第七章【 蒼 対 碧 】
『自分が今日から隊に配属になりました、サイバ・ドール軍曹であります』
『おぅ…一瞬、女と見間違えたぜ?お人形さんみたいな面ァしやがって』
『曹長こそ、見た目と違って随分と可愛らしい名ですね?』
『てめぇ…言うじゃねぇかよ。表出ろ!その綺麗な顔を矯正してやる』
『おぅ…一瞬、女と見間違えたぜ?お人形さんみたいな面ァしやがって』
『曹長こそ、見た目と違って随分と可愛らしい名ですね?』
『てめぇ…言うじゃねぇかよ。表出ろ!その綺麗な顔を矯正してやる』
「懐かしいなぁッ!あの頃もてめェとヤリ合ってたなァ!」
「冗談を言うなジェイミー!いつだって俺の前の障害でしかない!」
宙を舞う二機の“アオい”機体、どちらも可変機である。人型と飛行形態を攻守で使い分けつつの高速戦闘が繰り広げられ、ブーストの光が独特の軌道を描いていた。
「冗談を言うなジェイミー!いつだって俺の前の障害でしかない!」
宙を舞う二機の“アオい”機体、どちらも可変機である。人型と飛行形態を攻守で使い分けつつの高速戦闘が繰り広げられ、ブーストの光が独特の軌道を描いていた。
『このスカイブルーのカラーは俺様のだ』
『上官と言えどコレばかりは譲れない。貴方には残ったそっちの塗料の色がお似合いだ』
『上官と言えどコレばかりは譲れない。貴方には残ったそっちの塗料の色がお似合いだ』
「結局、俺ァはその後、お前とのレースで負けて、今でもこんな暗い色の“アオ”…この辺りから俺の人生真っ逆様よ!アン・ラッキーカラーよォ!」
機体と機体が急接近し、ぶつかる。まるでにらみ合うよう。
「負けた貴様が悪い!それに、今なら勝手に塗り変えれば」
「お前に勝つんだよッ!貴様を殺して俺の“アオ”を取り返すんだよォォーッ!」
機体と機体が急接近し、ぶつかる。まるでにらみ合うよう。
「負けた貴様が悪い!それに、今なら勝手に塗り変えれば」
「お前に勝つんだよッ!貴様を殺して俺の“アオ”を取り返すんだよォォーッ!」
ジェイミーの《ラルガ》は人が乗っている事を無視しているかの如く無茶苦茶な機動をとる。
ガードナー《02》は頭部のバルカンで威嚇し、一定距離の接近を許さない。
「飛び回るだけか、俺にはそのくらい“視えて”いる!」
サイバは集中した。《アルターアイ》による動態視力の強化で手に取るように解る。
「…そこだ」
一閃。上空を通り過ぎた一瞬の隙を突き、変形した《ラルガ》の先端、ガトリング砲ごとを両断した。
ガードナー《02》は頭部のバルカンで威嚇し、一定距離の接近を許さない。
「飛び回るだけか、俺にはそのくらい“視えて”いる!」
サイバは集中した。《アルターアイ》による動態視力の強化で手に取るように解る。
「…そこだ」
一閃。上空を通り過ぎた一瞬の隙を突き、変形した《ラルガ》の先端、ガトリング砲ごとを両断した。
「何故、その機体…《プロト・ゼロ》に乗っている?侵攻軍じゃないのか?」
シュートは目の前のガードナーの様な物の前に対峠していた。
そいつは幼き頃、兄が実験で搭乗した黒いガードナーに面影がそっくりだった。
「…これは《00(ダブル・ゼロ)》だ。そして私は火星軍月面駐留部隊地球侵攻軍、竜宮零…君の敵だ!」
「リュウグウ・レイ…敵、だって?…しまった!」
油断をした。《00》の右腕に装備された大型の実体剣が振り払われる。敵の接近を許してしまった。
だが、《01》は激しい光に包まれる。オートガードが働いてイリュージョン・ウォールが自動展開され難を逃れた。
すかさず、反撃のライフルを反射的に発射した。
シュートは目の前のガードナーの様な物の前に対峠していた。
そいつは幼き頃、兄が実験で搭乗した黒いガードナーに面影がそっくりだった。
「…これは《00(ダブル・ゼロ)》だ。そして私は火星軍月面駐留部隊地球侵攻軍、竜宮零…君の敵だ!」
「リュウグウ・レイ…敵、だって?…しまった!」
油断をした。《00》の右腕に装備された大型の実体剣が振り払われる。敵の接近を許してしまった。
だが、《01》は激しい光に包まれる。オートガードが働いてイリュージョン・ウォールが自動展開され難を逃れた。
すかさず、反撃のライフルを反射的に発射した。
しかし、相手もイリュージョン・ウォールを発動させる。
「…《プロト・ゼロ》にはバリアの機能は無かったはずだ。一体どういう事なんだよ」
頭の中がこんがらがる。
