ズキリ。痛む頭に顔を顰めつつ、覚醒と共に辺りを見回す。
「んだぁ?このベッド...」
いつからここで寝ていたのか、あまり思い出せない。
そう。確か俺はレジィと黄櫨と組んで死滅回游に参加していた。で、麗美とかいうメスブタを使って餌を集めて三人でポイント稼ぎをしていた。
そして、麗美が連れてきた式神使いのウニ頭と一戦やり合って、それで...ッ!
「クソがッ!」
思わずベッドから飛び起きる。
苛立ちのままに、枕元の時計をぶん投げて壁に叩きつけた。
ガシャン、という派手な音が、息を荒げる俺に冷たさを与えてくれる。
そう。俺は確かに殺された。妙な
ルールの追加で気を取られた隙に、あのウニ頭に頭をかち割られて。
じゃあ、なんで俺は今ここにいる?
そう疑問を抱いて頭を掻いていると、ヒヤリとした感触が指に触れた。
「んだぁ?この首輪...」
なんとなしに撫でてみると、またまたズキリと頭が痛み始める。
ーーーいや、待て。殺されただけじゃない。その後に妙な夢を見た。
意識は薄ぼんやりとしていたが、ベリアルとかいう妙なヤツが、俺たちを拘束して。
そんで殺し合えと言ってきたんだ。
ソイツが本物なら、この首輪はその証だ。
じゃあ、なんで俺は今ここにいる?
俺はアイツにすんでのところで助けられたのか。或いは羂索みてえに過去の術師として復活させたのか。
「ま、ど~でもいいかぁ」
そういうことを考えるのはレジィの役割だ。あいつが考えて、俺や黄櫨が動く。
それがレジィの考えた効率的な戦法だ。
だったら俺はそれに従えばいい。それが1番賢いやり方だ。
「っていっぺん死んでるじゃねえか」
まあいい。過ぎたことは仕方ねえ。レジィ達が来てれば合流する。レジィ達がいねえなら好きに狩るだけだ。
このままここに引きこもっていてもどうしようもないし、部屋ってのもあのウニ頭との戦いを思い出して嫌になる。
俺はさっさと荷物を纏めると、気分転換も兼ねて部屋から出ることにした。
それから名簿が発表される前に辺りの街並みを見回ってると、光に照らされた人影がこっちに伸びてきていた。
(って、ガキじゃねえか)
こいつはカモだ。俺は躊躇いなく走り出し、相手がこちらに気付き構えるのにも構わず、左手の爪を振るう。
だが、ガキは意外にも素早く動き、しゃがみ込み俺の左手を躱す。
それだけではない。
「ちょっ」
俺の足を掴み、そのまま思い切りぶん投げた。するとどうだ。さっきまで懐にいたガキの姿があっという間に遠ざかっていく。
ガキの身空でどこからその力が湧いて来るのか。が、所詮は力任せの投げだ。
俺は空中で姿勢を立て直し、呪力で身体を強化。着地のダメージを抑えるとすぐに立ち上がる。
「むっ。会心の投げだと思ったんじゃがのう。お主、なかなかの使い手じゃな」
「そいつはどぉも~って、嫌味じゃねえか」
ガキはそんな俺にビビった様子もなく、ふむふむと吟味するかのように俺をじろじろと見つめる。その目は、ガキの癖してどこかレジィを彷彿とさせるものがあった。
(油断はしねえ。このまま攻めさせてもらうぜ)
「あー、待て待て。妾はお主が攻めて来たのは咎めんしこれ以上戦うつもりもない。むしろその躊躇いのなさは評価しておる」
「あぁ?」
ガキの言い草に俺は思わず眉を顰めてしまう。
「お主とて無用な戦いは避けたいじゃろう。どうじゃ。ここはひとつ、妾と組んでみんか」
このガキの言うことは尤もだ。
俺の目的は生き残ること。レジィみたいな強くて賢い奴がいる以上、最強なんて目指す意味もねえ。
ここは一つ、提案に乗ってみるか。
使えそうになかったら殺しちまえばいいだけだからな。
⭐︎
「って、ババアじゃねえか」
「やかましいわい」
情報交換を終えた妾は、この殺し合いがただの悪趣味な娯楽ではないことを予見した。
