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「ベリアルとな…」

天に浮かびし死と戦いを呼び込む大陸のどこか。
青白い体表のカバのようなモンスターが考えあぐねていた。

名前はバラモスブロスという。大魔王ゾーマ率いる魔物軍団の幹部にして、
闇の世界、アレフガルドのはるか上空に位置する地上の制圧を目的とした、
魔王バラモスの兄弟でもある。

ルビスの塔にて精霊ルビスの封印を解こうとする勇者たちを排除するために一戦交えるも力及ばなかった。幸いにも死にはしなかったがたいした実力の人間たちだった。
人間の限界を遙かに超えており兄弟のバラモスが敗死するのもありえなくはない力を持っていた。

「私やバラモスに打ち勝った勇者たちと言い…
最近の人間のなんと底知れぬことよ…たいしたものだ。」

バラモスブロスたちモンスターにとっては人間に強さはなく、
より強いモンスターたちの前につぎつぎと倒れる程度の弱き存在だった。
しかし兄弟のバラモスを倒し息の根を止めた勇者たち。
その勇者たちにバラモスブロス自身もルビスの塔にて敗れて撤退したが
再戦は避けられない。
次こそは不覚を取らず必ずや勝利する。

「障壁となるであろう人間どもは蹴散らしてくれるが…侮れん。
気を引き締めて慢心せぬように望まねばな。傲るとあっけなく死にかねんわ。」

ゾーマ様の片腕となれるほど強い私を全く認識させず召喚させるとは。
いったいいつ、どんなタイミングで私を連れ去ったのか?
抵抗した記憶や連れ去られた瞬間のことも覚えていない。
気がつけば殺し合いの参加者とさせられた以外に、認識していることはない。

あのベリアルとかいう謎の人間は只者ではない。
少なくともバラモスブロスを超えた力を持っているのはほぼ確実だった。
その気になれば一切の抵抗を許さず一方的に蹂躙できてもおかしくはない。

「…しかしここには私以外の魔物もいるのか?」

あと、この地には自分以外のゾーマ様の配下となっている魔物は呼ばれてはいるのだろうか?
まずは同胞の存在を探すことを目的とするバラモスブロスだったが
その同胞はすぐに現れてくれた。

「ま、まさかお前は…。」

「なにぃ!?なんだとお…」

バラモスブロスとは異なり、体表の色は黄ばんでいるがそれ以外は全く同じ外見だった。

バラモスブロスの前に現れたのは兄弟の魔王バラモスだった。
勇者たちに勝てず滅ぼされたはずだったが…。



「では、ベリアルは死んだ者を自由に生き返らせることもできるのか…!?」

「さよう、勇者に敗れたこの私が生きたままこの場にいるのがその証明だ。」

さらに信じがたいことにベリアルは死者を復活させることすらもできた。
実はバラモスも元の世界において復活する運命にあったが
ゾンビ化という生命の理を侮辱するかのような歪な形でこの世に呼び戻されたのだ。

だがこの復活はゾンビ化でも転生でもない
生前の姿を完全に再現したまごうことなき完璧な蘇生であった。

「死の理すらも覆すとは…まさかこれは…」

「うむ、わしも当初はやつを人と思い込んでいたが…。」

死から命を難なく蘇生させるのはもはや人間の領域を超えた神の御業。
ベリアルの正体は人間ではなく
下の世界のアレフガルドを想像した精霊ルビスのような未知の超越者。
人間は当然、ゾーマ様率いるモンスターですら遠く及ばないだろう。

本気でベリアルを殺すとなれば、
それこそ手加減の無い、本気を見せたゾーマ様くらいの力が無ければ
とても話にならないではないか。

バラモスも自身の復活を喜んでいる場合ではない。
2度目の生涯は殺し合いの駒として終える可能性が高いのだ。
その殺し合いを開いた元凶は自分たちをたやすくどうにもできる力を秘めている。

「我らは想像を超える事態に囚われたというのか」

主君の大魔王ゾーマに匹敵しかねない存在を知り戦慄する。
このままいいなりになって他の参加者を殺し尽くして
願いを叶えて貰い後は元にいた場所へ返して貰い
邪魔な勇者どもを殺して上も、下の世界も完全に制圧したとしよう。

それでどうなるというのか。
二つの世界がゾーマ様に手中に収まったとしても
ベリアルのきまぐれ一つで全て台無しになる恐れがあるのだ。

魔王を簡単に殺し合いの駒に貶める怪物だ。
我らのいた世界に侵攻されたらたまったものではない。

他の魔物やバラモス兄弟は勝てないとしても
ゾーマ様のお力を持ってすればねじ伏せることもやぶさかではない。

それでも大魔王様の軍勢は壊滅的な大打撃を被り
その隙を好機と判断してもし人間に攻められたら?

…いずれにせよ巨大な不穏分子であるベリアルを生かしておけば何が起きるかわからない。

「何をやるべきかはわかっておるな?」

「無論だ。我らの悲願は…ベリアルの死滅なり!」

この兄弟だけの力のみでは叶うはずがない。
だが呼び込まれているはずの他の魔物と連携を重ね
支給されたアイテムをつかいこなし、
さらにどうしても必要となれば敵対している人間どもと
束の間の握手を交えることも視野に入れるべきだろう。
協力を選んだ者たちがあがきぬけば勝機は
例えスライムのように小さくとも、見える時はきっと訪れるだろう。

あのベリアルを滅ぼさなくては魔物や人間どころか生きる者全てに希望はない。
やつの戯れ一つでなにもかもをおもちゃにされて
死に絶える危険性も孕んでいる。

「ベリアルよ!!!この魔王たちをくだらない児戯に誘ったことを後悔するといい…
存分に抗ってみせようぞ!必ずやそのはらわたを喰らい尽くしてくれるわっ!!」

謎の男、ベリアルを討ち滅ぼさんとする魔王兄弟の反逆が幕を開けた。
この魔の兄弟の行く手を阻む者には死あるのみ。
そしてはらわたを喰らい尽くされるがいい。

【バラモス@ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…(HD2D版)】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1〜3
[思考・状況]
基本方針:ベリアルを必ず討ち滅ぼす

[備考]
※参戦時期は死亡後にバラモスゾンビとして復活する前。

【バラモスブロス@ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…(HD2D版)】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1〜3
[思考・状況]
基本方針:ベリアルを必ず討ち滅ぼす

[備考]
※参戦時期はルビスの塔で勇者たちに負けた後ゾーマの城で再戦する前。
最終更新:2026年02月05日 22:58