「君は知っているようだな、コイツを」
「何?!」
「私は記憶喪失らしい、五年間前から。それ以前の事を覚えていない。だが、この機体はその時から一緒に居る相棒でね、救助された火星の人たちの為に戦っている」
「だけど、そのガードナーは地球のマシンだ。それに」
「だとしても恩義がある。私の記憶を知る少年、出来れば戦わず生かしておきたい」
穏和な声。どこか懐かしくも感じ、シュートは誘いに乗りそうになってしまう。
だが、急な割り込みが入る。
『ガァードナァーッ!!』
鬼気として迫るはビーク・トライバの《ドライド》だ。
『ここで会ったが百年目!今日で決着を付けるぞ!』
「待ってくれトライバ少佐!あの機体には手を出さないで欲しい」
『うるさい!こうなったのも全てガードナーが現れたせいだ!貴様のその機体もガードナーなんだろ!本当はスパイか!』
激高するビーク。二体のガードナーに猛威を奮う。死んだ隊長の形見のソードを振り回し執拗に攻めた。
「…《プロト・ゼロ》にはバリアの機能は無かったはずだ。一体どういう事なんだよ」
頭の中がこんがらがる。
「君は知っているようだな、コイツを」
「何?!」
「私は記憶喪失らしい、五年間前から。それ以前の事を覚えていない。だが、この機体はその時から一緒に居る相棒でね、救助された火星の人たちの為に戦っている」
「だけど、そのガードナーは地球のマシンだ。それに」
「だとしても恩義がある。私の記憶を知る少年、出来れば戦わず生かしておきたい」
穏和な声。どこか懐かしくも感じ、シュートは誘いに乗りそうになってしまう。
だが、急な割り込みが入る。
『ガァードナァーッ!!』
鬼気として迫るはビーク・トライバの《ドライド》だ。
『ここで会ったが百年目!今日で決着を付けるぞ!』
「待ってくれトライバ少佐!あの機体には手を出さないで欲しい」
『うるさい!こうなったのも全てガードナーが現れたせいだ!貴様のその機体もガードナーなんだろ!本当はスパイか!』
激高するビーク。二体のガードナーに猛威を奮う。死んだ隊長の形見のソードを振り回し執拗に攻めた。
「くっ…避けるので精一杯だ!」
幾度も《01》はブレードで切り払うも猛攻は止まない。
“アラート”
左から熱源。
『邪魔が入るか!』
攻撃を止め、一端下がる。《ドライド》の位地に鈍い色を光条が通り過ぎる。重力波砲により空間が歪んで見える。
「ミアか!」
甲虫型の《ブラックメイル》からの援護射撃だった。
幾度も《01》はブレードで切り払うも猛攻は止まない。
“アラート”
左から熱源。
『邪魔が入るか!』
攻撃を止め、一端下がる。《ドライド》の位地に鈍い色を光条が通り過ぎる。重力波砲により空間が歪んで見える。
「ミアか!」
甲虫型の《ブラックメイル》からの援護射撃だった。
「よそ見しちゃダーメ!ゴキブリがぁぁッ!」
突貫。リヴァの《カニバル》の衝角が《ブラックメイル》に突き刺さる。そして、ハサミでガッチリと掴んだ。
「さあ、どうする?このまま砕かれたい?それとも丸焼きが良い?選ばせてあげる」
「…」
「黙ってちゃ解らないよー!じゃあ特別!両方、イっちゃおうかぁぁぁーッ!!」
ハサミと衝角に光が溜まる。リヴァの笑いが《ブラックメイル》に木霊する。
突貫。リヴァの《カニバル》の衝角が《ブラックメイル》に突き刺さる。そして、ハサミでガッチリと掴んだ。
「さあ、どうする?このまま砕かれたい?それとも丸焼きが良い?選ばせてあげる」
「…」
「黙ってちゃ解らないよー!じゃあ特別!両方、イっちゃおうかぁぁぁーッ!!」
ハサミと衝角に光が溜まる。リヴァの笑いが《ブラックメイル》に木霊する。
が、すぐ収まったのだ。
『おい、俺様を掠めたぞ?』
「え?ジェイミー」
『何度も言うわけねぇぞ!聞け!そして、死にッ晒せッやァァァーッ!!』
《ラルガ》の斧状のチェーンソーがコクピットを叩き斬った。
「え?ジェイミー」
『何度も言うわけねぇぞ!聞け!そして、死にッ晒せッやァァァーッ!!』
《ラルガ》の斧状のチェーンソーがコクピットを叩き斬った。
ビークの血の気が引き、沸騰し、そして。
「エネルギー充填完了。艦長」
「ディストーションキャノン、発射…」
「ディストーションキャノン、発射…」
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