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2人の男が、仰向けに寝そべっていた
男のうち片方は、頭の前半分を剃り、後頭部に髷のある、いかにも侍という出で立ちの男
名を、井尻又兵衛由俊という
武蔵国春日領にて戦国の世を生きた、武士である
もう1人の男は、赤い髪にへそ出しの軽装
しかしその腹筋から相応に鍛えていることが見て取れる
名を、リッド・ハーシェルという
インフェリアとセレスティア、2つの世界を救った猟師だ
時代どころか世界すら違う両者であったが、彼らには一つ、共通しているものがあった

「いい空だなあ、又兵衛」
「ああ…今は暗いが、日が昇ればさぞかし眺めがいのある青空が広がっているのだろうな、リッド」

彼らは、空を見るのが好きだった

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

「リッド、お前はこの場で何のために戦う」

又兵衛の問いに、リッドはしばらく間を置いた後、空を眺めたまま答えた

「ベリアルってやつを倒して、元の世界に帰る。会いたいやつも…守りたいやつもいるからな」

リッドはここへ来る前、バンエルティア号という星の海を走る船にて、幼馴染の少女と共にインフェリアからセレスティアへ向かう直前だった
セレスティアにいるだろう仲間との再会を信じて

「そうか…お前には未来があるのだな。しんのすけのように」

少し羨望の混じった表情でリッドの方に顔を向けて呟いた
又兵衛には、未来がない
何故なら彼は、本来死んでいるはずなのだから
戦いを終えて帰還する最中、銃弾に倒れて
それなのに今自分は、こうして生きている。
いや、生き返らされたというべきか

この殺し合いの場に呼ばれた直後、又兵衛は戸惑いを隠せなかった
何故自分が生きているのかということもあるが、それ以上に
命を全うしたはずの自分が、死人の自分が、どう生きるべきか

ベリアルは優勝すれば元の世界に返すと言った
しかし、死人である又兵衛に帰る場所などない
自らの人生に未練はあれど、後悔はない
彼は、あの場で死んだ運命を受け入れていた
なにより、私欲のために優勝を目指し殺戮に走るなど論外だった
優勝して元の世界に生き返り戻る選択肢は、彼の中にはない

故に又兵衛はリッドと同じく、ベリアルに反抗し、殺し合いを止めるつもりだ
しかしリッドと違い、殺し合いを止めたその先には…又兵衛の未来はない
又兵衛は起き上がると、リッドの方を向き、言った

「リッド、俺はお前たちを元の世界に返す。その為にこの命を使おう。お前たちの未来を…俺の命にかえても守ってみせる」

自分には未来はない
だが、この世界にはリッドのように未来ある若者達がいる
かつて自身の死を看取った、野原しんのすけのように
彼らを守る…それが今の又兵衛の信念だった

又兵衛の言葉に、リッドは上半身だけ起こして胡座をかいたまま又兵衛を見つめる
又兵衛はその見た目から彼の仲間であるフォッグを連想させた
しかし今、彼の決意の表情を見つめたリッドは、

(レイス……!?)

又兵衛とは似ても似つかぬ美青年で
かつてリッド達を守って死んだ男を幻視した

「又兵衛…あんた」
「さ、いつまでものんびりしている場合ではない、行くとしよう、リッド」
「あ、ああ…」

背を向けて先を行く又兵衛を、リッドは立ち上がり追った
又兵衛の背中に、不穏なものを感じながら

【リッド・ハーシェル@テイルズオブエターニア】
[状態]:健康
[装備]:エクセキューショナー@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:ベリアルを倒し元の世界に戻る。
1:又兵衛と行動する。嫌な予感がする
[備考]
※参戦時期はEDでセレスティアへ出発する直前

【井尻又兵衛由俊@映画クレヨンしんちゃん アッパレ!戦国大合戦】
[状態]:健康
[装備]:オーガランス@テイルズオブエターニア
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:未来ある者たちを元の世界に返す。その為に自分の命をかける。
1:リッドと行動し彼を守る
[備考] ※参戦時期は死亡後

【エクセキューショナー@グランブルーファンタジー】
刑死の堕天司サリエルが振るう鎌をモチーフに造られた刃。
通称サリエル刀。
先端は蟻の牙のように折れ曲がっており、七つの突起を携えた刀身を持つ禍々しい剣

【オーガランス@テイルズオブエターニア】
地属性を持つ槍。
槍なので斬るより突く方がダメージが高い。
最終更新:2026年02月01日 01:42