HES(Hudson Entertainment System)とはPCエンジンのサウンドフォーマットである。
基本的に実際のPCE用カードソフトフォーマットに従った作りになっており
HES用ヘッダーもPCE側から見るとデータ部分に内包されているため
作りさえきちんとしていればそのまま実機でも再生可能なフォーマットでもある。
簡易解説
用意するもの
- エミュレータ
- mednafen
- 現状手軽にデバッガーの使用できるエミュレータがこれしかないため
- Ootake
- 逆アセンブラ
- バイナリエディタ
- 16進数の計算ができる電卓
作成方法
まずは
NSFや上記の簡易解説に慣れることをお勧めします。
なぜかというとPCEに使われているHuC6280というCPUはFCのCPU、6502の改良版と言ってもいいくらいで
各々の命令が非常に似ているためです。
ただしサウンドに関しては仕様がかなり異なるので注意。
カードタイプはここまでで準備オーケーですが
CDタイプは一工夫が必要になってきます。
まず生CDやイメージファイル状態そのままでは切り出しが困難なので
OotakeのCDフルインストール機能を使用しデータトラックとオーディオトラックを分割させます。
大抵はデータトラックの先頭-1000hにハドソンの著作表記があり
タイトルによってはロムマップの配置がズレてしまうので
そこをバイナリエディタなどで削ります。
逆アセンブラに読み込ませる場合は拡張子をpceなりに変えてください。
準備が出来たら逆アセンブラとデバッガーを駆使してサウンドの処理を行っている個所を探していきましょう。
なおplayアドレスは大抵IRQの先にあることが多いです。
またCDタイトルのデータトラック内にサウンドドライバが見つからない場合は
システムカード内のデフォルトサウンドドライバーが使われている可能性があります。
システムカードイメージの00hバンク($0000-)と02hバンク($4000-)がそれなので
一度デバッグ中にプログラムRAMと比較してみるとよいかもしれません。
その他
最終更新:2018年01月27日 12:52