「うああああああああああ」
「バッバ化け物おおおおお!!!」
涙と鼻水を垂れ流し、糞小便を漏らしながら、必死に逃げ回る二人のハゲ。
ハゲ達の名は、阿武隈四入道。
幕末の人斬りにして、弱肉強食の理想を掲げて明治の世を転覆せんとする志々雄真実の配下で、そこそこの名を持つ者たちである。
その阿武隈四入道────二人しか居ないが────が、何故子供の様に泣き喚きながら逃げているかと言えば、答えは二人の後方に存在した。
「なっじゅ…なっじゅ……どご…わだじの……あがぢゃん…どご」
全身血塗れの怪物が居た。辛うじて女だと判別できる怪物は、頭に斧を食い込ませ、全身から蛆を溢しながら、二人の後をついて来る。
怪物の歩みは緩慢で、幾ら四乃森蒼紫の力を量る為の捨て駒に過ぎない阿武隈四入道といえど、簡単に振り切れる程度の速度でしか無い。
にも関わらず、二人が何時迄も怪物を振り切れないのは、単純に二人の腰が抜けている為だった。
時は少し遡る。
いきなり殺し合えと言われた阿武隈四入道───今この時はまだ四人居た────は、斧斧の愛用の武器がそのまま支給されている事に喜び、通りかかった女へと襲いかかったのだった。
明治の日本には珍しい赤毛の女の身体を存分に愉しんでから殺そう。そんな邪な欲望を抱いて襲い掛かった四人だった。このときが阿武隈四入道の絶頂期だった。
最初に組みついたフトマユの首が、女の張り手で百八十度回転して倒れ、激昂して斧刃で女の全身を滅多切りにし、頭蓋を小野寺叩き割るも、何故か女は死ぬ事無く、伸びた肋骨が、マユナシの胴を貫いた。
ここに来て、女の不死身振りと、人には有り得ないマユナシの殺し方に、恐れを為したケツアゴとしゃくれは、腰を抜かして必死に逃げ出したのだった。
「ヒイイイイイイイイイイイイ!!!」
「しっしっ志々雄さまああああああ」
溺れる人間の様な動きで、地に爪を立てて必死に這う二人のハゲへ、黒い影が被さった。
「あわ…ああ…うあああ」
「おわあ…あっあっ」
意味を為さない声を上げながら、頭上を見上げた二人と、怪物の白く濁った眼とが合った。
「「ぎいいいいいいいいいあああああああああああ!!!!」」
息のあった連携技を誇る阿武隈四入道らしく、ピッタリと息の合った悲鳴をあげる二人へと、強烈な悪臭を発する赤黒い紐が襲い掛かる。
「「うぎゃわあああああああああああああああああ!!!!」」
凄まじい力で頭蓋を閉め潰されたケツアゴはまだ幸運だった。悲惨なのは最後に残ったしゃくれだった。
しゃくれは赤黒い紐を首に巻きつけられ、そのまま振り回されて、最後は遠心力で首が千切れたのだった。
「なっじゅ…どご………なっじゅ」
怪物は同じ言葉を繰り返しながら、頭蓋を叩き割った斧を掴み、引き抜くと、脳漿と血が刃にこびりついた斧を手に、何処へかと歩き去ったのだった。
【阿武隈四入道@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 全滅】
【ガブリエラ・ナイツ@殺されて井戸に捨てられたチート怨霊がイケない勇者とハーレム美少女達にコワーイお仕置きイッパイしちゃうゾ!】
[状態]:黒焦げ 身体中で蛆が湧いている
[装備]: 妖蛆の秘密(デ・ウェルミス・ミステリイス)@機神咆哮デモンベイン 阿武隈四入道の斧@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~2
[思考]:なっじゅ…どご……わだじのあがぢゃん…………どご…………
支給品解説
妖蛆の秘密(デ・ウェルミス・ミステリイス)@機神咆哮デモンベイン
ルートヴィヒ・プリンの著した魔導書。所有した者をゾンビとした上で不死身にする。
身体が腐っていても平然と動き回るし五感も正常に機能する。
腸を伸ばしての拘束や、肋骨を伸ばしての刺突といった攻撃も出来る
なおガブリエラは死霊魔術は使えない
阿武隈四入道の斧@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
阿武隈四入道が持っていた斧。見た目相応の普通の斧。
最終更新:2026年02月13日 00:01