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一体何処で何を間違えたのか、一体何が起こったのか。
殺し合いに巻き込まれただとか、ベリアルという男が何者なのかすらどうでもいいこと。
あの男は死んだ。自分の"息子"に反逆され殺されたはずだった。

「降霊術を騙ってか。なかなか悪くない手段で纏め上げてたようじゃないか?」
「ひ、ひいっ!?」

だが、間違いなく本物がいた。
その髪も、瞳の色も、鍛えられた肉体も、ハーヴィン特有の小さな背丈も。
そして何より、眼の前にしたからこそ分かる、その覇気とカリスマが、本物であると認識せざるえなかった。
アヴィス教団という形で残党を取りまとめ、真に後継者とならんがために。
あんな事さえなければ、自分がすべてを手に入れていたというのに。

「だが、もうその必要はないぞ?」
「そ、そうでございますな⋯⋯! わ、私のことは⋯⋯!?」

その笑顔は、あまりにも恐ろしかった。
笑顔とは本来は攻撃的な態度でもある。
だから、恐怖を感じた。
知っている。この男に逆らった輩が辿る末路など。
実の兄弟ゆえに見逃されたらしいライザリッドとは違う。
だが、自分がやったことなど、後継者として彼らを率いて自由奔放に暴れさせたこと。
もしかしたら、という可能性を賭けて命乞いをしてみるか、などと考えてみれば。

「そうだ。俺亡き後にオダヅモッキーたちの面倒を見てくれたことへの褒美ぐらいはくれてやろう」

祈りが通じたのか、救いとなりえる言葉が告げられた。
ならば次の言葉はどうすればいい、何を離せばいい?
命を望み、地位や地位を望むか?
自分の話術ならオダヅモッキーたち相手には作用する。
ならば相手にとっても利用価値があるはずだ。

「ーー褒美はというのは自由だ。永遠の、な」
「ひょ?」

だが、文字通りに告げられた言葉は褒美ではあった。
放たれた炎によって己が焼かれた事実を知ったのは、その後だった。
ライログールという罪人に、グルザレッザが断罪が下す構図となったのは、全くの偶然だった。


【ライログール@グランブルーファンタジー 死亡】


「⋯⋯殺す必要はなかったやも知れんな?」
『構わぬ。此奴のような下賤な輩、仮の依代としても無能だ』

降霊術が使える、という部分には価値があった。
だが、あまりにも脆弱過ぎた。いつか裏切る色が見えるであろう男は当然だった。
今後のことを思えば殺す必要はなかったと反省はすれど、結果で言えばオーライというやつ。
グルザレッザのデイパックに入っていた妙な石ころ。イカれた魔術師たちが作った人造魔獣の魂が宿った曰く付きのものらしい。
だが、利用できるのならば利用する。相手もまた自分を利用する気満々であるなら尚更。
そういうリスクを背負ってでも、利用するという選択を取ったのは、お互い様。

『その分、貴様は奴らよりは身の程の弁え方を心得ている。我を利用するという大法螺を吹いたのだ。精々我に食われん用に精々励むがいい』
「ふん。そのような形でしか相手に干渉できぬとは、貴様は空の誰よりも不自由だな、卑しき九尾の獣め」

依代が無ければ殆ど何もできない九尾の有り様は、「奔放に暴れまわる自由」を掲げしグルザレッザからすれば、不自由そのもの。
何かと策を講じ、その度に王家の継承者、あの騎空団の団長とその仲間たちに阻止されたという。
自分もその『団長』とやらを相手に負けたようなものだから、それは反省しなければならない。

『貴様⋯⋯! いつか憶えていろ⋯⋯!』
「俺を使わなければ吠え面すらかけないなら、お前なりに自由というのが何かを考えて見るがいい」

その言葉を受けて、九尾は心の中で歯ぎしりするしかなかった。
自分の力を使わせてやってる分際で。だが利用するという選択をしたのは自分であるからこそ。
復活の目処が経った時にはただでは済まさないと、憤怒の炎を滾らせながら。

「⋯⋯そして、お前なりに答えを得たならば、その時は俺の身体を自由に使わせてやる」

返す言葉を発したグルザレッザの表情は、遠い何処かで自分の道を貫いている誰かを懐かしんでのようだった。


【グルザレッザ@グランブルーファンタジー】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×2、殺生石@グランブルーファンタジー
[思考]:ベリアルには従わない、自由にやる。
1:俺の利用するというのなら勝手にするがいい九尾、俺もお前を利用させてもらうだけだ。
[備考]
※参戦時期は死亡後
※九尾から九王家及び継承者関連(ユエル、ソシエ、コウ、ヨウ)の事を聞き出しました。
※九尾の力を使わせてもらっている都合、炎を出す力に限定的に目覚めています。

『支給品紹介』
【殺生石@グランブルーファンタジー】
グルザレッザに支給。九尾と呼ばれる邪悪な魔物の魂が封じられた欠片。
本来ならば存在するだけで瘴気を撒き散らす危険な代物であるが、本来はそれがナーフされている。
その上で所有者はこの石に封じられた九尾とコミュニケーションを取ることが可能で、許可があれば九尾の力も行使することが可能。
最終更新:2026年02月28日 19:41