狂い哭け、おまえの末路はーー
☆
終わりを告げる、喇叭の音では無く。
翻る闇色の外套は無く。
ただ、この心にどす黒く芽生えるは。
深く、深く、ただ燃え盛る昏き炎。
その手にあるのは、一枚の札。
欲望から生じた混沌たる千神が生み出した呪われし一枚。
当時の皇帝に、勇者とも言われた拳闘士の成れの果てを、その負の感情を増幅するために使わせた代物。
「⋯⋯⋯」
少女は何も発さない、少女は何も喋らない。
沈黙ーー沈黙のみが答えである。
その瞳に滾る昏き炎が答えである。
黒いものに染まっていく感覚は、あまりにも心地よくて。
あの甘美な感情が、より良く、極上のデザートのように感じられて。
『憎い相手を、どうする?』
混沌と言う名の片道切符を手に入れて、それが鮮明に理解できた。
欲望のままに力を振るう快感を、■■という快楽を、正しく知った。
『殺すのか』
だが、ここは廃棄孔ではない。既に過ぎ去った安寧の故郷ではない。
巻き込むのか? 殺すのか? 願いを叶え、失ったものを取り戻すために?
『炎のように燃え盛る心のまま、誰かを』
本来ならば、それはしてはならない事だろう。
旅路を征き、未来を掴み取る為ならば、それは選んではならない事だろう。
7つの世界の未来を踏み躙り、負けないためにと足を進めるならば。
『■■■■■・■■■をそうしたみたいに』
だが、全ては手遅れ。
増幅された憎悪と■■は歯止めが効かない。
否、既に壊れている。
母と娘とーー彼女(■■■)が死んだ、殺された時から。
軋んだ歯車は欠けて崩れ落ち、動作不良に陥り壊れていた。
壊れたものを、変わりの部品(■■)で埋め合わせ。
テセウスの船の如く、変わり果てたように。
『いつも、進むために、そうするみたいに』
ーーそうだ。進むために。
違う。今度は違う。
どう否定しようと、違う。
取り戻すために。
失ったものを取り戻す。
奪われたものを奪い返す。
殺されたモノを、誰かを殺してでも取り返す。
奪われた色彩を、どんな手段を使ってでも。
『蹂躙して』
これは復讐だ。
奪われたものを奪い返す為の復讐だ。
誰に復讐する? 誰を殺す?
元凶を殺す? それだけでこの恩讐の炎は消えはしない。
復讐者はその復讐のためにその身を焼き尽くす激情と共に在る。
復讐者が復讐者である限り、その炎は癒えることはない。
札に描かれた覇王に導かれるように、その答えを選ぶ。
全てを殺してでも、全てを壊してでも、それはただ唯一無二の彼女へと捧げる愛(おもい)故に。
誰かの愛より生じて生まれる器となるのが、復讐者だというのなら。
狂い、狂って、狂い哭いて。
落ちて、墜ちて、墜ちていって。
それでも手に入れたい、大切な色(もの)を掬い上げようと。
覆水盆に返らずなど、知るわけがない。
そんな事、どうだって良い。
『殺す?』
ーー殺す。
あの時答えられなかった、■■■■(じぶんじしん)への答えを、今返そう。
縋れる奇跡があるならば、他の何もかもを犠牲にしてでも、その奇跡を以て。
怒りのために、取り戻すために。
少女の背後に、足元にて蠢く影がある。
廃棄孔において、自らに許された権利。
復讐者の影を、自在に行使する力。
混沌より生まれし、覇王の札にてより精密に操ることが出来る。
ただ、影より声は聞こえない。ーーーどうして?
だが、それはもう些細な問題。
影はただ主に仕え、その力を振るうのみ。
意思疎通が出来ぬのなら、そうでしかないと割り切ろう。
『感じたんでしょう、あなた?』
影が揺らめく、少女の心の疼きと共に。
竜の魔女、滅びの調べ、怨の武者。ーーそして恩讐の男。
三者三様。そしてプラス一つ。
復讐の炎を纏い、既に彼女は戻れない。
星は墜ちた。もう春には戻れない。
うたたかの夢を現実に捻じ曲げようと。
全てを踏み躙り、死骸で積み上げた足場で天の果てに手を伸ばそう。
『実際、怒りのままに殺してーーー』
『キモチがよかった?』
「ーー気持ち、よかった」
ーーさぁ、復讐劇(ヴェンデッタ)を始めよう。
【藤丸立香(女)@Fate/Grand Order】
[状態]:ラプソディ・イン・バーサークによる精神への暗示(極大)、憎悪(極大)
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1~2、No.80狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク@遊戯王ZEXAL
[思考]:優勝して、家族をーーキリエと取り戻す。
1:邪魔をするなら、誰も容赦はしない。
[備考]
※参戦時期は不可逆廃棄孔イド第十三節、鏡の向こうの自分自身に『キモチがよかった?』と問われた直後
※ラプソディ・イン・バーサークによって精神が影響を受けています。本来の藤丸立香(女)ではあり得ない行動や言動を取るようになっています
※ラプソディ・イン・バーサークの影響で四体のシャドウサーヴァントの操作精度が上がっています。
扱えるシャドウサーヴァントは『竜の魔女』『滅びの調べ』『怨の武者』『恩讐の男』の四体です。ただしオリジナルよりだいぶ弱体化しています。
【支給品紹介】
『No.80狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク@遊戯王ZEXAL』
藤丸立香(女)に支給。バリアン世界の神ドン・サウザンドの力が込められたナンバーズエクシーズモンスターの一体。バリアン七皇の一人であるアリトの負の感情を増幅するために彼に手渡された。
このロワにおいては所有者の負の感情を増幅させるだけでなく、自らに装備して己を強化する使用方法も可能である。
以下、デュエルモンスターズカードとしてのこのカードの能力である
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/悪魔族/攻 0/守1200
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手の墓地に存在するモンスター・魔法・罠カードのいずれかを選択し、その全てをゲームから除外する。
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、このカードを装備カード扱いとして装備する事ができる。
このカードを装備したモンスターの攻撃力は1200ポイントアップする。
このカードが装備カード扱いとして装備されている場合に、
1000ポイント以上の戦闘及び効果ダメージを受けた時、
このカードを破壊して墓地へ送る事で、そのダメージを半分にする事ができる。
この効果で墓地へ送られたこのカードは、手札のモンスター1体を墓地へ送る事で、
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
最終更新:2026年02月02日 21:54