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『今度こそ、歪んだキャンパスを思いっきり塗りたくろうじゃないか……なぁ───』
「……ふざけないで」

会場のある場所にて、猥褻な男の言葉を思い返した水色髪の少女…セブンスとも称される能力者フランは拒絶と怒りを見せ言う。

「…あなたみたいなけだものが居たから……世界は……!!」

戦いにより自らの世界を、大切な人も奪われひとりぼっちになってしまい…一度は憎悪から戦いに繋がる概念や闘争心へと結びつくだろう物を全て消そうとした身であるが故。彼女はベリアルに怒りを向け殺し合いには乗らないと固く決める。

「…あなた達みたいにできるかは…わからないけど」

脳裏へと浮かべるは、正体を隠し交流した相手にして、全てを消し飛ばそうとした自分を止めて…想いを受け止め切ってみせたサッカーバカの少年やその仲間達の姿。
きっと彼らなら、どうしようもない状況でも無い限りは殺さないよう動きながら抗うだろうという確信がフランにはあった。
世界をめちゃくちゃにし元に戻せるとはいえ仲間達を消してしまった自分を許すようなお人好し達だ、きっと殺すという選択肢を善しとはしないだろうと。

(……あの時のあたたかさを、私を包みこんでくれたあのぬくもりを…あなたが届けてくれた想いを……私は忘れない。…天馬)

思いを馳せながら、少女は支給品を確認することとした。
すると出てきたのは見覚えのある…かつて生成した小型の人型ロボット。

「…今の私に、これを渡すのね」
(乗ってる相手を容赦なく消しにかかることを想定してそうだけど…思い通りになんてならないわ)

LBX「ヘリオローザ」を手に取り、己の超能力を用いて操作。

「…動かせるのは、私が居るエリア内だけ…にされてると考えていいわね」

呟いた上で、フランは自らの力がどの程度制限されているのかも試す。
結果……自我のある人形たるハイ・デュプリや、さらなるLBXの生成は不可能となっている事を把握した。

(ヘリオローザが支給品にされてる辺り、まあ…そうだとは思ったけど)

思考しつつ思うは、もう居ない2人の"幻"。
仲間すら死に自分ひとりだけが生き残ってしまったという事実にフランが耐えれなかったが為に、目を逸らしながら無意識の内に造った自我のある幻影。
しかし幻影でありながら彼らは天馬達に絆され、フランを止めるために戦い…彼女が救われたのを見届け雲散した。

「…ちょっとだけ、期待してたけど…そう、よね」
(…サン。アスタ。あなた達の分まで私は──!)

消えて行った2人を思うその最中、危機察知と予知……備えついている異能が働き咄嗟にフランは回避に動く。
…その瞬間だった。

『ハイパークリティカルスパーキング!』

機械音声が鳴り響くと同時に、金色の戦士がとてつもない速さで蹴りを放ってきたのは。



(とてつもない速さね。それに…予知も察知も働くのが遅くなってる上に、いつもより疲れる気がする…厄介な…!!)

流星の如き蹴りをいきなり見舞ってきた相手…ハイパームテキもといムテキゲーマーを見据えながら、フランが取った行動はヘリオローザを動かし大剣ウェヌスブレードで斬りかからせつつ超能力による装甲部分の破壊を狙うというものだった。

制限下により本来の光速には遠いものの、それでもめちゃくちゃな早さで拳と蹴りを放つハイパームテキ。その乱撃とヘリオローザが振るう大剣が何度もぶつかり合う。サイズ差をものともせずどうにか食い下がる中…ムテキがノックバックさせられた。

「…壊せないなんて…!」
(直接的な攻撃は有効打にはならない…なら次は!)