話を聞くと、どうにもこの針とやらは呪詛師、という奴らしい。
呪詛という言葉は、錬金術師たる妾も聞き及んでいるが、しかしどうにもその勝手はまるで違う。
妾の知る呪詛は、文字通り、怨霊を操ると嘯く、あくまでも架空の呪いの一種。
比べて、こやつらは、呪力、というこやつら特有の体内エネルギーを纏い、それで身体を強化したり、固有の術式を使ったりするらしい。
尤も、こやつとその仲間の術式とやらは教えるつもりはないようじゃが。せっかく興味深いことを聞けたというのに...はーッ、微妙に使えんのー。せっかく妾の錬金術と組み合わせれば新たな可能性が生まれるかもしれんというのに。
しかし、ただの足手纏いにならない程度には動けるし、無闇に暴れ回らない程度の理性、加えて他者を害することに躊躇のない精神性はそれなりに評価できよう。
ま、いざという時の鉄砲玉くらいには使えるじゃろ。こやつよりも、こやつが信用しとるっぽいレジィとやらの方がウマが合いそうじゃ。そやつがここにいればの話じゃがな。
「とにもかくにも。雑魚は狩って首輪にするが、なるべく派手に動くのは避けたい。理由はわかるかの?」
「あ?...参加者がたくさん集められりゃあ、頭抜けて強い奴がいるかもしれねえからだろ?そういう奴らに対抗するには数がいる。レジィもそう言ってたぜ」
「ん、どうあれわかっておるならいいのじゃ」
本当に話が早くて助かるの、そのレジィとやらのおかげで。
いっそのことこやつではなくそのレジィとやらが組んでくれたら...いや、下手に知的なやつだと妾が使い捨てられそうじゃな。
それならこいつで良かったかもしれん。
しかしまあ、殺された果てにこんなものに巻き込まれるとはとことんツイとらんの、妾は。
あのデカ乳筋肉女に岩で叩き潰された時の光景は忘れられん。
自分は動けないのに、容赦なく妾目掛けて振り下ろされる岩という名の圧縮機。
死んで解脱すれば死も恐れなくなる、などという教えがあったような覚えがあるが、そんなものはまやかしじゃ。妾は一度死んだ上でも、やはり生きたいと願っておる。
まあ、とはいえ、元の世界への未練とかはないからの。戻ったところでナイトレイドに付け回されるのはもう懲り懲りじゃし...
妾は自分の研究を続けられれば主は問わん。
聖人だろうが悪人だろうが妾の好きにさせてくれれば必ずや相互に利益を齎してくれよう。
これをうまく切り抜けたら、いっそのことベリアルのもとで働けるか持ちかけてもいいかもしれん。
呪力を筆頭に、なにか妾の知らん世界の理へと触れるのなら、やつについて回るのが1番いいからの。
無論、奴が信用できる保証があれば、じゃが。
うーん、未知に触れると探究心がムクムクと湧いてきおる。
やはり妾の本質は研究者。そいつは死んでも変わらんものらしい。
...妾は生きるぞ。どんな手段をもってしても、な。
【針千鈞@呪術廻戦】
[状態]:健康
[装備]:上半身裸
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:生き残る。
1.ドロテアと行動する。
2.レジィや黄櫨がいたら合流する。
3.自分を殺した伏黒恵がいたら確実に殺す。
※参戦時期は死亡後
【ドロテア@アカメが斬る!】
[状態]:健康
[装備]:血液徴収アブゾデック@アカメが斬る!
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:どんな手段を使ってでも生き残る。
1. 針千鈞と行動して利用する。
2.知り合いがいても探すつもりはない。
3.ナイトレイドの連中には会いたくない。
※参戦時期は死亡後
最終更新:2026年03月22日 09:14