ナ女二惚レタモノダヨ。ユックリ頑張ッテネ」
「うにゅほ、よくやった………。さすが私を元にしたゆっくりだけのことはあるよ………。
あんたの犠牲は無駄にはしないから…………」
「死ンデナイッテ」












「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」






        \ │ /
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       ─( ゚ ∀ ゚ )─
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 (               ) ノ,、
 ヽ--,,   ,,  ____/  ,'
   ',  ̄ ̄ゝ,- ´ ̄ ̄ `-ゝ、 ,'
   __> _r ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::て__
_/´  ン==―:::::::::::人::::::::―==ヽ`>  「ごはん食べたら元に戻ったよ!」
 ̄ヽ∠:::::::::::::::::::\/::::::ヽ/、_;:::::::::::∨
  <::::::::::::テ-<●>::::::::<●>`,、ヽ、;;ゝ
  , _、フ:::::::イ "" (__人__) "ノイ:::∨
;",´`':`:-‐':::i    ヽ _ン   i;/i 
:`::::::':::::::::::::::}         ,.'::::ヽ
ヽ、:::::,n:::::::::::>、..     _,.イ:::::::::::ヽ



一行のエロ本探しの旅は続く。







次回、第4章  理由                        お楽しみに


  • 儚月抄w なんともびみょんな公式設定をww そしてAAにヤラレタwww -- 名無しさん (2009-02-13 03:21:21)
  • 霊夢が怖かったwwwその後のうにゅほにもやられたwwwww -- ZAX (2009-02-16 15:21:49)
  • 衣玖さん空気嫁www 登場場面を想像したら思わず吹いてしまったじゃないかwww -- 名無しさん (2010-01-23 01:25:22)
  • ぴょんぴょんぴょんぴょん -- 魔王ふにゅ (2012-01-06 20:26:59)
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最終更新:2012年01月06日 20:26