フェニックス

「同じ手が2度も通じるかよ 俺は死と再生を繰り返す度に強くなる、不死身のフェニックス様だぁぁ!」

【名前】 フェニックス
【読み方】 ふぇにっくす
【声】 篤海(ウィザード)
【スーツ】 渡辺淳(ウィザード)
【登場作品】 仮面ライダーウィザード など
【登場話】 第1話「指輪の魔法使い」
第2話「魔法使いになりたい」
第7話「思い出を買うために」~第11話「守り抜く約束」
第14話「帰って来た映画監督」~第16話「クリスマスの奇跡」
第20話「近づく真相」~第23話「決戦」
【分類】 上級ファントム
【宿主】 藤田雄吾
【狙ったゲート】 伊藤洋樹(第8・9話)、達郎(第16話)
【特色/力】 地獄の業火を操る、驚異的な再生能力
【怪物モチーフ】 フェニックス(不死鳥)

【仮面ライダーウィザード】

謎の存在・ワイズマンに付き従う上級ファントム。
相手の魔法を焼き尽くして無効化する「地獄の業火」を自在に操る力を有し、全身を燃え上がらせる事で相手の炎を打ち消して、更に冷気も無効化できる。
火の鳥を象った火炎を相手に発射する攻撃方法も取る他、空中から取り出す大剣「カタストロフ」を武器としている。

「不死身のファントム」と自負するように灰化する程に倒されても幾度となく復活する再生能力を有し、更に復活する度に以前より魔力を蓄えた状態で強化される。
自身を一度倒した技にも耐性が付くが、再生する際に著しく魔力を消費してしまい、一時休息を摂る必要がある(しかし、この能力は何度も再生を繰り返す内にタイムラグがなくなり、瞬時に戦闘を続行できるようになっていく)。
「サバト」という日蝕の儀式で誕生し、メデューサと共にワイズマンの眷属として新たなファントムを生み出すべく暗躍するが、格上のワイズマンに対しても砕けた態度を取るお調子者でもある。

ゲートだった男性・藤田雄吾は花が好きで穏やかな性格だが、ファントムの自身は滾らせた異常な破壊衝動を持て余す粗暴な性格の持ち主でもある。
本質的に「ゲートを絶望させる」という使命に向いておらず、メデューサを補佐する役割を担う。
ウィザードに尽く計画を阻止されてきた事に怒り、第8話でワイズマンの許可を得て自ら出陣する。
「ゲートの少年・伊藤洋樹を(肉親を亡き者にする事で)絶望させる」というワイズマンからの作戦を実行し、洋樹の母親・美紀子に重傷を負わせ、カタストロフと地獄の業火を駆使した圧倒的な実力差でウィザードを退ける。

その後、別の場所で洋樹の父親・和洋に襲い掛かるが、間一髪のところで狙いに気付いたウィザードに救助されてしまう。
病院でウィザードと再戦するが、新たに変身したウィザードフレイムドラゴンになす術もなく、ドラゴンブレスを受け倒される。
しかし、再生能力によって復活し、第11話でウィザードと再び交戦している。
魔力が十分に戻っていなくてもウィザードと互角に戦い、警察の囮作戦に引っ掛かった事に気付き、「いつか必ず倒す」と宣戦布告を残して立ち去った。

第16話で魔力が元に戻り、ミサからゲートの達郎を絶望させるように言われ、ウィザードに味合わされた雪辱を晴らす事も視野に入れた上で行動する。
かつて自身を倒したフレイムドラゴンのドラゴンブレスも無効化し、新たに得たウォータードラゴンのブリザードも業火で押し返す力を見せるが、その間にウォータードラゴンのウォータースラッシュで氷の力を倍加され、氷漬けになったところをドラゴンスマッシュを受け倒される。
養護施設「つばめ園」へのクリスマスプレゼントを燃やし、絶望した達郎の心の中に新たなファントムを生み出す事に成功。
ヘカトンケイルの敗北後、現実世界に帰還したウィザードの目の前で復活し、「次の手品を楽しみにする」と言い残して撤退した。