ロボットか装甲を着込んだ人間か判断出来なかったものの後者の可能性を考慮し装甲部位をまずは壊そうと試みたフランだったものの、結果はこれである。
ムテキが伸ばした髪部位であるハイパーライドヘアーの刺突で、ヘリオローザがふっと飛ばされた為立て直させつつ次なる行動へ出た。
対話しようにも無慈悲にも相手は敵意しか向けてこない以上、まずは対処しなければどうしようもない。

「…あなたを、止めるために!」

徒手空拳に髪の攻撃まで混ぜてくるムテキの猛攻を、ヘリオローザを行使しまた防ぎきれない物をどうにか避けながら今度は装甲を延焼させた。
自然発火能力による物である。内部を燃やすという選択肢は、制限により出来ない可能性と人間が変身していた場合焼き殺すことになってしまうというのもあり取れなかった。
しかし…これでもムテキは健在。ノックバックこそまたしたが損傷らしき損傷は見当たらない様である。

(…消す気でやれば……いいえ、彼らなら…天馬なら……そんなことしないはず!
それに制限も働いてるはずよ)

人間が入ってるとしたら、ただ敵を排除しようとするだけの相手を消してしまうのはフランにとっては容易い。
心が強くない者、揺らいだ者を消してしまえる力も彼女は持っているからだ。ただ与えられた命令に従っているかのような相手を消すことは造作もないだろう。
しかしこの状況で、首輪の存在があるこの殺し合いでそのようなことをすれば、制限が無くとも消えたことがエリア外判定されて死んでしまう可能性が高い。
なにより自分を救ってくれた彼らを、彼を──裏切るような真似をフランはしたくなかった。



暫く攻防が続いた後、とうとうヘリオローザの大剣が折れた。それでも堅牢な装甲を以て盾になるがどんどん損傷していく。
どうにかフランは直撃を避けながら、念動力や空間操作を行使し対抗しようとしたが…装甲の硬さと時たまムテキが行使する短距離ワープにより
決定打には至らず、ベルトや刺さったガシャットに目をつけ念動力で取り外そうとしても防がれてしまうと防戦一方になりつつあった。

最も、本来より弱体化してる都合ムテキ側にもダメージや疲労は蓄積されていっていたのだが。
それもありムテキはここで埒が明かないと支給品を取り出そうとし……予知と超知覚能力、危険察知能力をフルに活用したフランが妨害に出る。

「エアーバレット!」

ボールが無くとも使えるディフェンス技を用い圧縮させた空気をぶつけ、ムテキをノックバックさせた。
勿論それだけでは終わらず、フラン自身がオーバーヘッドキックを見舞う。

「フローラルデスペアーッ!」

赤黒の薔薇が撒き散らかされる中混沌のエネルギーを纏った蹴りがムテキへと直撃。
その箇所は念動力での排除に失敗したガシャットやベルト部位であり……ボール無しな都合落ちる威力を自らの力で強め更に空間操作の応用も行って威力を上乗せ。

「行って!ヘリオローザ!!」

そこに折れた大剣を持ったヘリオローザをベルトへと突貫させ、無理くり上へと斬り上げることで強制的にベルトを跳ね上げ解除させることに成功した。
しかし解除寸前にムテキが髪を伸ばして放った攻撃によりフランは直撃を受けて…ベルトやガシャットの回収も叶わずに少なからずダメージを負い吹き飛ばされ、ヘリオローザはとうとう機能を停止してしまった。

「…どうにか…勝てた…の?」

受け身と念動力によりダメージを抑えつつ、息を荒げながら立つフランであったが…映ったのは変身していた男がアイテムを用いて煙と共に撤退していく姿。

「──っ…待って!あなたは……!」
「敗者に相応しいエンディングを見せてやる」

そう冷たい声で言い放ち、言外に次なんてないと死刑宣告を行いながら消え去った男の目は……空洞で、虚無だった。

(…私には彼が、正気には思えなかった。でも……きっとあの目は、空っぽの心は……それだけじゃ、ない。…次に会ったら最初から、他の支給品も使ってくるはず)
「……修復自体は、出来るのね」

相手を止めるために他の参加者を探すことを指針としつつ、ヘリオローザをどうにか出来ないかと試したフラン。
あくまで新しく1から作るのが不可能、相応に体力を消耗するとはいえ修復自体は可能だとここで理解したのであった。

(…天馬達がしてくれたように…今度は私が…!)

