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 殺し合いの会場である空の島の一角にて、四人の男が一人の男を取り囲んでいる。
 囲んでいる男達は人型こそ保っているが、おおよそ人のそれではない。
 肉は解けただれ、頭からはそれぞれ血管を生やしている。
 それもそのはず、なぜなら彼らはゾンビ。
 ディオという吸血鬼によって、元は人間ながらゾンビにされてしまったのだ。
 ここにいる四人、いや四体はそのゾンビを再現したNPCである。

「おれの名はペイジ」
「ジョーンズ」
「プラント」
「ボーンナム」

 四体のゾンビは名乗りながら頭の血管を伸ばし、囲んでいる男を攻撃する。

「「「「血管針攻撃!!」」」」

 伸びていく血管は男へと迫りゆく。
 もしこの囲まれている男がただの人間ならば、何もできず無様な死にざまを見せてしまうだろう。
 だがこの男はただ者ではない。

「コオオオォォォ……」

 男は迫りくる血管に目もくれず、特殊な呼吸を見せる。
 これは波紋の呼吸。
 太陽光と同じエネルギーを体内から発生させる、特殊な呼吸である。
 彼はその呼吸の使い手である。
 名をジョナサン・ジョースター。ジョースターとディオの運命の始まりの男。
 ただし、ここにいるジョナサンは本来のジョナサンと違うが。

 メギャン

 ジョナサンの手元から何やら特徴的な音がしたかと思うと、気づけば銃が手にある。
 この銃の名前は皇帝(エンペラー)。
 本来ならジョナサンの玄孫、空条承太郎またはその仲間と戦った男、ホル・ホースが持つ、スタンドと呼ばれる能力である。
 しかしこの空の島での殺し合いでは、Discという形で支給品として扱われ、ジョナサンの手元へとやってきたのだ。

「波紋!!」

 ジョナサンが叫びながら弾丸を放つ。
 その弾丸はまずペイジの頭を貫き、グイーッと曲がってジョーンズ、プラント、ボーンナムの頭も同じように貫く。
 そしてそのまま何周も回って四体のゾンビをハチの巣にした。

 ジュウウウウウウ

 するとゾンビ達はグズグズに溶けていく。
 太陽の光に弱いゾンビは、太陽エネルギーのある波紋にもまた弱いのだ。
 エンペラーに波紋の能力はないので、これはジョナサンの波紋が弾丸を通して伝わったということである。
 弾丸で波紋を通すなんてことができるのか、という疑問を持つ方もいるかもしれないが、それだけジョナサンの波紋が強い(断言)

 ザッ

 ゾンビ達を倒したと思ったのもつかの間。
 すぐさまジョナサンの背後から足音が響き、彼はエンペラーを突きつけながら振り向く。
 するとそこにはツンツンした特徴的な髪形をした、オレンジ色の道着を纏った、ジョナサンより身長が20㎝程低い男が立っていた。

「誰だ!?」
「おいおい……そう邪険にするなよ。オラ達は同じ首輪に繋がれたいわば仲間。仲良くしようや」

 初対面の相手に対し剣呑なジョナサンに対し、道着の男は宥めようと言葉を紡ぐ。
 とはいえいきなりそんな言葉だけで穏やかにはなれないのが道理。
 なので道着の男はまず自己紹介をした。

「オッス、オラ孫悟空だ!」

 悟空は警戒しているジョナサンに対し、朗らかな笑顔を見せる。
 対してジョナサンもまた、悟空の邪気のない態度を見て警戒を解き自己紹介をした。


「僕はジャナサン……ジョナサン・ジョースター!」

 ジョナサンは噛んだ。それに悟空は思わずツッコミを入れた。

「おめぇ今噛んだか?」
「ああ、噛んださ!!」

 ジョナサンはヤケクソだった。
 そんな彼を悟空はからかう。

「ひゃ~自分の名前なんて普通噛まねえぞ~! おめえ活舌悪すぎっぞ!!」
「うおおおおお! 初対面の人とは言え許さん! うおおおおお!!」

 悟空の言葉にいきなりキレるジョナサン。
 このジョナサン、実はかなりの外道である。
 七年前、家に養子としてやってきたディオに対し、初対面のダニーに対する対応以外は何も悪くないにもかかわらずボコボコに殴ったり、恋人を奪ったりもするような男である。
 そんな彼が、初対面の相手に罵倒されて我慢できるはずもなかった。

