新・アリス×ゆっくり魔理沙3 おまけ



縁側に置かれたお盆いっぱいに盛られたゆっくり大福。
「うまいけど、そんなに中毒性はない気がするぜ」
魔理沙が一つ摘む。
「でしょ? 私はもう飽きちゃったわよ」
アリスも一つ摘む。
「ブームってのはよくわからんもんだな」
魔理沙が一つ。
「同感だわ」
アリスが一つ。
「変な味だぜ」
「妙な味ね」
魔理沙。アリス。魔理沙。アリス。
「「……あ」」
最後の一つを摘もうとした二人の手が重なった。
「ど、どうぞ魔理沙。私はもう充分よ」
「遠慮すんなよアリス。マスタースパークで焼き払ったお詫びだ、食えよ」
「仲のよろしいことで」
霊夢がお盆を持って割り込んできた。当然のごとくお盆にはゆっくり大福が積んである。
「まだまだあるから好きなだけどうぞ」
新しいお盆が置かれ、古いお盆の最後の大福がそちらに移される。
「……そうかあ。せっかくの好意を無駄にしちゃあいけないな」
「……そうね、たまには魔理沙もまともなこと言うじゃない」

「いつのまにか仲直りしてるね」
「おお、マリアリ、アリマリ」
紫がゆっくりれいむを拾い上げる。
「霊夢お饅頭も商品化できないかしら?」
「……ふてぶてしいお菓子になりそう」
「そうねえ、霊夢はふてぶてしいからねえ」
「いや私じゃなくて」
「かわいすぎてごめんね!!!」
「ほら、ふてぶてしい」
「可愛いじゃない」
紫はゆっくりれいむのリボンを整えながら答える。
「そうかなあ」
「霊夢ももちろん可愛いわよ。安心して」
「それは光栄ですこと」
霊夢はあからさまな白け顔をした。

「「……あ」」
縁側の向こうで再び声が重なった。

偶数個になるように持ってくればいいのに。
  • 思わずにやけましたw -- 名無しさん (2008-07-21 22:16:11)
  • にやけてもらえれば本懐です。 -- Jiyu (2008-10-05 23:43:03)
  • あえての奇数個w -- 名無しさん (2009-08-17 03:07:31)
  • アリマリとかふざけてるの? -- 名無しさん (2010-02-05 23:45:18)
  • ふひひ・・・ -- 名無しさん (2010-11-27 17:36:56)
  • かぐもこジャスティスの俺が通りますよっと。 -- 名無しさん (2012-12-12 17:31:13)
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最終更新:2012年12月12日 17:31