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 どこかのファストフード店。そこに居座る三人の男達がいた。
 男達はテーブルに足をのせてたり粗雑に並べたジャンクフードを食べてたりで、
 いくら人の往来が少ない、殺し合いの舞台であるとしても育ちが知れてしまう程、
 とてもマナーのあるとはいいがたいような連中が屯している状態だった。

 一人は黒い服に身を包んだ、いかにも裏社会で生きる人間らしい恰好をした男。
 一人は裏社会の運び屋でもやらされてるかのような、一般的な格好をした青年。
 一人は 金髪碧眼で二メートル近い、体格のいい派手な男が不敵な笑みを浮かべる、
 紺と黒の軽装に身を包んでいる男……と言うのは、ある少年から見た彼の姿である。
 実際の姿は30cm近く低く、華奢な体格であり、派手な格好とは裏腹にかなり子供っぽい。
 子供が背伸びした結果の格好、と言われてしまえば納得できてしまうぐらいにミスマッチだ。

「ガキどもの癖に結構ひねくれてんじゃねえか。」

 黒服の男は話を聞いて少しばかり呆れつつも感心する。
 どちらもお世辞にも善人とは呼べない、片方に至っては虐殺だ。
 彼も人を殺した身とは言え、そこまでの扱いをすることはなかった。

「ひねくれてるって言わねえでくれよ。さっきも言ったが、
 俺は二重人格でね……元の性格はオタクらとは気が合わないんだ。
 ああ、だからといって今すぐ攻撃はなしだぜ? それは困るわけで。」

「そりゃ面倒なこって。そいつが出てくる可能性はあんのかよ?」

「ま、少なくとも朝までは大丈夫だろうさ。奴は健康的だからな。」

「それまでに主導権を握り続けるってわけか。」

 黒服の男の名はシド、青年の名前は北ノ城篤、少年の名前はボーマン。
 此処に居合わせる三人の男達の名前……いや、ボーマンは本来の名前ではなくアイルと言う名前になる。
 アイルには同行者の兄貴分のように慕ってた存在がいたが、実際はもう一つの人格で、それがボーマンと言う名前だ。
 金髪碧眼の姿はアイルが見ている幻覚のようなものであり、アイル以外にはその大柄な男の姿は見えない。
 とは言え、今の身体の主導権はアイルではなくボーマンなので、今現在アイルと呼ばれることはないだろう。

「んで、どうすんだよシドさんよぉ。優勝の枠は一つだし、
 俺らの性格は見ての通りだ。誰も仲良しこよしなんかやらねえだろ。」

 願いが叶うとするなら、まず己の欲望のためだ。
 全員揃って野心だとかそういうよこしまな心を持っている。
 誰が見ても分かってしまうそれで、揃って生き返りましょう、
 なんていう話をするようなことを三人がするとは到底思えない。
 基本は優勝して自分の目的最優先。それが共通点と言ったところだ。

「だろうな。まあだから一時休戦、と言ったところが丸いだろ。」

 北ノ城がポテトを片手に取りながら二人を指して呟く。
 全員経験者。つまりこの舞台にはどれだけの経験者がいるか分からないし、
 どれだけ強敵がいるのかも判断がつかない。此処で敵同士で争ってしまえば、
 ろくなことにならないと言うのは北ノ城は特に理解が強いところでもあった。
 私怨で追い詰めたかった相手は、まさかの予想外な相手のせいで死んでいったわけだから。

「けど最低限ほしいのはアイルが出てこれないほどの状況だな。
 世界がいくつもありゃ、人格を抑える支給品もあるかもしんねえが、
 一番手っ取り早いのはアイルの心をへし折る方がよほどいいだろうしな。」

 シドの懸念はそこだ。
 アイルの性格は不器用だが殺し合い自体は望まない少年らしい。
 土壇場で出てこられても迷惑なだけなので、早めに処理か封印しておきたい問題点だ。

