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 くつくつと笑っていた男は、手を叩きながら盛大に笑う。
 暗い空間に立っているのは、壇上に立っていた男、ベリアルだ。
 まるで娯楽映画でも見て楽しんでるかのような光景ではあるが、気分はそれに近い。
 もしもこれが映画館ならば、ポップコーン片手に食べて歓喜の声を上げる迷惑客の類だっただろうか。

「十刃(エスパーダ)、魔王、特異点!
 面白半分で近くに置いたが、面白いことになってるじゃあないか。」

 この舞台で間違いなく最上位に位置しかねない存在。
 フェムシンムの王、冬の女王、そして彼も知る最高評議会たる星の民の三名。
 彼らにはどうせなのでと強敵や障害となりそうな存在を一緒に宛がってみたものの、
 思いのほか皆抵抗されてしまって、結構な手傷を負うことになってしまっている。
 最強格と言えどその負傷、場合によってはこの先ジャイアントキリングもありうるだろう。

「とはいえ、別の世界とは言え特異点が、か……冬の女王はやりすぎたか?」

 彼にとっての特異点とはジータだが、
 別の枝分かれした世界ではグランと呼ばれる少年もまた特異点。
 興味本位で参加させたみたものだが、結果は見ての通り死に至っている。
 特異点でも死ぬんだな、なんて至極どうでもよさそうな考えをしていた。
 所詮は死人だし、別の特異点だ。ゲストみたいなノリの存在でしかない。
 自分の障害になるのは、自分の知っている特異点なのかねとも至高の片隅に置いておく。

「遊ぶのもほどほどにしたらどうだね、ベリアル。」

 背後から声をかけるのは、人型こそ維持してるが異形の怪物。
 緑を基調とした色合いの怪物は人と変わらぬ流暢な言葉を紡ぐ。

「レデュエか。ほかの参加者はどうしてた?」

 フェムシンムと呼ばれる場所で進化した存在、オーバーロード。
 そのうちの一人である、レデュエと呼ばれる存在だ。
 ベリアルの一言に対して、軽くため息とともに項垂れる。

「はぁ、分かっていたことだが、君の管理のする気のなさが伺えるよ。
 こんなことならデェムシュも参加させて遊ぶ方がまだ楽しめたというものだ。
 私が空の世界でどれだけ苦労して首輪を作らせたか、少しは労ってくれてもいいのだが。」

「悪いねぇ。ちょっと見たいものがあったからつい。
 とはいえ、死者が何人かなんて首輪で分かるだろう?」

 トントンと、首元をつついて参加者にあるものを示す。
 参加者がどのような行動をしているのであれ、存在を示すものはある。
 別に彼らについて気にしていなくとも、死ねばすぐにわかることだ。
 特異点やその関係者を含めて十一名。うち数名は意図的なところはあれども、
 思ってるよりも行動の早い参加者がいたりするものだと内心で少しばかり思う。

「それに、完璧なんて退屈なものは見飽きてるもんでね。」

 完璧な存在。星晶獣ですら稼働限界が五百年だというのに、
 全てを超越したルシフェルはまさにルシファーの作品の中の完成形だ。
 だからこそつまらない。ルシファーぐらい偏ってる方がいいのだから。

「その割には、人数が多くはないな。
 目的のためには多い方が都合がいいだろう。二百や三百、軽く呼べるだろう。」

「確かにな。ただ、管理しきれる人数ってところだな。
 ただでさえ、少人数でやりくりしてると言うのもあることだ。
 ……っと、そろそろ放送のしどきだな。折角だから君がやるかい?」

「放送の特異点の反応が見たいだけだろう……まあ構わないが。」

 やれやれと首を横に振りながら、
 仕方なくレデュエは転移で姿を消す。
 ありがとう、と一言呟きながらベリアルは再び映像を見やる。
 無論、一番注目するのはもう一方の特異点たる少女だが。









 参加者の全員の持つスマホからマイクのノイズが鳴り始めた。
 多くの参加者はその音に反応し、それを見ることにする。
 映るのは暗い空間に、ただ一人佇んでいるレデュエの姿になる。

『初めましての方はいるだろう。
 私はレデュエ。まあ、今はベリアルの補佐みたいなものだ。
 顔見せもかねて私が、今回行う放送を担当させてもらうことになった。』

『魔物も完全に淘汰されたことだから頃合いと思って放送を始めた。
 今見ているものがあるだろう? アレに名簿と地図が追加で記載されている。
 自分の知り合いでも探してみると面白いだろうな。いなければ好きにすればいい。
 使い方は……まあ、人間であれば基本問題はないだろう。猿でもあるまい。
 画像もついている。自分の名前すら分からん奴がいたからついでだ。』

