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「ベリアルの目的だが……うむ、全くわからん!!」

「分からねえのかよ!?」

 頭に角の生えた探偵のような風貌をした巨漢と、
 向かい合うように座る坊主頭の男がその言葉に思わず突っ込む。
 いかにも探偵のような風貌をしている男の名前はバロワ。先の宣誓の素っ頓狂さはともかくとして、
 日々怪盗シャノワールを追いかけながら、探偵業を営んでいるドラフの男性だ。
 なので一応探偵としての力があると言えばあるのは否定はできないところである。
 否定できないという曖昧さは、時に彼はごり押しで物事を解決してしまうからだ。

「すまんが私はベリアルや星晶獣に関しては縁が薄くてな。
 ゾーイ君は私の団長を仲間であったことなのは確かではある。
 ただそのゾーイ君を殺せたベリアルだ。よからぬことがあるのは確かだ。」

 バロワは空の世界の住人だ。
 確かにベリアルのこととかを団長から聞いたことはある。
 だがその手のタイプの話に詳しいのは作戦に主に参加した著名な騎士や組織。
 一介の探偵であるバロワや一部の団員が赴くような場所ではないのもあり、
 彼も流石にそこまで詳しいことは分かってなかった。

「おいおいおいおい、名探偵さんよぉ~~~。
 俺は金が目当てだ。優勝すれば何千億だって夢じゃあない。
 けどベリアルの言う願いがどこまで信用できるか分からねえんだ。
 だからこうして俺はギャングであることを明かしてまで聞いたんだぜ?
 だのにジグソーパズルを途中でひっくり返す勢いで分からねえって言われてよぉ、
 はいそーですかって納得できるギャングがよぉ~~~何処にいるってんだよぉ~~~!?」

「まあまあ落ち着きたまえ。
 警戒するに越したことはないのは事実だぞホルマジオ君!
 星晶獣は時に神のように崇められる時もある。特にゾーイ君は、
 確か均衡を司る星晶獣だ。少なくとも弱い存在ではないのは確かだ。」

「んなもんあの場にいたらわかるっつーんだよ……いやまあ、
 神だどーだとかそんな次元じゃねえってのは危険なのは分かるがよぉ。」

 態々見せしめのように殺して見せたのだ。
 そんじょそこらにいる連中を殺したところで驚きなんて薄い。
 印象付けるなら、やはり強敵であることは相応しいだろうと。
 事実、ベリアルとある程度剣戟をしていた彼女を弱いと認識できる人は少ないだろう。
 ソルベの時と同じだ。ただの見せしめでは効果が薄いことぐらいわかっている。
 輪切りと言う、余りにも惨い方法で殺されたのは記憶から抜け落ちることはない。

「無論、その通りだ。首輪の爆発は星晶獣すら殺せる。
 此処はこれに詳しい天司長、サンダルフォン君たちを探すのが一番かもしれないな。」

 確かに彼はベリアルに対する知識面は探偵としてみても余り多いとは言えない。
 だがベリアルを知っているものに対しての知識が決して少ないというわけではない。
 何百人と関わることのある騎空団の全員ではないにしても交流があるのは事実だ。
 グランサイファーで喫茶店を開いているサンダルフォンについては一応聞き及んでいる。
 単なる店長ではなく、天司長と呼ばれる存在であることぐらいは知っていた。
 堕天司と言うのだから、無関係と言うわけではないはずだと。

「役に立つんだろうなぁ?」

 結局他人頼みではないのだろうか。
 そう思う彼ではあるのだが、考えても仕方のないことだ。
 何せまだ殺し合いは始まったばかりだ。情報ゼロで推理しろ、
 そういわれて分かるかと言われれば、分からないのは普通のことではある。
 幸い、空の民であるから探すべき人物が分かるというのは一つのアドバンテージはあるが。

「だが少なくともわかる。ベリアルは団長を招いてるはずだ。
 サンダルフォン君だけではない。団長を探せば頼りになるのは間違いない。」

「団長と言っても、俺たちより若い奴なんだろ?」

「ああ。だが団長は強いぞ。俺たちの知らないところでも、
 世界を救うような危機を何度も立ち向かってきたのだからな。
 だが、サーヤがいては心配だ。彼女は俺と違ってそこまで戦えないんだ。」