「うおおおおおおおおお!!」

 雄たけびを上げながら殴りかかるジョナサン。
 まあ流石に殺す気はないので、一発だけ殴って力の差を示すことで終わりにするつもりではある。
 それで上下関係を明確にしたうえで、殺し合いに抗う算段だった。
 しかし――

 ガシッ

「おめぇちょっとやべぇ奴だな。ぶっ殺すぞ!」

 悟空はジョナサンの腕をつかみ、そのまま勢いを殺した。
 ジョナサンは必死に振りほどこうとするも、まるで振りほどけない。
 そんな彼に悟空は挑発する。

「その程度のパワーで、このドラゴンボールの主人公である孫悟空に、勝てると思っているのか?」

 悟空はジョナサンの腕を掴んだまま軽く振るう。
 すると彼の体は宙を舞い、やがて地面を転がる。

「ひざまずいて命乞いをするなら、許してやってもいいぞ?」

 倒れているジョナサンに対し、悟空は通告する。
 まだ戦うというなら、本当に殺し合いに乗ったとみなして殺すことも視野に入れるつもりだった。

 一方、ジョナサンも現状の旗色の悪さを冷静に感じ取っていた。
 そして流石にディオでもない相手に対し、いきなり殴りかかったのは明らかに愚行だと反省し始めていた。
 なのでここは一旦謝ろうとしたところで――

「ピジョン!」

 新たなNPCが現れた。
 このNPCの名前はピジョン。とある世界に住むポケモンの一種である。
 ピジョンは唐突に羽ばたいたかと思うと、ジョナサンに向けて風を起こした。

「わあああああああああああ~~!!」

 ピジョンの風を受けてジョナサンの体は吹き飛ばされる。
 これはピジョンの技であるふきとばし。相手を吹き飛ばして戦闘を終了させたり、交代に追い込む技である。
 このロワではその名の通り、相手を吹き飛ばす技である。

 こうしてジョナサンは吹き飛ばされてしまい、彼は悟空に謝罪するタイミングを失った。


【ジョナサン・ジョースター@うろ覚えで振り返る 承太郎の奇妙な冒険】
[状態]:健康、ふきとばしで飛ばされている、悟空に対しての申し訳なさ(小)
[装備]:皇帝(エンペラー)のスタンドDisc@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~2
[思考]:ベリアルを倒して殺し合いを止める
1:孫悟空さんには悪いことしたかな……
2:ディオ、君もいるのか……?
3:首輪を外したいなあ
[備考]
※参戦時期はタルカスを倒した直後です




「許さねえ……! ならば、死ねぇ! 波ァ――――――ッ!!」

 唐突に現れジョナサンを吹き飛ばしたピジョンを、悟空はかめはめ波でごくあっさりと消滅させる。
 だが彼の怒りはまだ収まらない。

「ジョナサン許さねえ……!
 オラ、おめえをぜってぇ許さねええええええええええ!!」

 悟空の怒りが気の奔流となって、辺りに嵐として吹き荒れる。
 もしこの様を第三者が見れば、ジョナサンは決して許されぬ大罪を犯した極悪人と思うことだろう。
 いや善人かと言われると疑問は残るのだが。
 そしてこの悟空も人のこと言えるほどの善人かと言われると、そんなことは決してないのだが。


 二次ネタ出展の二人の主人公は、どちらも殺し合いに抗う。
 されど当人の問題児っぷりと運命のせいで、蒼空の殺し合いをかき乱す。


【孫悟空@ブロリーMAD】
[状態]:健康、ジョナサンに対する怒り(小)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~3
[思考]:ベリアルを倒す。
1:ジョナサン許さねええええ!!
2:首輪を外してぇ。ブルマがいりゃ話は早えんだけどな
3:いざとなったら、ドラゴンボールでなんとかなるさ!
[備考]
※クズロットです。
※戦闘力に制限がかかっています。


【皇帝(エンペラー)のスタンドDisc@ジョジョの奇妙な冒険】
ジョナサン・ジョースターに支給。
ステータス【破壊力/B スピード/B 射程距離/B 持続力/C 精密動作性/E 成長性/E】
拳銃型のスタンドで、弾丸もスタンドなのが特徴。
弾道も操作できるが、視界から外れると操作が利かなくなる。
最終更新:2026年03月22日 09:20