決意し、少女は再び歩み始める。


【フラン@劇場版イナズマイレブンGOvsダンボール戦機】
[状態]:肉体的ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ヘリオローザ@劇場版イナズマイレブンGOvsダンボール戦機W、不明支給品×2
[思考]:殺し合いを止める。極力誰も殺さないようにして。
0:天馬……私、頑張るから。あなたみたいに…あなた達みたいに。
1:あの人(永夢)と次に出会うまでに他の乗ってない人たちと合流したい。
2:…天馬達が救ってくれたように、今度は私が。
[備考]
※参戦時期は天馬達と和解し未来へ帰還した後、生き返ってたサンやアスタと再会する前からです。
※小説版での描写や、ゲーム版で習得する技も考慮しています。
※各種異能にインターバル等があるかは当選した場合後続にお任せします。
※制限により無からLBXを作成したりハイ・デュプリを作ることは出来ません。また殺し合いが破綻しない程度に力が抑えられてますがどうなってるかは当選した場合後続にお任せします。

【支給品説明】
  • ヘリオローザ@劇場版イナズマイレブンGOvsダンボール戦機W
…フランに当人支給。フランが造り出した手のひらサイズの人型ロボットLBX。大剣「ウェヌスブレード」を武器とする。装甲が非常に硬いのが特徴。フランはこれを遠隔操作(念動力によるもの?)している。
この殺し合いでは使用者が居るエリア内でのみ操作が可能、エリアを跨ぐと動かさなくなるという制限が科せられている。



一方、支給品であるトランスチームガンによる撤退を果たした青年…ハイパームテキへと変じていた宝生永夢は、最後の支給品に目を通す。

「次なんてない。お前の運命は……俺が決める」

冷たい決定事項の宣告。最もこれは撤退するしかなかった自らにも向いているのだが。
……異能が遺伝子由来によるものなら、ガシャコンキースラッシャーによるリプログラミングを使えば封じれるのではという思考故に、最初から使う事を決めたのである。

──本来なら殺し合いには絶対乗らない男である彼だが、呼び込まれた時期がよりにもよってクロトピーに洗脳され、マイティノベルを攻略しようとする人物へ攻撃を仕掛けるようにされたところからだったのが彼の不幸だろう。
そのままベリアル達主催者の技術により、他参加者はマイティノベルを攻略しようとしている攻撃・排除対象と認識させられた上で宝生永夢は殺し合いに放り込まれた。

誰かを殺める前に止まることが出来るか、それとも殺めてしまうか……。
後者だった場合医師である以上に、自らの命を蔑ろにしてしまった過去があることもあって、正気に戻れた場合は確実に後悔に打ちひしがれるだろう。

【宝生永夢@小説 仮面ライダーエグゼイド ~マイティノベルX~】
[状態]:肉体的ダメージ(小)、疲労(中)
[装備]:ゲーマドライバー&マキシマムマイティXガシャット&ハイパームテキガシャット@仮面ライダーエグゼイド
[道具]:基本支給品一式、トランスチームガン@仮面ライダービルド、ガシャコンキースラッシャー@仮面ライダーエグゼイド
[思考]:マイティノベルを攻略しようとする他参加者を皆殺しにする。
0:次なんてない。お前(フラン)にも俺にも。
1:敗者に相応しいエンディングを見せてやる。
2:他参加者を探し殺し支給品を奪う。
[備考]
※参戦時期は壊れかけの innocenceにて九条貴利矢を殺そうとした所からです。
※ハイパームテキは殺し合いが破綻しない程度に制限で力が抑えられています。少なくともダメージが一切通らないという事はありません。
※短距離ワープにインターバル等があるかは当選した場合後続にお任せします。

【支給品説明】
  • ゲーマドライバー&マキシマムマイティXガシャット&ハイパームテキガシャット@仮面ライダーエグゼイド
…宝生永夢に当人支給。仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマーに変身するためのアイテム一式。

  • ガシャコンキースラッシャー@仮面ライダーエグゼイド
…宝生永夢に当人支給。ブレードモードやアックスモード、ガンモードの三形態がある武器。
これにマキシマムマイティXガシャットを装填した上で必殺技を放つと当たった相手をリプログラミングする事が出来る。
リプログラミングの対象がどうなるかや制限などは当選した場合後続にお任せします。

  • トランスチームガン@仮面ライダービルド
…宝生永夢に支給。主な用途はフルボトルと併用することによるナイトローグ或いはブラッドスタークへの変身ツールだが攻撃用や煙幕による撤退にも使用可能。
この殺し合いでは変身せずとも煙幕での撤退は可能。一度撤退すると6時間使用不能となる。
最終更新:2026年03月23日 04:41