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ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

 殺し合いの会場の一角で、連続するマシンガンの発射音が響き渡る。
 音を聞けば常人ならば、危険を察知して音から離れるだろう。
 きっとその判断は正しい。なぜならここには明確な危険がある。
 ただしそれは、マシンガンを撃ち続けている方ではない。
 撃たれている方だ。

「なんで、なんで死なないのよ!?」

 撃ち続けている人間が発狂したような、泣きそうな声で叫ぶ。
 この人間は女性である。それ以外の情報は、まあ必要ないだろう。
 なぜなら撃たれている方、少年とも青年ともとれる年頃の男、は平然としているからだ。
 弾が幾度も命中しているのに、撃たれている方は痛がりすらしない。
 一応首輪に弾が当たらないよう、弾を受け止めることはあるが、それだけだ。
 ダメージらしいダメージなど、着ていた服がボロボロになったくらいだ。

 カチッカチッ

 やがてマシンガンの弾が切れ、ただ空回りする頃合いになったところで、撃たれていた男は話しかける。

「あーあ。気に入ってるんだぜ、この服」

 男は自身の服がボロボロになったことを愚痴りながら、一歩ずつマシンガンを持った女に近づいていく。
 女は咄嗟に弾切れになったマシンガンを男に投げつけた。

「なんだ? 今度はキャッチボールでもしたいのか?」

 飛んできたマシンガンを苦も無くつかんだ男は、そのまま軽く投げ返す。
 投げられたマシンガンは女の右足に命中し、そのまま右足をへし折り、悲鳴を上げさせた。

「何で!? 何で私がこんな目に遭うのよ!!
 私は何も悪くないのに!! 悪いことなんてしたことないのに!!」
「運が悪かったんだろうさ」

 女の自己弁護している悲鳴に対し、男はどうでもよさそうに切り捨てる。
 そして右手をかざし、そこからエネルギー波を発射し、彼は女を消滅させた。


【クロの母親@最悪なる災厄人間に捧ぐ 死亡】


「他の参加者、こんなのばっかりじゃないだろうな」

 男は呆れたような声を出す。
 彼の名前は人造人間17号。元々は普通の人間だったが、姉共々悪の組織レッドリボン軍に改造され、戦闘用の存在となった。
 そして彼の世界の地球を、姉である人造人間18号と共に滅亡寸前の荒廃した世界へと追い込んだ。

 17号に対した目的意識はない。
 己の享楽のために戦闘を、殺戮を楽しむだけだ。
 ただめぼしい強者はほとんど殺してしまい、殺戮しようにも人間はどんどん少なくなっていた。
 そこで起こったのがこの殺し合いだ。
 首輪をつけられて従わされることに思うところはあるが、異世界と言うベリアルの言葉が本当なら、きっと新しい楽しみがあるに違いない。
 少なくとも、自分と戦える者が必ず参加者としている筈。そうでなければ自分を呼んだりはしないだろう。
 そう期待していたのだが、最初に出会ったのはマシンガンを撃つだけの一般人だった。
 正直、期待外れと言わざるを得ない。

「ま、気長にやるさ。
 それより、着替えを探すか」

 とはいえ殺し合いはまだまだ始まったばかり。
 服がボロボロになったこともあるし、着替えと他の参加者も探してみるか。
 そう結論付けた17号は、手近な施設を目指し歩を進めるのだった。


【人造人間17号(未来)@ドラゴンボール】
[状態]:健康、服がボロボロ
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:殺し合いを楽しむ
1:とりあえず他の参加者を探す。あと着替えも
2:この殺し合いが終わったら他の世界に行ってみるのもいいかもな
[備考]
※名簿に(未来)は記載されません。
※参戦時期は未来悟飯を殺害した後です。





「面倒なことに巻き込まれたね」

 人造人間17号から離れた別の場所で、金髪の女性が一人愚痴る。
 彼女の名前は人造人間18号。元々は普通の人間だったが、弟共々悪の組織レッドリボン軍に改造され、戦闘用の存在となった。
 だが一瞬の隙をついて弟が、自身達を改造した科学者、ドクターゲロを殺した後、目的もなかったのでとりあえずゲロの願いである孫悟空という男の抹殺に乗り出す。
 しかしその後、紆余曲折の末彼女は、ゲロが作り出した別の人造人間、セルに弟共々吸収されてしまう。
 そのセルは後に、抹殺のターゲットだった悟空の息子、孫悟飯が倒したことで弟と合わせて二人とも助かったのだが。

 殺し合いに巻き込まれたのは更にその直後だ。
 正直、やってられるかという気持ちがほとんどだった。
 元々、殺す気でやってきた敵に対してすら、あしらえるからという理由はあれど殺さず済ませるタイプだ。
 首輪をつけられて無理矢理従わされていることも合わせると、殺し合いに乗ろうとは到底思えない。
 あのベリアルを倒してやろう、という気持ちしか湧いてこなかった。

「とはいえ、こいつはどうしたもんかね」

 18号は自身に着けられた首輪を軽くつつきながら考える。
 癪だが、自分にはこの首輪を外す技術がない。
 あのドクターゲロや、カプセルコーポレーションの誰かなら苦も無く外せるのだろうが、果たしてそんな技術の持ち主を殺し合いに呼ぶだろうか。
 自分ならそんな可能性は潰すだろうが、ベリアルが弟に近い考え方の存在なら、あえて呼ぶかもしれない。
 ならば探してみるのも一つの選択肢だろう。

 とにもかくにも、誰でもいいから他の参加者を探してみるしかないか。
 そう結論付けた18号は、手近な施設を探して歩を進め始めるのだった。


【人造人間18号@ドラゴンボール】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:ベリアルを倒す
1:とりあえず他の参加者を探す
2:他の世界……セルみたいなのがいなきゃいいけどね
[備考]
※参戦時期はセル編終了後です


 本来なら姉弟だった二人。
 しかし世界と言う断絶した壁が、二人を真逆の道へと導く。


※クロの母親の死体、彼女のデイパック(基本支給品一式、不明支給品×0~2)、マシンガン@ボボボーボ・ボーボボ(弾切れ)は消滅しました。


【マシンガン@ボボボーボ・ボーボボ】
クロの母親に支給。
獄殺3兄弟の兄弟奥義、マシンガンに頼りますで使ったマシンガンのうち一つ。ただのマシンガン。
最終更新:2026年03月12日 22:00