第21話で自身の起こした暴力事件を捜査していた凛子との交流を経ると吹っ切れ、「自身がやりたい事(破壊衝動に身を任せ暴れ回る)」を目的に暴走し始める。
第22話で「ワイズマンのやり方には思うところがある」と嘯くソラの提案を受け入れ、凛子を人質にウィザードを廃工場へ誘い出す。
ワイズマンの指示により警告に来たミサと交戦し、高めた魔力でメデューサの石化能力を破り、彼女にワイズマンとの決別を告げる。
駆け付けたウィザードフレイムドラゴンを圧倒し、ウォータードラゴンのブリザードを魔法陣と共に切り裂く形で打ち破る。

ハリケーンドラゴンのキックストライクとスラッシュストライクを連続で受け倒されるも瞬時に復活し、ランドドラゴンのグラビディを直ぐに打ち破る程に進化する。
背中に展開した炎の翼でウィザードを圧倒するが、止めを刺そうとしたところにビーストが乱入した。
ハリケーンドラゴンにチェンジしたウィザードに凛子を救出され、ビーストを圧倒して撤退させる。

その後、ウィザードを誘き寄せるために街中で無差別に暴れ回る。
駆け付けたビーストにグールを差し向け、「最初に戦った場所で待っている」という伝言をビーストに残して撤退する。
最初に戦った場所へ来たウィザードと激戦を繰り広げ、ドラゴタイマーによる4体のドラゴン系の分身とも渡り合う。
更に変身したオールドラゴンの「ストライクドラゴン」で太陽へ吹き飛ばされ、その中で永遠に終わらない死と再生を繰り返す事になった(ウィザード曰く「お前にフィナーレはない」)。
以下のフェニックスは不死の能力を持っていないようである。

【劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land】

他の上級ファントムと共に登場。ケプリのように潜伏するファントムの一員。
シイナが変身したメイジをメデューサやグレムリンと共に苦戦させ、絶望したシイナの心の中に新たなファントムを生み出す事に成功。

ウィザードとビーストが駆け付け、グレムリンと共にウィザードを迎え撃つが、ウィザードはドラゴタイマーで4体のドラゴン系に分身し、最期はフレイムドラゴンの「ドラゴンブレス」とハリケーンドラゴンの「ドラゴンソニック」を連続で受け爆散した。
パラレルワールドのファントムのためなのか、再生能力で復活する事はなかった。

【スーパーヒーロー大戦GP】

ショッカーの幹部クラスの怪人として登場。

ウィザードの「ストライクウィザード」を受け爆散した。

【余談】

「フェニックス」はエジプトとアラビアに生息する不死鳥として知られている。
極めて長寿(一説には500年とされる)で寿命が訪れる度に燃える祭壇の中に飛び込み、灰となって再び甦るとされる。
その不死の性質から再生のシンボルとして神聖視されている一方、「ソロモン72柱の1柱に連なる強大な悪魔」と見做される事もある(その場合は混同を避けるために『フェネクス』と表記される)。

武器の「カタストロフ」は英語表記の「catastrophe」(悲劇的な結末、急激過ぎる環境の変化)をフランス語読みしている。
玩具展開では商標登録の都合によって「フェニックスファントム」という名称表記が使われている。
『ウィザード』の第9話でメデューサのスーツアクター・おぐらとしひろ氏が伊藤和洋役、第16話で『仮面ライダー555』のオウルオルフェノク役の小倉一郎氏が養護施設「つばめ園」の園長役としてゲスト出演している。
『ウィザード』で演じる篤海氏によれば、「フェニックス/ユウゴにとってワイズマンは『地元の怖い先輩』程度の人物」らしい(『東映ヒーローMAX』でのインタビューより)。

最終更新:2017年08月23日 18:31