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「どうしよう…」

二足歩行の猫のような生物が、そうつぶやく。
彼の名前は…正確には不明なのだが、ここではハチワレと呼ばせてもらおう。

ハチワレは、恐怖していた。
ベリアルによって宣言された殺し合い。
もちろん、死ぬのも怖いが。
友や師匠、元の世界で知り合った様々な人たち。
これからも続いていくと信じていた、彼らとの日々がなくなってしまうのが怖い。

「殺すのは…ダメだよね」

生活のため、身を守るために命を奪うことはあるだろう。
だけども、ここにいるのはベリアルによって無理やり連れてこられた、ハチワレと同じ被害者で。
それに、知り合いだっているかもしれない。
だからハチワレは、ベリアルに従って殺し合いをするつもりはなかった。

「怖いけど…頑張れ!なんとか…なれーっ!」

自分自身を鼓舞し、いつもの掛け声を放つ。
この言葉と共に、様々な危機を乗り越えてきた。
この殺し合いも、なんとかなるような気持ちになってくる。

「よし、荷物を確認しよう!」

デイパックを漁ると、まず出てきたのは見覚えのある青いさすまた。
使い慣れた武器が出てきたことにホッとする。
さらに探ってみると、

「これは…!」

ハチワレが手にしたもの、それはガイアメモリと呼ばれる、怪物に変身するアイテムだった。
メモリの名はスミドロン。
首輪型のガイアメモリとセットで支給された、元の世界では猫であるミックが使っていたメモリだった。
なお、ハチワレは猫ではない。

「これを使えば…でも…」

説明書を読んだハチワレは、ちょっと立ち直りつつあった気力が再び萎むのを感じた。
このスミドロンメモリが、この殺し合いを生き残るのに役に立つ強力なものであることは分かった。
しかしハチワレは、怪物に変身するという記述に怯えていた。
彼には、あるトラウマがあるのだ。

それは、こことはまた別の、別世界へやってきた時のこと。
元の世界と似てはいるのだがちょっとずつ違う、パラレル世界。
元の世界に戻るために奮闘する中で、ハチワレの姿はパラレル世界に適合するかのようにキメラ化と呼ばれる姿に変貌した。
姿が変わり強力な力を得たことで、元の世界に戻るのに必要な虫を捕まえることができたハチワレ。
しかし彼の精神は、自らの力に酔いしれ変調をきたした。

『簡単ッッッ!!!簡単ッッッ!!!』

『ヤーッ!!!』

『言わないよねェッ!!』

ブルりと、身体が震える。
強さに溺れ、友に対して傲慢な態度をとる自分の姿は今も脳裏に焼き付いている。
この、ガイアメモリというものを使えば。
自分はまた、あの時のようになってしまうのだろうか。


「嫌だ…嫌だ!」








「何が嫌なんだ?」








「!!??」

突然聞こえてきた自分とは違う声に、顔を上げる。
そこには、金髪の男性がいた。
反射的に、さすまたを構えて警戒する。

「安心しろ、俺は殺し合いに乗るつもりはない。もっとも…そちらが乗るつもりならば、容赦する気はないがな」
「の、乗らないよ!」

鋭い眼光で睨まれ、慌ててゲームに乗るつもりはないと弁明するハチワレ。
あたふたするハチワレに表情を緩めた男は、言った。

「脅かして悪かったな」
「えっと…」
「ああ、俺の名はガウェイン、ダルモア公国のガウェインだ」
「そっか、よろしく!」

悪い人ではないと分かり、安心するハチワレ。

「それで、お前の名はなんというんだ?」
「え?」
「こっちが名乗ったんだ、そちらも名乗るのが礼儀だろう」
「えっと…?」

キョトンとするハチワレ。
ちいかわの世界では、基本的に名前を呼びあうという習慣がない。
ネットでハンドルネームを使うということはあるが、本名というものが存在するのかも曖昧だ。
さっきから使っているこのハチワレも読者に分かりやすいように設定された仮称でしかないのだ
実際に本名が存在するのかは不明だが、とりあえずここにいるハチワレは自分の名前というものを認識していなかった。
そういう設定で押し通すと決めた。

「えっと!『パスタライ助』って呼んでください!」

返答に窮したハチワレは、とりあえずネット上で使っている名前を使用した。

「パス…ライ?変わった名前だな。まあ、よろしく頼む、パスタライ助」

こうしてハチワレことパスタライ助は、ガウェインという男と行動を共にすることになった。
傲慢な過去に怯えるものと、傲慢さを乗り越え成長した男の行く末は果たして。


【ハチワレ@ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ】
[状態]:健康
[装備]:青いさすまた@ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ
[道具]:基本支給品、スミドロンメモリ&首輪型ガイアドライバー@仮面ライダーW、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:元の世界に帰りたい
1:ガウェインと行動する
2:ガイアメモリは使いたくない
[備考]
※参戦時期はパラレルワールド編以降。
※自分の名前というものを認識していません。

【ガウェイン@グランブルーファンタジー】
[状態]:健康
[装備]:バハムートティア@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:ベリアルを倒す。
1:ハチワレと行動する。
[備考]
※参戦時期は少なくとも光フェイト以降。
※ハチワレの名前を『パスタライ助』と認識しました。


「支給品紹介」

【青いさすまた@ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ】
ハチワレが討伐などで使っている武器。
二又部分にはトゲがついている。

【スミドロンメモリ&首輪型ガイアドライバー@仮面ライダーW】
使用者をスミドロン・ドーパントという怪人に変身させるためのガイアメモリとそのドライバー。
サーベルタイガーの一種であるスミドロンの獣人に変身する。
ドライバーは首輪型だが変身すると腹部に移動する。
原作ではミックという猫が使用者であり、猫という本体の特性を生かした超スピードで敵を翻弄していた。

【バハムートティア@テイルズオブシンフォニア】
プレセア・コンバティールが使う武器である斧の一種。
魔装備を除けばプレセアの武器で2番目に攻撃力が高い。
最終更新:2026年02月28日 23:51