「でもまあ、最初に出会ったのがおたくらでよかったよ。
 俺のいた団は仲良しこよしで窮屈なもんでな。こういうアウトローの方が性に合う。」

 その言葉に、三人ともにやりと不敵な笑みを浮かべた。
 どうせ裏切るのは分かってる。でも利用しあえる相手。
 互いに互いを使い勝手のいい相手と言うのは悪いものではなかった。

(今度こそ俺は手にしてやる……黄金の果実に匹敵するそれを。)

 ロシュオに潰され、叶うことのなかった自身の野心。
 今度こそそれが手にできることを信じて、シドは心を燃やす。
 熟したサクランボのような、赤い情熱のような炎を。

(俺は今度こそ失敗しない。絶対に成功するさ……)

 北ノ城もまた似たような野心に燃えていた。
 ビビってナメられて、焦ってやらかして捕まって。
 燦然党に入っても芭藤の後釜で幹部にのし上がってこそいたが、
 最終的には日ノ元にも見捨てられ、最期はあっけなく死んでいった末路。
 もう二度とあんな惨めな自分にはならないと、心の中で強く誓う。

(……そんな風に野心に燃えてるんだろうな、こいつら。)

 彼はベリアルのことについてはよくは知らない。
 方々の島々から優れた騎士や組織と言った歴戦の猛者たちが、
 協力をして世界の終末を阻止したのえお、アイルが小耳に挟んだのを嚙み砕いたぐらいの知識量になる。
 だから因縁と言うものは薄い。だからベリアルに対する興味とかも、関係者に比べればずっと薄い部類だろう。
 どうせ正義感の強い団員とか、団長とかも参加させられてるだろうし自分がどうこう考えるつもりはなかった。
 と言うよりもどうでもいい。いつも通り好き勝手暴れてしまえ。アイルの闘争本能を引き出すためならば、
 団長や血の繋がった姉であるジェシカですら、隙あらば殺すつもりでいるぐらいには危険な人物でもある。
 騎空団に来る依頼の対人戦は生きて捕まえるとか、そんなのばかりで退屈で仕方ない依頼ばかりが舞い込む。
 此処でなら別に殺したって構わない。もし殺したとしても、大義名分さえあるような謂れのある奴なら許される。
 もし許されなかったらそいつと戦う。実にスリルがあって面白い。ベリアルに感謝すらしてしまいたくなってしまう。
 と言うのは、流石に言いすぎかとは思う。団長やジェシカが死んだら確かにアイルは何が起きるか分かったものではないが、
 それを通り越して廃人にされても困る。そうなれば自由の身だが、アイルが廃人になるのもまたつまらないものだ。

(ま、好きにやらせてもらうぜ? それまで折れるような展開がないことを祈るんだな、アイル。)

 一人だけ、違う方向を見るボーマン。
 腹に一物を抱えた者同士による足の引っ張り合いか、
 それとも蹴落としあいか。砂上の楼閣のようなチームが動きだそうとしていた。

【アイル@グランブルーファンタジー】
[状態]:ボーマンの人格
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]
基本方針:好きにやる(ボーマン)
1:団長やジェシカが殺せればいいんだがな。
2:好き勝手暴れる。最悪こいつら(シド、北ノ城)も殺す。

[備考]
※参戦時期はボーマンの3アビフェイトエピソード後。
※現在アイルは人格がボーマンにのっとられています。
 ビジュアルはアイルにボーマン(闇SSR)の格好になります
※アイルが目が覚めるのは6時間後ですが、何かしらで早まるか遅くなります

【シド@仮面ライダー鎧武】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3(少なくとも戦闘可能)
[思考・状況]
基本方針:優勝する。
1:こいつら(アイル、北ノ城)を利用する。

[備考]
※参戦時期は死亡後。

【北ノ城篤@血と灰の女王】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]
基本方針:優勝する。
1:こいつら(アイル、シド)を利用する。
2:七原や立花はいたら絶対殺す

[備考]
※参戦時期は死亡後。
最終更新:2026年03月25日 10:06