 助手のサーヤも勿論頼り、を通り越して彼女のが実力が上だとは酒の席で嘆いていたが、
 あくまで頭脳。大事な助手であるのは変わらないし、参加者になっていたら心配だ。
 いずれ時間とともに開示されるだろう名簿に気づいてないバロワは、そのまま歩き出す。

「行くぞホルマジオ君! 幸い此処の時期は普通だからな!
 あの時みたいに道に迷うことはないだろうから安心したまえ!
 この灰色の頭蓋骨にかかればこの事件、何とかして見せよう!」

「それを言うなら頭脳だろうが! しょうがねえなぁ~……」

 何から突っ込めばいいのやら、
 そう思わずにはいられない迷の意味のめい探偵ぶりにホルマジオは呆れずにはいられない。

(この探偵よぉ~~~本当に頼りになるのかよ?
 こっちは優勝狙いだって視野に入れてって言ってるんだぜ!?)

 ホルマジオは軽い程度で信用しないとは言ったが、
 勝ち残れば何千億、何人死んでも不思議じゃない程度でその額が手に入る。
 その可能性があるならばどん底から這い上がりたいと思うのは不思議ではない。
 問題はベリアルがその約束を守れるかどうか、その信用にかかっている部分はある。
 そこが今一つと言うのもあってバロワにはある程度、スタンドこそ隠してるものの素性も明かした。
 ある程度の誠実さを見せれば、たとえ後ろ暗いギャングであってもある程度の信用は得られるからだ。

 だというのに蓋を開いてみればとんだポンコツ探偵で頭を抱えそうになってしまう。
 サーヤと言う助手はこんなのと付き合ってるのか、気苦労が絶えなさそうだと内心同情する。
 彼の推理は穴だらけどうこう以前に何も進展していない。情報が少ないのを差し置いても、
 素人の彼だろうと『首輪を何とかするのが先じゃねえのか』と思わずにはいられなかった。
 全く役に立たない。このまま殺してしまった方がいいのではないかと思うものの、此処は躊躇う。

(とは言えこっちもぶどう畑へ行く寸前だったんだ。どっちでも構わねえのは事実だ。)

 此処へ来る直前に、ブチャラティ達の居場所が分かった頃だ。
 だから優勝でも優勝せずとも金に辿り着けるのはどちらでも遠くはない。
 数十人以上の殺し合いと組織の乗っ取り。どっちが楽かは天秤にはかけられないだろうが、
 どちらにしても少なくとも困難の道のりなのは間違いない。だから今は少なくとも静観だ。
 優勝が狙えるならそれでよし。静観して脱出ができるのであればそれでも彼は構いはしなかった。
 最悪、バロワがお荷物だと判断できれば彼を殺すことも視野に入れている。
 元軍人としての戦力がどの程度のものかは気になるが、その程度でどうにかなるか、
 余りあてにはならないだろうことはこの状況からおおよそ予想できてしまうことだ。
 それなら支給品をかき集めて、武装を整える方がよほど賢明だろうと。

(一応は頼りにしてるんだぜ? 探偵さんよぉ。)

 ベリアルを知ってるならばほかにも顔が利くということだ。
 仮にナランチャとかががいても殺し合いをするつもりがないと建前ができる。
 まだ短い時間しか会話してない。空の世界の情報を得られれば、今後有利にもなるはずだ。
 情報を手に入れてからが本領を発揮する。それが暗殺チームの基本的な立ち回りになる。
 名探偵は利用されてるということに気づかぬまま、殺し合いに挑むこととなるだろう。

【バロワ@グランブルーファンタジー】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]
基本方針:この事件を解決するぞ!
1:サーヤや団長はいるのだろうか。
2:とりあえずサンダルフォン君を探そう!

[備考]
※参戦時期は名探偵バロワ ~嵐の孤島から脱出せよ~ 終了後以降

【ホルマジオ@ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風】
[状態]:バロワに呆れ気味
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]
基本方針:脱出優先。無理そうなら優勝に切り替える。
1:バロワを利用する。本当に役に立つんだろうなぁ?
2:暗殺チームやナランチャ達がいたらどう立ち回るか。

[備考]
※参戦時期は車による爆発前。
最終更新:2026年03月11日 01:10