第二話
淳子は歩き続けていた。もう一時間は歩いただろうか。一向に何も見える気配がない。
ただ一面の砂、砂、砂だ。この砂の粒子を一粒ずつ数えたらまあまず間違いなく無量大数を通り越すんだろうな、
などとばかばかしことを考えながら彼女は歩き続けていた。
ただ一面の砂、砂、砂だ。この砂の粒子を一粒ずつ数えたらまあまず間違いなく無量大数を通り越すんだろうな、
などとばかばかしことを考えながら彼女は歩き続けていた。
ただ、ひとつ救いがあった。
砂漠というと灼熱の太陽に照らしだされた極熱の地、というイメージだが、
灰色の雲に覆われたこの空に灼熱の太陽など望むべくもない。別に望んでもいないのだが。
熱くない、どちらかというと太陽が隠れて薄暗く、結果、砂が冷えてかえって涼しいくらいだ。
「この世界にも神様はいるみたいね…別に信じちゃいなかったけど」淳子はひとり呟いた。
砂漠というと灼熱の太陽に照らしだされた極熱の地、というイメージだが、
灰色の雲に覆われたこの空に灼熱の太陽など望むべくもない。別に望んでもいないのだが。
熱くない、どちらかというと太陽が隠れて薄暗く、結果、砂が冷えてかえって涼しいくらいだ。
「この世界にも神様はいるみたいね…別に信じちゃいなかったけど」淳子はひとり呟いた。
しかしそんな無神論者のようなことを言った罰があたったのかいきなり砂嵐に見舞われた。
ものすごい突風と砂が淳子を襲う。たまらず伏せる。
ものすごい突風と砂が淳子を襲う。たまらず伏せる。
5分ほどたち、砂嵐がおさまり立ち上がった淳子の目の前にいたのは…クジラだった。
しかもその体長は20メートルはある。
「クジラ!?なんでこんな砂漠にクジラがいるの?」しかもそのクジラは砂嵐で気が立っているのだろう、淳子に襲いかかってきた。
しかもその体長は20メートルはある。
「クジラ!?なんでこんな砂漠にクジラがいるの?」しかもそのクジラは砂嵐で気が立っているのだろう、淳子に襲いかかってきた。
絶体絶命の危機、かと思われたが彼女は不敵に笑った。
「丁度いいわ。あの倉庫でできなかった発散、あんたにぶつけてあげる!」その瞬間、砂クジラは炎に包まれた。
絶叫を上げる砂クジラ。10秒後には砂クジラは完全に巨大な炭の塊と化していた。
「こんなものかな…けどさすがにこんな化物が相手だと疲れるわ…」砂に座り込む淳子。
「丁度いいわ。あの倉庫でできなかった発散、あんたにぶつけてあげる!」その瞬間、砂クジラは炎に包まれた。
絶叫を上げる砂クジラ。10秒後には砂クジラは完全に巨大な炭の塊と化していた。
「こんなものかな…けどさすがにこんな化物が相手だと疲れるわ…」砂に座り込む淳子。
その時、後ろから拍手が聞こえた。驚いて振り返る。一人の女性が立っていた。しかも結構美人だ。
「ありがとうございます、助かりました」その女性が切り出した。
「ありがとうございます、助かりました」その女性が切り出した。
「…あなたは?」
「私の名前なんてどうでもいいでしょう?」
「…名前も名乗らないような人を信用するわけにはいかないわ…」
「ふぅん、じゃあ仕方ないな、秋山って呼んでよ。秋に山梨で生まれたから。下の名前はあなたが好きに決めてよ」
「いえ、秋山さん、と呼ばさせてもらうわ」「じゃあそれでいいよ」
「私の名前なんてどうでもいいでしょう?」
「…名前も名乗らないような人を信用するわけにはいかないわ…」
「ふぅん、じゃあ仕方ないな、秋山って呼んでよ。秋に山梨で生まれたから。下の名前はあなたが好きに決めてよ」
「いえ、秋山さん、と呼ばさせてもらうわ」「じゃあそれでいいよ」
「ところで秋山さんはなぜここに?」
「学校の教室で先生と話してて、二人一緒に教室を出たらこの有様」
「その先生は?」
「たぶんこの砂漠のどこかにいると思うんだけど」
「学校の教室で先生と話してて、二人一緒に教室を出たらこの有様」
「その先生は?」
「たぶんこの砂漠のどこかにいると思うんだけど」
この大砂漠でたった一人の人間を探し出すなど雲をつかむような話だ。
「でもまあいいわ。私も一緒に探すわ」「ホント!?ありがとう!」
そうして二人は「先生」を探すために歩きだしたのだった。
「でもまあいいわ。私も一緒に探すわ」「ホント!?ありがとう!」
そうして二人は「先生」を探すために歩きだしたのだった。
第2話 FIN
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