女神の婚活
作者:wHsYL8cZCc
投稿日時:2010/10/31(日) 02:51:49
投稿日時:2010/10/31(日) 02:51:49
H・クリーシェ。創発の女神。女神というからには当然女性である。
長い蒼髪をツインテールにまとめ、さすが女神と言わんばかりの調った顔はなかなかの美しさ。
その女神は今、公務に使うドレスをビシっと着こなし、その調った顔を歪ませ、女神らしからぬ妖気を発して、物陰からある二人の人物を観察していた。
「なぜ……どうして……」
長い蒼髪をツインテールにまとめ、さすが女神と言わんばかりの調った顔はなかなかの美しさ。
その女神は今、公務に使うドレスをビシっと着こなし、その調った顔を歪ませ、女神らしからぬ妖気を発して、物陰からある二人の人物を観察していた。
「なぜ……どうして……」
一人は魔王・ハルトシュラー。そしてもう一人は、裏ハルトシュラーことウラトさん。
なぜこの二人を観察する必要があったのか。理由は、その二人のやり取りだ。
なぜこの二人を観察する必要があったのか。理由は、その二人のやり取りだ。
「わ……私は料理も掃除も洗濯も仕事も完璧にこなしてみせるぞ!? 何が不満なのだ!?」
「(私だって料理くらい出来るし仕事もやるときちゃんとやるし!)」
「ハルトざまぁ」
「(黙れダメ人間!)」
「(私だって料理くらい出来るし仕事もやるときちゃんとやるし!)」
「ハルトざまぁ」
「(黙れダメ人間!)」
彼女達の話題はずばり、「誰が嫁候補として人気があるか」である。
それだけならさして問題は無い。だが、ある者の発言がクリーシェの心をえぐったのだ。
それだけならさして問題は無い。だが、ある者の発言がクリーシェの心をえぐったのだ。
「張り詰めた緊張感のある閣下より弛緩した空気のウラトさんのほうが嫁候補として人気があるのやもしれぬ。
発なんとかは食費がかかってダメ」
発なんとかは食費がかかってダメ」
これである。この発言をした者がその後どうなったか詮索してはいけない。彼は蒼になったのだ。察しよう。
しかして、これはどういう事だとハルトとウラトを見に行ったならば。
しかして、これはどういう事だとハルトとウラトを見に行ったならば。
「私だって……。いつかきっと……」
愚痴がこぼれた。妖気も出た。
こたつでみかん喰ってる場合じゃねぇと思ったが、既に一部でネタ扱いのクリーシェには焼け石に水か、はたまた暖簾に腕押し、糠に釘か。全て同じ意味だ。
こたつでみかん喰ってる場合じゃねぇと思ったが、既に一部でネタ扱いのクリーシェには焼け石に水か、はたまた暖簾に腕押し、糠に釘か。全て同じ意味だ。
「私……神様よね……?」
ハルトはまだしもウラトにすら敗北気味。二人の話にはクリーシェのクの字も出て来ない。忘れられている。
「ちくしょう。ちくしょう……」
彼女が一本立ち出来る日は来るのだろうか……。