元ネタは知らなくても大丈夫なはず・・・
『』の中は無線中って事でお読みください
『こちらスネーク、少佐聞こえるか?応答してくれ』
『聞こえるぞスネーク。先ずはそこの奥に居るDOSを見つけるんだ』
『DOS?』
『なんでも、かなりの大きさのゆっくりらしい。それを見つけるんだ』
『奴等と接触した場合は?』
『接触した場合でも戦闘は最小限にしてくれ。あくまで潜入が目的だ』
『了解』
『幸運を祈っているぞ、スネーク』
あるゆっくりのコミュニティーに突然現れた動く段ボール
彼らはドスに会って何をするつもりなのだろうか
「ゆん♪ゆん♪きょうもごはんがいっぱい・・だ・・・よ?」
「ゆ~?はこさんがうごいてるよ?なんで?」
「うごくはこさん!!!ゆっくりしていってね!!!」
潜入早々絡まれる段ボール。始めてみた動く段ボールに興奮気味のゆっくりがマシンガンの様に話しかけてくる
「・・・・」
「ゆゆっ!!やっぱりただのはこさんだったの?」
「でもさっきはうごいてたよ!!ひっくりかえしてなかをみるよ!!」
早速のピンチ。正体がバレては作戦は失敗である。今は警戒心を無くしてもらわなければならない
一か八か、ブリーフィングの時に聞いていた彼らの挨拶を試してみる
「・・・ゆっくり・・・していってね」
「ゆー!!やっぱりふしぎなはこさんだったんだね!!」
「ゆ、ゆっくりしていってね・・・」
「ゆゆ~♪ゆっくりしたふしぎなはこさんだね!!!おしゃべりできてたのしかったよ!!!」
「ちょっとまってね!! ききたいことが・・・ちっ」
警戒は解いてもらえたようだが、不思議な存在と挨拶を交わしたことで満足だったらしくゆっくりは行ってしまった
情報も聞きたいところだったので痛い失敗である
『少佐、奴等の一人と接触した。情報を聞こうとしたが失敗してしまった』
『そうか、仕方ないな。そのまま奥を目指してくれ』
『分かった』
先程のゆっくりと別れた後も奥へ奥へと進んでいく
次に出たのは広い空間。しかし行き止まりのようである
「広いところに出たのか?しかし行き止まりか・・・」
「ゆっくゅりちていっちぇにぇ!!!」
「おっきにゃはこしゃんだにぇ!!!」
「『きゃろょりーめいちょ』ってかいちぇあるゅよ」
「ゆっくりしていってね・・・(どこに居るんだ!?姿が見えない!?)」
突如声をかけられて動揺する段ボール
「ゆゆ~♪ゆっくち♪ゆっくち~♪」
「しぶゅいおきょえのはこしゃんだにぇ♪」
「はこしゃんはしゅいーしゃんのおちょもだち?しょれちょもうーぱっきゅ?」
「そうだよ・・・うーぱっくのお友達だよ(奴等はステルス装備か!?それにすぃーとは一体・・・)」
自分の上に乗られてしまったので姿が見えない
それが動揺に拍車をかけていた
「かわっちゃうーぱっくゅだにぇ~♪」
「ゆ~♪ゆゆ~♪しゅしゅみぇ~♪」
「じぇんしょくじぇんし~ん♪」
「むむ・・・」
「「「もっちょはやきゅうごきぇ~♪」」」
「むむぅ・・・(せめて何処に居るかさえ分かれば・・・)」
小さいゆっくりを上に乗せその部屋の中をグルグル回る
「そこまでよ!!!そのはこさんもこまってるでしょ!!!」
「「「ゆっくちやめるよ!!!」」」
ゆちゅりーが子供達を止めたことによりやっとスネークの視界に子供達が入る
「ふぅ・・・(奴等ついにステルスをといたか。小さいのが三匹、この紫のはこいつらのボスか?)」
「どこのだれかはわからないけど、ごめんなさいね」
「「「はこしゃんもゆっくちしていっちぇにぇ!!!」
「ゆっくりしてってね・・・ 」
スネークは動揺していた
自分達の相手は恐ろしく高度な技術を持っていると
