霧の湖の近く、紅魔館からは離れた方角にある屋敷の近くを歩いていた
騒霊である三姉妹が住んでいる。そんないわくつきの屋敷だった。
そこを歩くのおなじみの三人なので簡単に書こう。人間の男・ゆっくりらん・ゆっくりちぇんだ
彼らはらんの元飼い主を探すために旅に出たが道に迷ってしまい『迷いの森』に迷い込んでしまった。
そこで色々とあったが仕切りなおしのために家に帰る途中である。
そんな中昼休みの休憩を取ろうと野原で座ろうとしたときだ。
「春ですよ。ゆっくりしていってね!!!」
何となく仰向けになりながら空を見上げる。
白い帽子に天子のような羽の金髪の胴体なしのゆっくりが飛んでいくのが見えた
…迷いの森の瘴気が頭に残っているのだろうかと同行者を見た。
2人も同じ用に「春ですよ」というゆっくりを見ているので見間違いではないようだ。
「春ですよ。ゆっくりしていってね!!!」
やはり、目の錯覚ではないようだ珍しいゆっくりが飛んでいるようだ。
とりあえず、ご飯で釣ってみようかと思い返事をかけた
「ゆっくりしていってね!!!」
「春ですよ。ゆっくりしていってね!!!」
「こんにちわ。君の名前はなんていうのかな?」
「ゆっくりりりーともうします」
ゆっくりりりーというと春の妖精と関係があるのだろうか?
春になると幻想郷においての春の風物詩リリーホワイトが優雅に飛び回っているのだ。
その妖精のゆっくりではないかと私は推測した。
とりあえず、もう少し観察をしてみたいと思った
ゆっくりがご飯を食べるとゆっくりできるのを知っていたので聞いてみた
「りりーもゆっくりご飯を食べていかないかい?」
「ごめんなさい。友達のゆっくりを待たしているから今回はやめときます」
何、ほかにもゆっくりがいるのかならそのゆっくりたちも見てみたいと思う
理由はわからないが様々なゆっくりを見たいと思う願望が最近強くなってきているのだ。
もしかしたらそれは人間をゆっくりに重ねているだけなのかもしれないが…話を戻そう
「頼みごとがあるのだが、りりーの友達を私に紹介してもらってもいいだろうか?」
「いいですよー。一緒に来てください」
そういうと彼女は騒霊が住む館と別の小さな林のほうに向かって飛んでいった。
私とゆっくり二人はそのあとを追いかけていった。
『こうまかん』の反対の方向に向かっているがまだ昼前ぐらいなのでかまわないだろうと思った。
少し歩いていくと伐採されたのか年輪が見えるひざぐらいの高さの木があった。
周りの様子を見てみると全くの無人だった。
これはどういう事なのだろうかとりりーに聞いてみた。
「もう少し待っていてください。すぐに来ると思うんで」
それから数十分、りりーとご飯を食べながらまっていると、
ぷかぷかと空をとびながら3人のゆっくりが飛んできた
赤い月のついた黒い帽子をかぶった金髪のゆっくり
青い太陽のついたピンクの帽子をかぶった銀髪のゆっくり
緑の星のついた赤い帽子をかぶった白っぽい茶髪のゆっくりの3人だ
初めて見るがなんというゆっくりなのだろうかと思いながら3人は木の上に飛び乗った。
そしてリーダーなのだろうか緑の星のついた赤い帽子をかぶった茶髪のゆっくりがしゃべり始めた。
「みんな、今日は私たちのライブに来てくれてありがとう」
「ξ・∀・)めるぽ 」
「気圧が…」
周りにいるのは私とらんとリリーとちぇんの4人だけだ
りりーがヒューヒューと口笛を吹くので私も急いで拍手をした。
ちぇんとらんは何がおきるのかと目を輝かしている
「一曲目行くよ。天空の花の都」
金髪のゆっくりがどこでてにいれたのだろうかを暗い感じのバイオリンを弾き始めた
それにあわせて銀髪のゆっくりが明るい感じの音楽をトランペットを吹き始めた
最後の茶髪のゆっくりはそれに合わせてキーボードを棒で叩き始めた。
これまた和風の中華風のようなかのいい感じでいい曲だった。
「続いて2曲目は幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble」
使用する楽器はヴァイオリン、トランペット、キーボードと一見ばらばらであるがすばらしいハーモニだった
正直、音楽に関してはよくわからないが彼女たちの演奏がうまいというのはわかる。
その後も名曲が続いて最後の曲が始まろうとしたときだった。
「いい加減にゆっくりできないうたさんをやめるんだぜ!!」
そういって一匹のまりさが飛び出してきた。
ゆっくりできないといわれてみると確かに人間にとってはいい曲だがゆっくりにはゆっくりできない曲だったかもしれない。
「待って最後の一曲を聞いて頂戴。さくらさくら ~ Japanize Dream... withりりー 」
さくら、さくらと口ずさみたくなるような音楽が流れてきた
それにあわせてリリーが「はるですよ」と口ずさんでいる
これは日本で有名な音楽「さくら、さくら」のゆったりとしたアレンジだった。
先ほどまで文句を行っていたゆっくりまりさも聞き入ってしまっている。私も思わず涙をこぼしていた
曲が終わると茶髪のゆっくりが大声を上げた
「みんな今日は私たちのライブを楽しんでくれた。友達!」
「ξ・∀・)めるぽ ガッ! 余裕」
「気圧が…」
いつの間にか集まっていたゆっくりが歓声を上げていた。私も拍手をしていた。
そのあと、3匹のゆっくりたちはそれぞれの楽器を頭にのせるとふわふわと飛んでいってしまった。
しまった名前や種類を聞くのを忘れた。ゆっくりリリーも一緒に飛んで言ってしまったようだ。
その様子を見ていた私はらんに話しかけた。
「なあ、らん『こうまかん』にたりないものがわかるか?」
「わからないてんこ?」
「音楽家にきまっているだろ。お屋敷直属の音楽家がいなくてどうするんだよ」
飼い主は、海賊王を目指すゴム人間のように輝く目で答えた。
いや、いなくてもかまわないのではとらんは突っ込みをいれたかったが言わなかった。
ゲットモードにはいった飼い主を止める方法なんて思いつかないからだ。
私達は虹川3姉妹とりりーを追いかけてあるいた。
その先に何が待っているのかも知らず…
というからんの飼い主探しはどこへいったんだよ!!
次回のゆっくり
「銀髪のボブカットで2本の刀を持った赤い目のゆっくり。誰だ?」
なきごえ『みょん』
「次回も、ゆっくりゲットじゃぞ」
byゆっくり博士
【あとがき】
作者名無しです。
作中の音楽に関してはニコ動かヨウツベでぐぐってください
チル裏で聞いたが自分はどこまで書きたいのか悩むこのごろです。
あと外伝かこうと思うのですが書いてほしいゆっくりとかいますか?感想欄に書いてください
(10話分位書いてるから…できればれみりゃ以外でお願いします)
- ならゆっくり守矢一家を頼む、出番が相当先になるかもしれないから
お願いできないだろうか? -- 名無しさん (2009-04-04 01:25:53)
- ↑了解です。外伝みたいな感じで書いときます。
-- 名無しさん (2009-04-04 01:27:45)
- ありがとう!
あまり設定が練られていない三種をどう書いてくれるか楽しみです -- 名無しさん (2009-04-04 01:30:40)
最終更新:2009年07月08日 20:56