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最強のメガシンカと称えられた頃が懐かしい。
もちろん今は昔。
かつてはどんなトレーナーでも最強のメガシンカポケモンと崇め
等しく畏怖の念を捧げていた。

おやこあいという2回の攻撃ができる特性を持つそのポケモンはまさに怪物。
最も効果的な対策はこちらもその怪物に頼るのが最適解という
前代未聞の回答を導き出す以外なかった脅威のポケットモンスター。

恐怖の2連攻撃できあいのタスキが無駄となり
グロウパンチで殴れば攻撃力は2段階も高められ
不意に飛んでくる2連の特殊技が物理耐久を活用したポケモンを散らし
耐久力も上澄みで加えて弱点がかくとうしかないノーマルタイプ。

このように様々な要因が重なり最強であったメガガルーラは
勝利をもたらす親子としてトレーナーたちに愛され、
または勝利を阻害されたトレーナーたちの憎悪を浴び、
慟哭の涙をこぼし泣き叫ぶ者も珍しくはなかった。

最も強いポケモントレーナーを決める大会では勝ち残った上位の参加者は
等しくメガガルーラに頼っていたという逸話も残されている。

あまりにも強く、恐ろしく、神話を築き上げたメガガルーラたちを
万人は両の眼と魂に焼き付けた。
世界中の人々はこの偉観に対して次のように口を開いた。

これはポケットモンスターではない、ガルットモンスターだと。

だが時は流れてポケモンの戦いの世界において
メガシンカを使う者はGOの世界を除いてもういなくなった。
すなわちメガシンカのテクノロジーは勝者を競う舞台においては失われたのだ。

あれからカロス地方では5年、こちらでは13年の時が流れて…
ついに史上最強、
あらゆるメガシンカポケモンのクィーンとして君臨した彼女はカロス地方にて蘇った。

この情報を耳に入れた歴戦のポケモントレーナー呼吸が荒れながら身も心も震えた。

最強の彼女を相棒として戦える狂喜に、
最凶の親子が再び戦場を荒らす猛威に
現代の戦場に通じるかという疑問を解消できるという好奇心に。

数多のポケモントレーナーたちは正と負の感情を胸に
かえってきたメガガルーラを迎えに来たのだ。

おかえりなさいまた会ったね、我らの地上最強よ。

戦場はもう一度メガガルーラの群れが埋め尽くし
第二次ガルットモンスターの幕開けが訪れる…このように誰もが信じて高揚していた。

……いた。当時はいたのだ。

いた、いたである。これはすなわちメガガルーラの威光を信じる者が消え去った
哀しい現実を意味する。

なぜこんなことになってしまったんだ、
かつては全世界から注目されていた無敵無双の彼女がどうして…。

現在のカロス地方ではごく一部を除いて特性を持つポケモンが確認されなくなった。

無情にもメガガルーラがそのごく一部に含まれることはなく、
単なる高ステータスのメガシンカポケモンとなった。

鬼神のごとき絶大な性能をもたらしたおやこあいを失ったため
きあいのタスキはつぶせず、
グロウパンチをかましても2段階ではなく1段階の攻撃量上昇となり
特殊技をメインとする個体は誰も見なくなった。
一応倒れにくいうたれ強さは残っているが…

親子の愛の尊き愛情が失せたため子は攻撃に参加しなくなり
親のすねにしがみつくだけの親不孝者と落ちぶれた。


愛こそ最強という格言がこの世にはあるらしいが
メガガルーラの現状はその格言を裏付ける証と言っても過言ではない。
愛を失い当初の絶大な力は引っ込んだのだから。

余談だがガブリアスは一時期は人気を落としたらしいが
今では人気が戻り再び戦場では見かけやすい強者として返り咲いているという。

ガブリアスも不人気時代は落ち込んでいたのだろう
もう前のようにブイブイブイゼルと言わせることは無理なのかと

しかし諦めず戦い続けて結果、トップクラスの人気をまたこの手に握った。

なら私も…できるはずだ。

弱体化を得たことで失せた闘志が徐々に吹き上がり
瞳には燃えたぎるような戦意が宿りだした。

全ての参加者を葬って勝ち残り
優勝してどんな願いでも叶えてくれれば…
とくせいのおやこあいの復活も可能ではないのか?

優勝するというのは断じて楽ではない。
無数にいる参加者の中から勝ち抜くのも難しいが
仮に全盛期のおやこあいを用いても簡単にはいかないほど過酷な戦いとなるであろう。

さらにいまはそのおやこあいがないのだ。
優勝するには闇雲に戦うよりも搦め手に特化した策略も必須。
昔の豪快で見応えのある戦法を重視したメガガルーラとは思えない
卑怯な作戦にだって頼り切りになるかもしれない。

今のカロス地方で繰り広げられているバトルも
自ら他のポケモンをガチンコで潰しに掛かるよりは
他が交戦して潰し合いに専念している状況を待ち、
皆が疲れ切った瞬間に大技をブチ込む漁夫の利を狙うような戦術が流行している。

かつてのやり方とは真逆で卑怯と否定されても仕方の無い手段だが
これもすべては優勝するため。

自分の手で倒せそうな弱者は積極的に倒し
さらに強い参加者に対して争って弱った機会を狙い
堅実に蹴散らして生き残れば良い。

さすれば優勝してあのベリアルという人間が
裏切らない限り願いを形にしてくれるはず。

おやこあいを取り戻し過去の栄光を取り戻すのだ。
そうすれば再び戦いの世界で脚光を浴びること間違いなしだが

なによりおやこあいが再び宿ることで
本当に大切な子供との確かな絆が戻ってくることも
メガガルーラにとっては対峙だった。

勝負に勝てる強さよりも
何者にも屈さない親と子どもの愛こそが
本当にもとめて失いたくはないたった一つの宝物かもしれなかった。

冷めた親子間の熱く厚い愛情を再び、
愛を失い力も衰えた親子はまた愛を知るために
死闘の連続となるであろう
バトルロワイヤルに挑むことになったのであった。

【メガガルーラ@Pokémon LEGENDS Z-A】
[状態]:健康、メガシンカ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]
基本方針:優勝しておやこあいを取り戻す
1:手軽に倒せる弱い参加者は積極的に倒す。
2:倒しにくい強い参加者は弱った隙を狙って倒す。
最終更新:2026年03月01日 05:40