「何あれ？気持ち悪・・・」「生首？」「でもキモ可愛くない？」
目の前に人だかりができている。いったいどうしたことだろう。俺は人一倍流行と空気を読むことが苦手だ。だから何が起こっているのかよくわからない。人ごみを掻き分けると、不思議な生き物がいた。
「ゆっくりしていってね！」
いったい何なんだろうこいつは？リボンをつけた人の生首みたいな生き物がいる。通行人にちょんちょんとつつかれ、涙目になっている。体中ぼろぼろだ。
「ゆっくりやめてね！ゆっくりさせてね！」
引き止めておきながら虐められてるじゃないか。なんだか可愛そうだ。ほうっておけなかったのでうちに持って帰ることにする。他人の目なんか気にしない。俺は人一倍羞恥心に欠けている男だ。
「たすけてくれてありがとう！」
ふむ。すぐにお礼をいえるなんてなかなか可愛いところがあるじゃないか。こいつの名前はゆっくりれいむというらしい。結局、こいつをそのまま俺のうちに住ませることになった。
「む～しゃ、む～しゃ、しあわせ～！」数日がたった。今ではこいつとも図分と仲がよくなった。
「おにいさんのつくるごはんはさいこうだよ！」
俺の作った飯をうれしそうに食べているこいつに対して、俺はある感情を抱いていた。
可愛がりたい。それもただ可愛がるだけじゃない。思いっきりだ。
れいむの下膨れの顔をぽよぽよしたい。そのさらさらの髪の毛をなでなでしたい。ぷっくりしたほっぺたをぷにぷに突きたい。もう我慢の限界だった。
「なぁ、れいむ・・・・・。」「ゆぅ？おにいさんどうしたの？」
「頼む。お前を可愛がらせてくれ！俺の気が済むまで！」
れいむはちょっと驚いた顔をしたが、すぐに
「うん！ゆっくりさせてくれるおにいさんのたのみならことわれないよ！」
いい笑顔だ・・・。可愛いやつめこいつ！
「じゃあ行くぞ！覚悟しておけ！」
おれはれいむを抱きかかえるとあごの辺りをぷにぷに触り続けた。おおおおおおおおおお！
こ・れ・は・柔らかい！柔らかい！柔らかい！まるで餅みたいな手触り。ぽんぽん跳ねるあご。
まさか安西先生の真似事をできるとは思わなかった。
「ゆっくり～♪ゆ～♪ゆぅ～♪」
れいむはご機嫌だ。そうか、可愛がられてうれしいか。俺はもっといい気持ちにさせたくなった。
「次は髪だ！なでなでしてやるぞ！」
れいむの頭をなでる。ひたすら撫でる。なでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなで。
まるで昔流行った緑色の髪のメイドロボに対しての如くなでまくる。
すっげぇこれすっげぇ！まるでシルクのようだ！つやつやの髪をしているじゃないか！！あれから毎日風呂に入れて、ブラッシングしてやったかいがあったというものだ。
「ゆ～～♪」
喜んでくれてうれしいぞ！なでてなでてなでまくる。バスケットボールを磨くようになでまくる。
なでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなでなで
「ゆ・・・ゆぅ・・・・・おにいさん・・・・ちょっといたい・・・ゆっくりして・・・」
「すまんれいむ！ちょっとやりすぎた。」
いけないいけない。あんまりにも可愛かったものだから少しやりすぎてしまった。
「ごめんな。おまえがあまりにも可愛いものだからつい・・・・・。おわびにこれでどうだ！」
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅ♪」
れいむのほっぺたをひたすら撫でる。うっへぇ！外側はマシュマロみたいだ！ずぶずぶと手が入っていく。
その奥にはほんのり暖かい感触がする。少し固い。間違いない。これは餡子だ。こいつが前に言っていた餡子の部分だ。
強く押すたびににゅるっとした手触りが手の中を動き回る。
「ゆ゛？ゆ゛？」
ほっぺたを揉む。むにむにむにむにむにむにむにむに。張りがあるなぁ。まるで若い女の子みたいだ。触ったことないけど。それにれいむも女の子だったか。
むにむにむにむにむんにゅむんゆむっにゅむっにゅむっにゅむにむにむにむにむnimunimunimuni
「お・・・・・・・おにいさん・・・・・・・・・・ゆ・・・・・・・」
駄目だ・・・・。俺はついに禁断の扉を開けてしまう。
れいむの柔らかいほっぺたをじかに感じることができる。
それは頬ずりだ！
あまりに強力すぎるので封印していたんだ。
「いくぞれいむ！んんんんんんんんんんんんんんんんゆっくりできねぇぇぇぇぇ
ぇぇぇぇぇぇeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee！！！」
「ゆ゛っぐりざぜでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・幸せ～～♪
次の日の朝目を覚ましたられいむから書置きが置いてあった
（正確には新聞を噛んだ切抜きだが）
「ゆっくりしてきます。おうちかえる」
そうだった。俺はその場の雰囲気を読めない男だったんだ。
