「おねえさん。」
「んー?」
魔法の森の小さな家に響く、二つの声。
「なにしてるの?」
一方はゆっくりありす。
七色の魔法使い、アリス・マーガトロイドの顔を模した……ような感じの饅頭ナマモノ。
「調合。」
もう一方は霧雨魔理沙。
魔法の森に住む人間で、普通の黒魔法使い。
ありすの飼い主でもある。
「たのしいの?」
「まぁな。……っと、出来た。」
そう言った魔理沙の指は、何だか妙な色をした固形物を摘んでいた。
「ゆゆ!なにかしら?とかいてきなもの?」
興味津津に尋ねるありす。
「ああ。そんな所だぜ。」
そう言うと魔理沙は部屋から出ていった。ありすもそれに続く。そして庭に出た1人と1頭。
「おねえさん、いまからなにするの!!!」
はしゃぐありすを見て、魔理沙はにやりと笑った。
「面白いことさ。」
「ゆ!とかいはなこと?」
「ま、そんなトコかな?――じゃ、ちょっと下がってろよ、ありす。」
「ゆゅ!」
魔理沙の忠告通りに、後ろに下がるありす。
「へぇあ!!」
掛け声と共に、魔理沙は手にした物体を遠くに投げ付けた。
デデーン☆
豪快な音と、眩い緑色の光がはぜる。
「ゆゅ!きれい!!」
光が消えると、辺りには煙が漂っていた。
「よぉし!上手くいったぜ!」
魔理沙は嬉しそうに、パチンッ、と指を鳴らす。
「でも、なんだったの?さっきの。」
ありすは体を傾げた。
「この前お前に拾って来てもらったキノコがあったろ?
そいつでちょっとばかし新しい魔法弾を作ってみたのさ。」
得意気に答える魔理沙。
上手くいけば、新しい弾幕が出来るだろう。
「おねえさん、……うれしそうだね!」
「まぁな。自分で組み立ててた理論が上手く形になるってのは嬉しいぜ。」
「それは良かったわね。」
「よかったね!!」
煙が晴れた先には、所々焦げたアリス・マーガトロイドと、彼女の飼うゆっくりまりさが居た。
「……これはどういう御歓迎なのかしら。」
にじり寄るアリス。
「い、いやぁ、その……(シュワット!……じゃなくて、しまったあッ!)。」
後ずさる魔理沙。
「きょうもいっしょにあそぼうね!ありす!」
ありすに跳ね寄るまりさ。
「べ、べつにうれしくなんてないんだからね!!た、たいくつだからつきあってあげるんだからね!!!」
いつも通りのありす。
魔法の森は、今日も平和だった。
- デデーン!ブロリーは皆のネタキャラですよねw
ほのぼのしてて素敵でした^^ -- ゆっくり好きな新参者 (2009-04-30 19:49:44)
- シロッコさん何やってるんですか(笑) -- 名無しさん (2009-04-30 20:18:14)
- こんな昔からブロリーといえば魔理沙だったとは… -- 名無しさん (2014-03-21 19:41:06)
最終更新:2014年03月21日 19:41