少佐から聞いていた事前情報が役に立たないのでもう一度指示を仰ぐ
『少佐大変だ、奴等ステルス迷彩を使っていた』
『姿が完全に消える迷彩か。話には聞いていたが、実用化に成功していたとは・・・』
『思った以上に手強い。技術レベルもこちらより遥かに上だ』
『迂闊だった・・・辛いかもしれないががんばってくれ』
もと来た道に戻り、さらに進むと大きな穴がありその前に一匹のゆっくりがいた
「そこのはこさん!!! ゆっくりとまってね!!!」
「・・・むぅ」
「このさきにはどすのおへやしかないよ ?どすにごようじなの?」
「そうだよ、どすにごようじだよ!」
「じゃあどすにつたえてくるから、ここでいってね!!」
直接会わなければ意味はないのでなんとか中に入ろうと食い下がる
「むむ、ちょくせつあってはなしをさせてね!!!」
「ゆゆ~?どっちもかわらないよ!!あやしいはこさんだね!!!」
「おねがいだよ!!!なかにいれてね!!!」
「ゆゆっ!?ただのはこさんってわけじゃないね・・・でもとおすわけにはいかないよ!」
「ならちからづくでとおるまでだ!!」
「ぼうりょくはいけないよ!! ちょっとまってね!!」
そう言うとゆっくりは石を使い地面に円を書いた
ゆっくりの決闘と言えば相撲(おしくらまんじゅうにもみえる)らしい
簡単なルール説明の後、二匹の戦いが始まった
「ゆっ!ゆっ!ゆゆ・・・」
「むむぅ・・・ふんっ!」
「ゆゆっ!?ゆっ!?ゆー!!」
すんなり決まるかと思いきや追い詰められた段ボールが
怒涛の倍プッシュでゆっくりを押し出した
「まけちゃったよ!! やくそくだからおくにすすんでいいよ!!」
「ありがとう・・・いいセンスだ」
「でもつぎはまけないよ!!」
遂にDOSの部屋の前にたどり着く
しかしまだ任務の内容を聞いていないので再度、少佐に連絡を入れる
『少佐、もうすぐDOSの部屋につくが何をすれば良いかまだ聞いていないぞ』
『そうだったな。今回の任務は交渉だ』
『何の交渉だ?』
『食料支援だ』
『どうしてだ? まだ有ったはずだが?』
『いや・・・最近暖かくなってかきたろう?』
『ああ・・・』
『梅の花が綺麗でなぁ・・・スネークは花見は好きか?』
『まさか花見で全部食っちまったのか?』
『まぁ、稀に良くあることだ。どこも可笑しいことはない』
『少佐・・・』
『すべては君にかかっている!! 頼んだぞスネーク!!』
『・・・』
釈然とはしないが任務は任務なので部屋の中に入る
「あんたがドスか?」
「話はきこえてたよ!! ご飯がなくてこまってるんでしょ?」
「そういうことだ」
どうやら先程の通信が聞こえていたらしい
「じょうけんつきでなら良いよ!」
「条件はなんだ?」
「ようじんぼうをしてほしいよ!!」
「用心棒?」
どうやら最近素行の良くない群れが近くに引っ越して来たらしい
その群れがちょっかいを出してきたら守って欲しいと言うのだ
「分かった、その条件を飲もう」
「ご飯はおもてにすぃーを用意させるからそれでもっていってね!!」
「すまない、感謝する」
「それじゃ、よろしくね!」
「ああ、まかせておけ」
交渉も完了し少佐に連絡を入れる
『少佐、任務完了だ。食料と「すぃー」とか言う乗り物を貰った』
『そうか!!良くやったスネーク!!』
『詳しいことは帰還してから説明する』
『寄り道しないで帰ってこいよスネーク!』
『了解』
こうしてピンチを守ってくれる伝説の段ボールが誕生した
おわり
- すぃーに乗ったダンボールが巣周辺を縦横無尽に駆け回る様を想像したw -- ゆっくりライコフ (2009-03-27 10:02:20)
最終更新:2009年03月27日 10:02