『それと、この短時間で死んでいった者の名を挙げる。実に運がなかった哀れな玩具だ。』

 グラン
 セルエル
 さと
 飯豊朔太郎
 魔王
 紙袋呪詛師
 エンシン
 渡辺メグミ
 タギツヒメ
 コヨーテ・スターク
 浅黄ムツキ
 雨夜燕

『以上十二名だ。誰に殺されたかまでは教えるつもりはない。
 死者についてだが赤文字で刻まれている。実に分かりやすいだろう?
 悔やむなり憎むなり好きにすると良い。では、朝方になったら次の放送を連絡する。
 足掻いて足掻いて、私を楽しませてくれると嬉しいのだがね。』

 ブツリと、淡々とした言葉と音とともに放送が終わる。
 そして続けざまに名簿と表記されていたアプリに通知が入った。
 そこに記載されていた者達は───









10/13【グランブルーファンタジー】
〇ジータ/〇ラガッツォ/●グラン/●セルエル/〇ヘルエス/〇アイル(ボーマン)/●さと/〇アイザック/〇ガウェイン/〇ベルゼバブ/〇ゼタ/〇ランドル/〇ベアトリクス
6/6【仮面ライダー鎧武】
〇城乃内秀保/〇シド/〇凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/〇呉島貴虎/〇ロシュオ/〇戦極凌馬
5/6【刀使ノ巫女シリーズ】
〇此花寿々花(アニメ版)/〇獅童真希(ゲーム版)/●タギツヒメ/〇皐月夜見(アニメ版)/〇燕結芽(Another)/〇燕結芽(ゲーム版)
3/4【学園アイドルマスター】
〇花海咲季/〇藤田ことね/〇月村手毬/●雨夜燕
4/4【Fate/Grand Order】
〇藤丸立香(女)/〇モルガン/〇オベロン/〇セタンタ
2/3【アカメが斬る!シリーズ】
〇ゴズキ(零)/●エンシン/〇シュラ
3/3【呪術廻戦】
〇虎杖悠仁/●紙袋呪詛師/〇乙骨憂太/〇夏油傑/〇粟坂二良@呪術廻戦
2/3【ブルーアーカイブ系列】
〇宇沢レイサ/〇陸八魔アル(漫画版便利屋68)/●浅黄ムツキ
3/3【ポケットモンスターシリーズ】
〇フリード(2023)/〇サトシ(サトシ編アニメシリーズ)/〇リコ(2023)
3/3【遊戯王5D's】
〇鬼柳京介/〇クロウ・ホーガン/ロットン
2/2【ウェルベルム-言葉の戦争-】
〇奥伝達/〇物部キョウ
2/2【御城プロジェクト:RE】
〇キャメロット城/〇ティンタジェル城
2/2【鬼滅の刃】
〇妓夫太郎/〇煉獄杏寿郎
2/2【シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~(アニメ版)】
〇オイカッツォ/〇サンラク
2/2【ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
〇空条承太郎/〇ホル・ホース
2/2【誰ソ彼レホテル】
〇大外聖生(アニメ版)/〇塚原音子(ゲーム版)
2/2【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】
〇フレイザード/〇ガルダンディー
1/2【BLEACH】
〇月島秀九郎/●コヨーテ・スターク
2/2【魔法少女ノ魔女裁判】
〇遠野ハンナ/〇橘シェリー
1/1【ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-】
〇白雲朧
1/1【ウルトラマンオーブ】
〇ジャグラスジャグラー
1/1【オトメ*ドメイン】
〇大垣ひなた
1/1【仮面ライダーウィザード】
〇ソラ(グレムリン)
1/1【銀魂】
〇坂田銀時
1/1【原神】
〇シグウィン
1/1【THE KING OF FIGHTERS】
〇イグニス
1/1【サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣】
〇壬無月斬紅郎
1/1【十二大戦】
〇異能肉
1/1【スパイラル~推理の絆~】
〇結崎ひよの
1/1【戦国BASARAシリーズ】
〇織田信長
1/1【戦隊大失格】
〇青島庄吾
1/1【千年戦争アイギス】
〇メーア
1/1【葬送のフリーレン】
〇断頭台のアウラ
1/1【男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと(漫画版)】
〇三条橙色
1/1【血と灰の女王】
〇北ノ城篤
1/1【テイルズオブデスティニー2】
〇バルバトス・ゲーティア
1/1【東方Project】
〇鬼人正邪
1/1【なんか小さくてかわいい奴】
〇ハチワレ
1/1【るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
〇四乃森蒼紫
1/1【ロックマンX5】
〇ゼロ

0/1【片道勇者】
●魔王
0/1【ヒューマンバグ大学】
●飯豊朔太郎
0/1【ロックアップ】
●渡辺メグミ

80/92

「さて、本格的な饗宴の始まりだ。」

 誰に言うでもなく、一人呟く狡知の堕天司。
 それを見つめる、一人の姿があった。
 放送を終えたレデュエではない、一人の女性。
 睨むように一瞥した後、静かにベリアルから背を向ける。

(どうなるか分からないけど、託すしかないか───)

追加主催
【レデュエ@仮面ライダー鎧武】
【???@???】


OP:Parade´s Lust 投下順 001:一体いつから
時系列順
Parade´s Lust ベリアル
レデュエ
???
最終更新:2026年03月26日 00:43