れいむが嫌がっていたのにやりすぎてしまった。
こうして俺はただれいむを可愛がりたかっただけなのに、逃げられてしまった。
機嫌を直して戻ってきてくれたのは3日も経ってから、
俺がショックのあまり首をくくる直前だった。
向こうではゆっくりが悪いことする→うぜえ→つぶす が許されるなら、
こっちではゆっくりがかわええ→可愛がる。 っていうだけの話があっても
いいと思った。
少し反省している。
- 向こうのスレを見た後こっちのスレを見る、それが私の最近の日課・・・気分悪くされたらごめんなさい・・・ -- 名無しさん (2008-08-16 22:51:30)
- 全然気にすることはないと思います。どちらの作品も楽しんで下さいね。読んでいただいて感謝です -- 6スレ目 (2008-08-17 01:39:30)
- かわええです！！ -- 名無しさん (2008-10-17 21:52:11)
- 虐め&愛で のいわゆる「掛けもち」の愛好家も少なくは無いと思われ。 好きに書けばｲｲｼﾞｬﾅ～ｲ？作品に縛りなど、あんまりない！w -- 名無しさん (2008-12-09 13:26:30)
- ↑両刃な私はイラついた時に虐待
悲しい、きらくになりたい時に愛で…これは流石にだめかな -- 名無しさん (2010-02-26 04:10:17)
- すみませんが、向こうの事はなるべく言わないで下さいm(_ _)m チョイ昔までは、自分も向こうの作品を見ていましたが(虐)このスレを見つけてからはあっちの作品を見るどころか、スレ自体もう行ってません。向こうが好きな人達も居るかもしれませんが、ここも愛で専用として盛り上げて行きましょう!! -- 名無しさん (2010-03-23 03:19:38)
- わかりにくいので解説しますが、この話は私が幻想板から愛でスレに来てしばらくした際の「R18Gな某所と愛でスレのやってることの区別がつかん……」という気持ちになった際書いたものです。元々幻想板出身の身としては幻想板での「ゆっくりってやつかわいいぜ……」と愛でスレでの「ゆっくりは可愛いなぁほら、愛でてやるよ下等生物どもが」は異質に思えてなりませんでした。某所と愛でスレのやってることの区別がつかない理由は、上の→にあるように一方通行であり、越えられない上下関係があるということです。幻想板で愛嬌あるAAとして見ている人達からすれば、上下云々なんてどうでもいいですが、愛でスレでは「ゆっくりは人間様よりも下」ということが絶対でした。それもそのはずですね、某所から分裂した場所なので。自分よりも下でないと「愛でられないから」「好き勝手できないから」。 -- 6スレ (2010-03-26 00:03:48)
- 自分で勝手に虐げられるような存在を作り上げて、助けたつもりになっててそのキャラクターには目もくれずヒーロー気取って悦に入ってる「愛で」というジャンルはいいマッチポンプだよなぁと思ってました。 -- 6スレ (2010-03-26-00:15:50)
- そのためか、「愛で」という言葉のゆっくり界隈における本当の意味を知っている人達からすれば、「愛で派」「愛で専用wiki」呼ばわりされるのはいい気持ちにはなれません。ここが愛でスレじゃなくて創発スレになった理由のひとつがそれです。ようするに愛で派と決別したようなものなんですよね、ここ -- 6スレ (2010-03-26 00:28:06)
- ちなみにここでややこしいのが、「愛で的（何よりも作者の自己投影に絶対に逆らわない存在を作ることに主軸を置いた作品。歪んだ依存を示す作品）」ではないのに、「愛で」という言葉の意味がわからない人が多い初期の頃に書かれた物があったり、その意味を知らずに「愛で」を名乗っちゃう新規さんが結構いるということです。例えば「工場作って死んだゆっくりを供養しました」読んでいてしんみりきました。普通に「赤ん坊ゆっくりを可愛がりました」系の話は私も好きだったりします。悶えます -- 6スレ (2010-03-26 00:32:11)
- 人の事をとやかく言えるような身では無いのにもかかわらず、痛い事を長々と失礼しました。最後に、愛でスレだったのもすでに過去のこととなり、創発ではゆっくりを愛する作家さん達によって幅広い様々な作品が作られていくとても素晴らしい場所になりました。楽しんでいただけたら幸いです -- 6スレ (2010-03-26 01:14:40)
- ゆっくりが珍しい世界だから、もう２度とかわいがれない・・・なにしてんじゃいｗ -- 名無しさん (2013-09-30 18:41:37)
- 虐待のほうに書いてほしいです . . . . -- 名無し (2014-01-06 01:24:58)
- 可愛がりすぎw -- 愛でお姉さん (2014-03-27 08:30:31)
- 俺もゆっくり実在してたら -- 名無しさん (2016-02-09 02:56:05)
最終更新：2016年02月09日 02:56
