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「うおおおおおおおおおおおお!どこだ!?ここは!!」

大男、総身に知恵が回りかね。そんな言葉を体現しているかのような光景が、その場に広がっていた。
ただでさえ身体が大きいのに、殺し合いの場で大声で叫んでいれば、すぐにでもその居場所が分かってしまうだろう。
加えて、彼を目立ちやすくしているのは、その髪型だ。
ニワトリのトサカを彷彿とさせる、てっぺんで束ねた真っ赤なトンガリヘア―。
世界を救った勇者や、魔族のリーダーでなくとも、変な髪形と思うだろう。
一体どんなトリートメントを使っているのだろうか。いや、そもそも天然だろうか。
とりあえず、幸か不幸かこれだけ目立つ姿と言動があっても、攻撃されることは無かった。

「……ここ…スカイロフトじゃねえよな?」

キョロキョロとしながら辺りを伺う。独特な髪形が、それに合わせて揺れる。
空に浮かぶ島。そこだけを聞けば、彼、バドの故郷と同じだ。
しかし、この会場からは、生活感がまるで感じられない。
静かな夜だからではない。
怪物が現れる、夜のスカイロフトよりも、冷たい空気に支配されている。

辺りを伺い、誰もいないと判断すると、支給品を確認する。
最初に出てきたのは、大振りな斧だった。
見栄えより実用性を重視する無骨な造りをしており、ある意味バドに似合っているとも言える。

「へえ…達人のオノって言うのか。中々いいじゃねえか。」

柄を握り締め、その重さを確認する。
手ごろな重さで柄も握りやすく、勢いよく振り回すことも出来そうだ。
だが、彼はこの斧を、参加者を殺すために使おうとは思わなかった。
適当な太さの木に近寄り、斧を振りかぶる。

「さて、いっちょ、始めますか!!」

「うわあああ!!待て待て!やめろ!!」

ガサっと音がして、声の主が木の上から姿を現した。

「うおおおおおおお!!?ロ、ロフトバードに、手足が生えてやがる!!?」

お互いに驚きまくっている姿を見せるのは、何だかシュールな光景だ。
バドは木の上の相手の姿に。相手は自分が隠れていた木が急に切られそうになり。
空の下には知らぬ世界があり、そこには様々な生き物がいると知ったバドでも、翼の生えた人間は見たことが無かった。
しかし、実際に目の前の少年は、人らしく服を着て、ゴーグルまで着けておきながら、ロフトバードを彷彿とさせる翼が生えている。

しかし、バドが大げさに驚いたことが幸いしたからか。
辺りを覆っていた刺々しい空気は、僅かながら和らいでいた。

「え、えーと…殺し合いに乗ってる訳じゃ…ねえよな?」

「う、うん。いきなり木を切られそうになって、ビックリしたけど…。」

「そりゃあいると分からなかったからだ。悪いことをしたな。」

その後、僅かながら会話を交わし、少年がなぜ翼が生えていたのかも分かった。
少年、グースケはバードピアという世界出身で、そこは翼の生えた者たちが住んでいるのだと。
グースケはその地で、様々な世界の野鳥を守る、渡り鳥パトロール隊の隊長をやっていると言った。

「知らねえ世界だが、素晴らしいことじゃねえか!オレさまを連れて空に逃げるって出来るし、そうじゃなくてもヤバい奴から逃げられるんだろ?」

「…人間を連れて飛んだことはあるけど、バドぐらい大きいとどうなるか分からないな…
それに、ここにいるかどうか、気になる人がいるんだ。」

グースケはさらに話を続ける。
バードピアとは異なる世界に迷い込んだ時に、自分を助けてくれた人間たちがいたことを。
しかも彼らはバードピアまでやってきて、怪物フェニキアから故郷を守ることにも協力してくれたことも話す。

「バドみたいに人間がいるってことは、人間の友達がいるかもしれないんだ。」

彼らは特別な道具で自分たちのように空を飛べていたが、今回はそれが出来ていないかもしれない。
だからグースケとしては、空よりも地上を探索したかった。
加えて、空を飛んでいれば、銃のような武器で狙い撃ちされる危険性もある。
渡り鳥パトロール隊として人間の世界にいた頃のジーグリードが、その恐ろしさを経験している。

「なるほど。ヒト探しに地面を歩きてえってワケか。仕方ねえ。
まあ、このムカつく首輪をどうにかしなきゃ、逃げる訳にもいかねえしな。」

「人間たちの不思議な道具なら、首輪を壊すことが出来るかもしれないよ。」

「不思議な道具?」

バドは鳥人相手に、オウム返しに聞く。
グースケたちの冒険を助けてくれたのは、不思議な道具で、彼らが空を飛べたのも、その道具があってのものだった。

「そういやアイツも、よく分からねえ道具を使っていやがったな。まあ、無くても問題ねえ。」

「どういうこと?」

「道具なんざ、このバドさまが作ってやるんだよ!!」

早速斧を取り出し、グースケが止まっていた木を、意気揚々と切り始めた。
瞬く間に自然物だったそれは、形や長さ、厚さが異なる加工品に変わる。

バドの強さは、そのモノづくりセンスだ。
瞬く間に巨大なバクダン花を爆破させること無く、はるか遠くに投げ飛ばす、パワフルピッチャーマシーンを、1人で作りあげた経歴がある。
驚くべきことに、マシーンが動きやすくするための路線までご丁寧に。

「しかし、これだけじゃちょっと作れねえな。おめえ、何かこう、すげえ道具を作れそうなモノ入ってねえか?」

「いや、モノ作りに使えそうな道具は無かったなあ。」

「じゃあ、持ってる奴探すしかねえか。オレの知り合いも、呼ばれているかもしれねえ。」

「それってどんな人なの?」

「ああ!?んなこたあ、会えば分かるだろ?会えなかったら、それでいいんだよ!」


バドは選ばれなかった者だ。
彼の世界の勇者リンクのように、すべてを解決させる力も、巨悪を滅ぼせる力を持ってはいない。
だから何度も、未知の強大な力に怯え、恐れ、敗北してきた。
だから何度も立ち上がり、己の強さで出来ることを見つけてきた。
だからこそ、勇者を助けることは出来る。
この冒険でも、リンクとは異なる、空の勇者を支える者となるだろう。


「ところで…オレたち、チーム・バドって名前にしていいか?」

「うん…別にいいよ……。」


【バド@ゼルダの伝説 スカイウォードソード】
[状態]:健康
[装備]:達人のオノ@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~2(工具のようなものはナシ)
[思考]:首輪を解除し、脱出するためのマシーンを作る
1:まずは工具と、素材探しだな
2:リンクも呼ばれているのか?
3:ロフトバードと人間が合体しているような奴がいるとはな…

[備考]
参戦時期は本編終了後

【グースケ@ドラえもん のび太と翼の勇者たち】
[状態]:健康
[装備]:風切羽の槍@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド 
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×0~2
[思考]:殺し合いには乗らない。バドと人探しをする
1:知っている人間、もしくはバードピアの鳥人がいるかどうか探したい
2:バドの探し物に付き合う

[備考]
参戦時期は本編終了後です



【支給品紹介】

【達人のオノ@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド】

バドに支給された両手斧
攻撃力は重さのわりにそれほどでもないが、木を切ることに特化されており、伐採に使いやすい。
大体はリト族の村の近くの馬宿で手に入れるだろう。

【風羽切の槍@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド】

グースケに支給された、羽飾りのついた槍
攻撃力はそれほどでもないが、軽くて使いやすく、翼を持つリト族の戦士に愛用されている。
最終更新:2026年02月15日 21:52