強すぎた、舐めていた、どうにかなると思ってた。
まさか歯が立たないなんて思いもしなかった。
そいつに挑み散ったポケモントレーバーと戦ったポケモンの感想はそれに尽きる。
ぶち上がった攻撃力で苦手なタイプのポケモンでも
完膚なきまでに叩き潰し 毒や聞いたポケモンを必ず滅ぼす歌も通じず、
搦め手など小賢しい小細工は等しく無意味。
止めるには真っ向勝負以外あり得なかった。
その過剰とも言えるパワーの持ち主はメガケケンカニというポケモンだった。
闘争が必要ならどこまでもやってやると豪語しているかのような
絶大なスタミナ。
氷塊のように分厚い豪腕に溢れ出る冷気。
つららのように鋭利で透き通った両足。
桁外れのパワーをお相手に叩き込み
格の差を思い知らせていく爆発的な破壊力を持つポケモンなのだ。
とある異次元空間が生息地であり縄張り争いにでも没頭していたのか
別のもう一匹のメガケケンカニとメガケンカのまっただ中であった。
勝たなくてはならない喧嘩に水を差されてさらに腹を立てたのか
振り上げた両腕を下ろし大地に拳を打ち付ける。
拳一発だけでも特大のマグニチュードを思わせる衝撃が
周囲を巡ることで亀裂が地面を覆い、
メガケケンカニの怒りに怯えたかの如く震えていく。
この冷めることのない怒りを受け止めてくれるのはどいつだ。
そして挑んでこい。暴走メガケンカの真の勝者を決めようではないか。
止めれるもんなら止めてみろ。
そっちからこなくてもこちらからぶん殴りに行ってやる!
有り余るド迫力パワーを前に立っていられる者などいない。
最強のパワーがどんなに偉大なのかどいつもこいつも思い知れ!!!!
【メガケケンカニ@Pokémon LEGENDS Z-A】
[状態]:健康、暴走メガシンカ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1〜3
[思考・状況]
基本方針:とことん暴れる
1:見つけ次第ケンカする、ぶん殴ってやる。
[備考]
※メガケケンカニに勝てばケケンカニナイトを落とします。
■
「なーんでそんなご熱心になれるんだか…やる気があってえらいえらい。」
止まらないパワーをぶつけんとするメガケケンカニを
隠れて眺めたモンスターが姿を現した。
「……心底萎えちまうぜ。」
激情に身を任せたメガケケンカニとは逆にやる気の欠片も無く気怠げな様子だ。
悪霊の神々の一神であるバズズは
ハーゴン教団の拠点であるロンダルギア城にて
ロトの血を引く勇者たちと堂々ぶつかり、そして敗北した。
最期に人の優しさを初めて理解して安らかに息を引き取った。
「あーあ、もうやりたい奴だけ勝手にやってろよ」
だがどういうわけか次に目覚めるとベリアルという謎の男から
一方的に殺し合いに参加しろと 否応なしに天に浮かぶ島へ引き込まれた。
「ベリアルねえ、人間にもその名を付けられた奴がいるんだな。」
あのベリアルが同僚であったベリアルとは全く別の存在というのはもちろんわかる。
殺し合いを始めたベリアルは見た限りでは人間で、
悪霊の神々の方のベリアルは人間ではなくモンスターだ。
名が被ったのは単なる偶然だろう。
誰かを殺して回る気はもう微塵も無い
特に人間を殺めるのはとくに抵抗が強い
サマルトリアの王女はバズズが永眠する直前に
口にバナナを運んで食べさせてくれた。
裏表や打算のない人の優しさを知った今、無辜の人間の命を奪う気には
もうとてもなれなかった。
そしてベリアルの陰謀を砕く戦意もなかった。
せっかく蘇った以上、また死ぬのはさすがにごめん被るが、
何かをしようとは一切思わなかった。
前述のようにわざわざ他者を殺める気も殺し合いを止めようとも思わない。
これがアトラスのような脳筋なら力をみせつける好機として嬉々として乗りそうだが、
バズズは自分からしでかすつもりは皆無。
先ほどのカニの魔物も暴れることが生きがいの脳筋だろう。
勇者たちの優しさに触れて眠るようにあの世へ行ったのに、
好物のバナナを今際の際に、
おいしく食べさせてもらって悔いなくあの世に旅だったというのに。
思えばあのバナナは今までの中で最も美味だったかもしれない。
普段から夢中になって食べていたバナナと変わらない同じバナナだったはずだが
口内を動かし咀嚼するたびに、思わず涙を流しそうになるような優しい味だった。
まさしく格別の最後の晩餐と称すべきだった。
「これが嫌がらせのつもりならよく考えられてんなぁ、
悪巧みの才能なら俺よりも遙かに上だな」
「うめぇもん食って良い気分の時に最悪な目に遭わされるのはマジで堪えるからよお」
冷や水をぶっかけられた気分だ、 穏やかに死んだのに、
また殺したり殺されろというのか。
「ばっかじゃねえの。」
萎えた。殺しに楽しみを見出す、願いのため優勝する。
そういった理由で戦いやつは勝手にしとけば良いだろう。
しかしバズズには殺し合うモチベーションなどなかった。
元々怠惰な性格で働き者とは言えない気質であり
元の世界で勇者たちと戦ったのも、
契約を交えたハーゴンの命令通りに悪人を増やして
教団員の増加を図ったがロトの血を引く子孫たちがそれを邪魔しようとしたから。
それに加えて穏やかな死すら奪われて気がとことん冷めていく。
なにもかもどうでもよく思えてきた。
要するにバズズには他者への敵意も薄く
願いを叶えて形にしたい野望があるわけでもない。
逃げるために手下のモンスターを切り捨てるような悪辣さはあれど
この世の全てを滅ぼそうとしたハーゴンを壊れてると評するように、
数あるモンスターの中でも上澄の強者に位置するがどこか常識的な感性の持ち主だった。
殺し合いに引き込まれたのにも関わらず、
まるで休日にだらける人間の如く、その場に寝転がり、あくびを漏らす。
「ふあ〜ぁ。そーいやなんかメシ入ってんだっけな。バッグの中によお」
支給された道具の中には、食料もあるという。好物のバナナがあれば嬉しいが…。
「…ねえのかよ。」
なかった。好みの食べ物くらいは把握して渡してほしかった。
殺し合いなんてあまりに過酷なことをやらせるのだから、
ちょっとは気を使ってほしいものだ。ますます萎えてきた。
「な〜んにもしたくねえなあ…」
悪霊の神々と畏怖されるほどの位を持つバズズだが、
そんな大層なモンスターには見えないほどだらけており、
このままでは誰かの邪魔者にも頼もしい戦力にもなれるはずがなかった。
人間を悪に染めるという目的も 今ではもちろんどうでも良いことであった。
【バズズ@ドラゴンクエスト2 悪霊の神々(HD2D版)】
[状態]:健康、モチベーション皆無
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1〜3
[思考・状況]
基本方針:やる気なんてあるわけねえだろ。
1:あーあ、ばかばかしい。
2:殺されるのはさすがにご免なので襲われた抵抗するつもり
[備考]
※参戦時期は死亡後です。
最終更新:2026年02月02日 21:52