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論誼の笈 - (2012/01/27 (金) 03:48:18) の編集履歴(バックアップ)
【初出】
XVII巻
【解説】
正式名称、「我学の結晶エクセレント252546-論誼の笈」。
様々な現象の記録・測定・照合などを行う、笈型の我学の結晶。細かな様式は不明。
背負い式のためスイッチ類が全て背中側に回ってしまうが、体の変形に抵抗がない古株の“
徒”である
教授は、腕を逆関節にして難なく操作を行っている。また、付属のアンテナごと上半身を激しく回転させることで全方位の観測を可能とする(アンテナ自体にも回転装置は付いている)。
異世界である『
久遠の陥穽』で予想される異変を感知・記録するため
教授が持ち込んだ。不安定な『
詣道』の観測や、集めたデータと『
大命詩篇』との照合も行っている。
本来は、圧縮収納している『大命詩篇』と『
星黎殿』内の『
吟詠炉』を同調させることで『詣道』外の世界で起こる異変を感知するための機器。だが、増設された別用途の観測機器が本体の約9割を占めている。
『星黎殿』から送られたデータは付属のヘルメットによって使用者に直接伝達され、教授のテンションに合わせて満載された電飾がピカピカ光る。
【由来・元ネタ】
「論」はものの道理を述べたり、意見を戦わせることで、「誼」とは親しい交わりや親しさのこと。
「笈」とは、修験者や行脚僧が背負う、脚がついた観音開きの物入れのことである。
おそらくは、「親しく論を戦わせる笈」のような意味と思われる。我学の結晶にしては珍しく、形状と命名が一致している。
【
アニメ版】
「論誼の笈」という名称はそのままに、ラジコンのプロポと大型ラジオを掛け合わせたような手持ちの式の形状で登場。命名と形状が完全に不一致。
電飾ヘルメットが付属しているのは同じだが、電飾のついでに教授本人もビリビリ光る。古典的な電撃を受けたかのように骨が透けて見えたりもする。意味は不明。
「論誼の笈」の付属品かは不明だが、ストロボと蛇腹の付いた古めかしい大型カメラも持ち込んでいた。
【コメント】
☆異変や危険の発生を素早く掴めるため「こぉーれさえあれば警護など不要無用」と教授は豪語したが、当人が危険回避より観測を優先してしまうので、そういった役には立っていない。『詣道』が安定している安全地帯の発見にも大いに役立つはずだが、その辺も
ヘカテーに先を越されている。
☆コレによって観測された、
両界の狭間に在る構造物の崩壊に因る収縮運動(推定)を教授は『
朧天震』と命名した。“この世”に激震ならぬ激震を与えたこの現象は『
大命』にとって重要な要素であるという。
☆XX巻では採集したデータが膨大で、データ転送に時間がかかっていた。
☆XXI巻では採集したデータを元に、『
揮拳の圏套』を両拳に搭載した数十体の鉄巨人を登場させた。